「こてはし台中央商店街」来月で取り壊しになる?こてはし台団地の商店街50年の歴史 -千葉市
「こてはし台中央商店街」今回紹介する商店街は、団地の傍の小さな商店街。記録に残すならば、あまり注目されていない場所を、と思い向かった商店街だった。
しかし、今年の3月で建物が取り壊しになると聞いた。多くの方に知ってもらいたいと思い、他の記事よりも先に筆を執っている。最後の商店街の姿をここに納めておこう。
追記:2021年3月28日
取り壊し、閉店は一切ないとのこと。寝具店の方が話していた情報は嘘だったのか、よくわからないが、とりあえず一安心のようです。すみません。
こてはし台なか通り
千葉県千葉市花見川区こてはし台3丁目。商店街巡りをしている方も敬遠する場所ではないだろうか。「陸の孤島」と地元の方がいうように、交通の便が悪い…
バスが稲毛駅と勝田台駅から出ているが、最寄りの駅が無いのだ。
こてはし台入り口のバス停から、こてはし台なか通りがずっと続いている。クスリフタガミ、を目印に右折する。
たばこのホーロー看板!
この店舗は昔からありそうな雰囲気だが、上にサンドウィッチと書いてあった。
カエルの置物も色褪せているけど現役。
バス停があるところは、道路が広くなっている。計画的な街なのだな~
こてはし台なか通り、民家が広がっているように見えるが奥に団地があるらしい。
途中に商店街のような看板建築群。小料理屋、日本料理屋などが営業中。
裏には中華料理屋「内藤飯店」があるが、地図を見ないと気づかない…
交差点の奥にある伯野外科胃腸科。
遠くからでも目立つ錆びた看板。
こてはし台公園
公園が左手に見えてきた。
想像以上に広い。団地とともにつくられたのだろう。
昭和な動物の置物。こういうのを集めるのも楽しい。
この亀は今まで見たものよりキュート!
最後のひとつは一体?バグ?
奥には広大な野球場。さらに隣にはテニスコートも。土日だったので多くの方が遊んでいた。
こてはし台団地の規模の大きさがわかる公園だった。
こてはし台の公園8つの中で一番大きく、夏にはお祭りなども行われるそうだ。
こてはし台中央商店街
公園の向かい側にあるのが商店街「こてはし台中央商店街」だ。
一番右にある建物、屋上の骨組みも相当古そうだ。
ちょうどバスが来た。地元の方の重要な足となっているようで多くの方が利用している。
千葉市なのに田舎に訪れたような、それくらい昭和な街並み。
商店街の外観も渋い。
どうやら中央商店街の入り口から奥にもお店が広がっているみたい。
左右、奥にお店が広がる昔ながらの商店街。
さらに商店街の横には、図書館、交番、郵便局など主要な施設が揃っていた。
2階建てのレトロな商店街
それでは、早速商店街を見てみよう。
もの置き場になっているのか、錆びが凄い。
屋根がついた商店街には個性的なお店の跡が並んでいた。イラストが可愛い。
こてはしサイクル、自転車屋かな。
屋根を支える鉄骨のバランスが美しい。
ミユキスポーツ。商店街の看板、かわいい。
ヒカリ電化。電化製品のお店だろうか。
こてはし台中央商店街の情報はほとんどないので、昔の様子など知っている方がいたら教えてください。ほとんどシャッターだな…
マロンドこてはし台店
手前にあるのがお「マロンドこてはし台店」。
マロンドは千葉県各地に展開しているが、赤いロゴは古そうだ。
大正5年に千葉市稲毛で川島屋菓子舗として創業。
せっかくなので入ってみた。きなこんお揚げパンとアンドーナツ。昔ながらの美味しさを感じる。
その隣にも赤いストライプの屋根。
向かい側は寝具店。思ったよりお店が営業していて安心。
商店街の2階へ
商店街の2階、川口ビルへ上がってみよう。
2階は既に朽ちているようだ。老朽化が激しい。
扉の向こうには3軒ほどのお店があったと思われる。
カラオケルームもあったのか…相当賑わっていたのだな。
川口ビルの裏には看板が捨てられていた。悲しい。
2階から商店街の通りを眺める…
よく見ると照明もレトロでおしゃれ…夜はどんな感じだったのだろう。
個人商店の跡
商店街へ戻る。こちらは焼き鳥屋とかだろうか。
奥にも屋根と看板がつづく。
子供が集まっていると思ったらガシャポンだった。
ひまわり薬局はイラストが可愛い。でも閉店したのかな。
ポ二-タナカは衣料品店。最近まで営業していたそうだが。
住宅付売り店舗となっている。2階が住宅なのだろう。
奥の花屋「フラワー四季」は営業中。
商店街を抜けて、奥にも「グリーンハウス」という店舗があった。
スーパーチェーン カワグチ
商店街が夕陽に照らされて輝いている。
右手にあるのはスーパーチェーン「カワグチ」。日曜日だからか、次々と車でお客さんが来る。裏に駐車場があるのだ。
この場所以外にスーパーが見当たらなかったので、多くの方が集っているのだろう。
しかしよく見てみると、かなり昭和な雰囲気のスーパー。出入口の扉がなんだか懐かしい。
押すは金色、引くは銀色。こういう取っ手も今どき珍しいのでは?
