成田線「湖北駅」北口の商店街。開業120年古写真と旧道「中里通り」 -湖北⑴

今回は、成田線「湖北駅」にて下車。成田線の開業120周年を記念した写真イベントも開催していました!布佐の歴史と合わせて探索できればなと思います~
懐かしの成田線写真展
JR成田線「布佐駅」で降りると、写真展が開催中だった(2022年3月)。「2021年成田線(我孫子駅~成田駅間)開業120周年記念イベント 懐かしの成田線写真展」。

成田線については詳しく知らなかったので古写真を見ることが出来て参考になりました。今は無き木造駅舎も写っている。
下の写真は、湖北駅広場から新駅舎予定地とあるので旧湖北駅が現在と違う場所に存在?それとも隣の駅?

湖北駅広場から駅前通りを写した写真。昔ながらの商店街の街並みが広がっている様子。
記事の後半で紹介する湖北駅と見比べると面白い。


そして、湖北駅の2駅東側にある「布佐駅」。木造駅舎だ~

布佐駅前通りに並ぶ街灯がレトロ…

下は、布佐本町通り商店街。現在の国道356号の街並みかな?あまりに面影なく…

布佐駅から都方面、というざっくりしたキャプション。都は、駅東方面の利根川沿いにある地名。

JR成田線「湖北駅」北口
千葉県我孫子市中里。JR成田線「湖北(こほく)駅」にて下車し、まずは北口を探索。南口は後ほど。

明治34年(1901)開業の湖北駅。元々、北口が古く、冒頭の湖北駅前の写真は北口駅前の事を指していると思うが道路拡張工事などが行われているようで今は面影があまり残っていない。

駅前の通りは「湖北商工会」の街灯が建っているが、南口の方が店舗も多く賑わっている雰囲気。

北口駅前にはスーパー「マスダ湖北店」が構える。品揃え豊富で安いと口コミに書いてあった。


マスダ湖北店の北側の裏道を覗くと、奥に「家具」の文字が見える。「旧タキタ家具」でインテリア商品やカーペットなどを販売していた様子。

開発前の湖北の面影を感じる。
また、スーパーはあるものの斜め向かいに精肉店「山田屋」が営業中。老舗の風格…!


旧道「中里通り」を探索
駅前通りは区画整理で綺麗な街並みとなっているので、スーパーの東側に伸びる裏道「中里通り」が旧道なので歩きつつ、湖北駅北側をぐるっと1周してみる。


先ほどの駅前通りとは打って変わって、昔ながらの細い道に期待大。中里通りは往時の村の面影を残した趣ある街並みが残っている、と調べると情報が出てくる。

まず見えてきたのは「旧中野ふとん店」。店舗は随分前に閉まっているよう。

店舗の隣には木造の作業場?倉庫?

布団の打ち直しなど作業場として使われていたのかな、風情がある風景だった。

現在の中里通り。駅前通りだけでなく、この裏道にも商店街が広がっていた様子が分かる。

ふとん店の隣は、「なかの米店」。

向かいには倉庫と「なかのでんき」。


電器店の隣はシャッターが閉まった旧店舗?

お店自体は閉まっているようだが、店頭ではふきのとうが100円で販売されていた。せっかくなので購入。なかなか自然のふきのとうは手に入らないからな~

こちらも店名が消されているが、灯油プロパン等を扱っていた旧岩井商店。

中里薬師堂
中里通りに面して、南側に「中里薬師堂」と中里薬師会館があるので立ち寄ってみた。

我孫子市教育委員会による説明看板も設置されている「中里薬師堂薬師三尊及び十二神像」。平成18年に市指定有形文化財に。

我孫子市ホームページにも同様の内容が解説されている。
中里薬師堂薬師三尊及び十二神像
解説
薬師三尊は本尊の薬師如来と脇侍の日光菩薩・月光菩薩のことをいい、人びとを病気から救うとされます。また十二神将は十二支と結びついて薬師如来を信じる人びとを加護するとされます。中里薬師堂の薬師三尊および十二神将像の制作年代は、江戸時代後期と考えられます。中里薬師堂のように本尊と脇侍、十二神将がすべて揃って残されていることは大変珍しく、地域の人びとによる篤い信仰と管理がなされてきたことを示します。現在、本尊は秘仏とされ、年に一度2月11日の御開帳に公開されています。
平成18年市指定。

また、令和2年(2020)に167年振りの中里薬師堂に安置されている尊像の修復が行われたそうで、その記念碑もまだ真新しかった。我孫子市と信仰者、区民の方々による協力だという。我孫子市は文化財に対する造詣が深いなとしみじみ。

境内の隅にある石碑群を眺めていたら庚申塔などが多い中、「町村道中里宿」と刻まれた碑が気になった。中里宿…

薬師堂の奥に見える巨大な倉庫は、米や肥料を扱う石井物産の倉庫。

石造りの門柱と含めて歴史がありそうな雰囲気だったが、2022年11月のストリートビューを見たら完全に更地になっていた…世の移り変わりは早い。
(訪問日:2022年2月)
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今回は前半の懐かしい写真に食い付いてしまいました。笑
茶色の国電(国鉄電車)はこちら関西でも馴染みで子供の頃よく乗りましたよ。
床が木で油引きの跡があったり、スタンションポール(ドア付近の真ん中にステンレスのポールが床から生えて天井まであり、ラッシュ実物は吊り革以外にそこも掴んでいた)があったり、ナント言っても起動時のうるさいモーター音が当たり前だった時代で…懐かしい電車ですね。
外房線も電化直後の頃に千葉に引っ越してきたのですが、その頃(昭和48年)あの茶色の電車でしたね。
あっという間に、青白カラーの電車になりましたが。
その頃は、総武本線は非電化で銚子に行くのに、客車だった記憶があります。ドアが開けっ放しで、怖かったです。