鉄道第一聯隊炊事棟跡|千葉市中央区椿森に残っていた戦跡(解体)
千葉市中央区椿森の一角に残っていた戦跡「鉄道第一聯隊炊事棟跡」が2023年解体になるとのことで最後に記録してきました。煉瓦造りの軍遺構、解体前の写真をご覧ください。
鉄道第一聯隊炊事棟跡(千葉市中央区)
千葉県千葉市中央区椿森二丁目。最寄り駅は、千葉都市モノレール2号線「千葉公園駅」。東側すぐの住宅街にひっそりと鉄道第一聯隊炊事棟跡が残っていた。
鉄道第一聯隊炊事棟跡は解体前は椿森ハイムとしてアパートに転用されていた。一階の煉瓦造りの部分が遺構で、二階は戦後に増築し寮として活用したもの。
解体前に「千葉市近現代を知る会」の方々による調査が行われた。その取材動画が詳しいが現在は非公開に。
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戦後の改築によって現存するのはこのレンガ壁のみ、高さは8.5m、奥行きは9.5m。
鉄道第一聯隊が千葉市に移転した際に建設されたものとのことなので、明治41年頃の建築だろうか。
椿森ハイムは2023年1月から解体工事が始まり、2024年現在は解体済。
新しくマンションが建つらしい。
敷地外から望遠で撮影。煉瓦はイギリス積みである。
そして椿森ハイムの裏側。完全に寮としての外観のみで遺構は残っていない。
千葉市は軍都として栄えたものの、大規模な空襲によって戦前の建物は焼失している。
軍関係で現存しているものは多くはなく、その中でも今回の「鉄道第一聯隊炊事棟跡」をはじめ、2年前には「旧陸軍気球連隊第二格納庫」が解体となった。
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そして現存する煉瓦造りの戦跡としては、千葉経済大学内残る「旧鉄道連隊材料廠煉瓦建築」がある。
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気になる方がいたら早めに見学されることをおススメします。
その後は千葉公園を少し探索して帰宅。
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(訪問日:2022年10月)
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