外には店名が書いていない。あるのはCGC.Japanという看板のみ。
兼平寝装
商店街の入り口にあった寝具店が古そうだったので話を伺うことにした。
電話番号も二けたのまま。これは期待が出来そう。
優しそうなおばあちゃんが話してくれた。このお店を開いてから50年が経っているという。こてはし台団地と商店街は同時期に造られたというので、半世紀の歴史があることがわかった。
そして衝撃の事実が…
2021年3月いっぱいで閉店するとのこと。来月まで?!
建物が老朽化しているため、取り壊しになり、最後の一軒がかねひら寝装だという。
本当だ、よく見たら閉店セールだった。
川口ビルが取り壊しになった後は、自宅で営業をつづけるかもしれないと話していたが、長く続けたのでどこかで辞めたいとも話していた。
コロナの影響で客足も少なくなっている。もし気になる方は3月いっぱいまでに訪れてください。
商店街全体が取り壊しになるわけではないが、川口ビルが更地になったら雰囲気は変わるだろう。スーパーは無くならないとのこと。
偶然訪れた商店街が来月までだったとは。なんて運が良いのだろう。
だから2階もお店が全くなかったのか…
寂しくなるなあ…素敵な商店街なのに誰も注目していないのが面白い。
老朽化問題はどこの商店街も同じだろう。どんどん取り壊されていく。
かつてはどんな様子だったのだろうか。
スピーカーもついている。どんな音が流れていたのだろう。
カラフルなシャッターも来月でさよなら。
こてはし台の中央にある商店街も歴史が終わってしまうのか。
公園のところに地図があった。
商店街のところを見ると、さまざま店舗が描かれている。琴鶴?小学館?なんだろう?
こてはし台団地
最後にこてはし団地を見ていこう。公園の奥に戸館住宅の団地団地が広がっている。1丁目~6丁目まで、かなり広大な団地。
戸建て住宅なので2階建ての団地が広がっている。普段見ているのと違い新鮮だ。
夕陽ってなんでこんなにノスタルジックな雰囲気にさせるんだろう…
バス停は「こてはし団地」とあるが、「こてはし台団地」と何が違うのかわからない。
ベランダが広くてとても良いなと思った。
場所によって団地の形状もさまざま。ひとつひとつ見るのも楽しい。
こてはし台なか通りをさらに北へ進んでみた。飲食店のような看板建築群。
中央商店街には飲食店が少なかったので、分散しているのだろうか。そんな気がした。
その向かい側は柏井浄水浄。
輝く緑の丸い浄水機?がよく目立つ。異様な風景だ。
ガンダムで例えるとビグザムみたい…伝わるかな。
浄水場の反対に進んだ通りにも、個人商店があってほっこり。
あ、たつみチェーン。珍しい。
奥にビタワンの棚?を発見!今まで看板しか見たことなかったので貴重かも~
こてはし台中央商店街。いかがだったでしょうか。駆け足になってしまったのと、情報が少ないので現状の様子しかわかっていないのだけれど…3月で建物が取り壊しになるのでそれまでに多くの方に知ってもらいたいと思い書きました。
取り壊しになるのは手前の建物だけのようですが、全体的に老朽化が進んでいるのでどうなるのかわかりません。
遠いけれど、駐車場はあるので!お近くの方は訪れてみてください。
追記:2021年3月28日
取り壊し、閉店は一切ないとのこと。寝具店の方が話していた情報は嘘だったのか、よくわからないですが、とりあえず一安心のようです。すみません。
また正しい情報がわかったら追記します。
(訪問日:2021年2月)
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こてはし台団地は私が育った町です。
しばらく帰ってません。⤵⤵
50年かぁ~ 私もいつの間にか60歳目前。
うちの子供も明里さんと同年代ですからね。
なぜ陸の孤島のこてはし台団地を取材されることに?
遠い昔、千葉モノレールがこてはしまで来るはずだった
ので、、、それが無くなり孤島となって。ガラパゴスの
ような現状が見られる訳で。
まだ団地も造成中だったころ越してきて、学校も新しく
備品も貧弱で、大工さんらがの飲み捨てた(助かりました)
空き瓶を大量に集めて売っては学校の備品などを購入した想い出があります。
学校の部活が終わってから商店街の本屋で立ち読みし、
(ごめんなさい) 購入もしてましたよ。(*´∀`)♪
そして、図書館で世の中と繋がり、勉強もして、商店街の二階の塾で受験勉強をして進学し、スーパーの食品、日用品で私の心身も育てられ今の私があるのです。
あと、あの大きな公園で夏の盆踊りでは、艶姿の異性とすれ違いドキドキした想い出も。
ありがとう~ こてはし台、わが故郷よ。
もっとこてはしの、千葉の、日本の歴史を残したいてすね。
日本人も減って地域の歴史も知る人もいなくなるのは悲しい。
それより、もっと日本を楽しく元気な国にしてよい国にしましょうよ。
何だか政治の話みたいになってきたので、今日はここで止めておきます。
こてはしの歴史を残してくれて本当にありがとうございました。懐かしくて、つい長々と、すみません。
追伸
琴鶴とは千葉の銘菓パイまんのお店です。✨本店✨
あの山ちゃんも好物だったらしいよ。
コメント、ありがとうございます!地元の方に届いて良かったです!
各地の団地巡りをしていたので、以前から気になっていた場所だったのですが偶然行ったら来月で取り壊しと聞いて驚きました…塾や書店など色々なお店があったのですね。貴重な情報をありがとうございます!琴鶴の情報も助かりました…!
取り上げていただきありがとうございました。私は小学校から大学時代まで地元でした。2階には床屋さんがあつまて父が通っていたこと、こてはしサイクルの店主が強面だったことを覚えています。懐かしい情報に触れて、気持ちが和みました。
なかなか興味深い活動をされておられると思います。引き続き頑張ってください。
地元の方からの温かいコメント、とても励みになります。ありがとうございます!
こてはし台には小~高校まで住んでました。先日自分も久しぶりに訪れたんですが、ほんとシャッター商店街になってしまってたんですね。
当時は花屋さんの並びに「アスカ書房」「イルカ玩具」があり、イルカ玩具にはTVゲーム置いてあって、いつもそこで遊んでました。普段の買い物も今も営業しているスーパーでしていて、店内には「CGCのテーマ」が流れていました。
これから復興することはおそらくないと思いますが、そんな廃れ行くこてはし台を記録に残して下さりありがとうございました。
こてはし台の住民です。こてはしサイクルが閉店してもう随分たちます。
毎日住んでいるので気がつかなかったのですが、’昭和のレトロな雰囲気の街並み,と言われ、言われてみれば…と思いました。
東京に住んでいた頃は、あちらの景色が当たり前と思っていたのですが
いつのまにかこちらの景色が当たり前になっていました。
みずぬさんコメントありがとうございます!地元の方にコメント頂けて嬉しいです。書店におもちゃ屋さん…イルカ玩具って店名が可愛いらしいですね。
かつさんコメントありがとうございます!閉店して随分経つのですね…記録に残せてうれしいです。
ご返事ありがとうございます。
改めて…こてはしサイクルが閉店してもう8年位たちますね、昔住んでいた下北沢の路地裏の街並みと、こてはし商店街と似たような面影をこの記事を読んで最近感じました。
‘CGCスーパーかわぐち,の向かい側に、こてはし台らしからぬ(笑)垢抜けた今風の居酒屋さんが最近オープンしました。
こてはし台取材ありがとうございます。
こてはし台で育ち、結婚してこてはし台に帰って来ました笑
琴鶴は「きんかく」と読み『パイまん』と言う美味しいパイと饅頭の中間な物が売ってました。
琴鶴 パイまんで検索して頂けると画像出て来ます。
小学館は英語の塾で通ってました。
こてはし台も少しずつ世代交代が行われており、新築がちらほらと建ち始めてますよ。
こてはし台中央は寂れました。
平成元年から鉄鋼団地側に住んで、途中仕事で他地域に住み現在はこてはしに居ます。
子供の時はイルカで50円ゲーム(ストⅡなど)を毎日やりに行き、たまにファミコンカセット買って、サイエンスやひまわり文具でプラモ買って、酒屋マスヤやカワグチにビックリマン求め駆けずり回ってました。
現在は子供達が楽しめる店も無くなり、高齢者が多い街並みです。
このように写真・記事でピックアップしていただき感謝します!
40年近く前、小5でこてはし台に引っ越しして高1まで住んでました。
とても懐かしいです。琴鶴の息子とクラスメートで店の裏で商品にならないパイまんをもらって食べたのを思い出します。なんでも「黄身餡」といって白餡に卵の黄身が混ぜてあるのが美味しさの秘密とか。今どこで買えるんですかね。
焼き鳥屋の店舗跡まだあったんですね。あそこを通るといつも香ばしいタレの焦げる匂いが魅惑的で、ある時当時の小学生が自分で食べるために買うにはちょっとお高い50円(今思えば安い。今買いたい)の鶏皮焼きを一本だけ買いました。家では出てこない甘じょっぱくとても濃い味付けとさっくりねっちりとした食感で味わって食べました。50代になっても覚えているもんです。
いつも図書館が閉まるまでのらくろとか火の鳥とか小説やパソコン雑誌なんかを読んでました。
図書館が閉館するときに常に流す音楽が今でも忘れられないのですがなんて曲なのかわかりません。
誰か知らないかなあ。