大多喜町小田代、旧老川村を歩く|旧老川郵便局と旧新川旅館 ー養老渓谷⑺

養老渓谷を探索。旧郵便局や廃校、旧旅館が残る大多喜町小田代を歩きました。
養老渓谷~山の駅 喜楽里へ
前回の記事で紹介した旅館「川の家」をチェックアウト。
旅館から向山トンネルを抜けて県道へ出るが、その脇に気になる場所。
一段高くなっていて奥に居酒屋の看板。かつては飲み屋の建物が存在したのだろうと想像。私の街歩きはこんな楽しみ方…

その後はひたすら県道を南へ。バスは本数が少ないので自力で行くしかないんです。

老川十字路の近くにある「山の駅 喜楽里」に寄り道。今日も歩く予定でお昼ご飯逃しそうなので少しだけ腹ごしらえを。

初のジビエ!キョン(600円)、猪(600円)串焼きで注文後に焼いてくださいます。人気なので少し待ち。
一宮で獲れたキョンらしいです。パサパサしないようにアルミで巻いて蒸すのがポイント。

初めてのキョン、柔らかくて上質な食感!美味しかったです。他にも飲食あるので観光客で賑わっていましたよ~
旧老川村 大多喜町小田代
私はここからが本題。
山の駅周辺は地図を見ると「老川十字路」「老川郵便局」等、老川の名称が目立つ、大多喜町小田代の地域。
そう、ここはかつて明治22年~昭和29年までの「老川村」。小田代はその老川村の中心地であった。
養老川上流で、養老川の水源に位置していることから老川村とのこと。養老渓谷一帯の葛藤~粟又の7か村等が合併して成立した村だった。

老川村町役場もこの小田代地区に設置されていた。
小田代(こただい)、難読地名かも。
交差点近くにある老川駐在所には、全国で2ヶ所しかない駐在文庫も1964年から開設。
老川駐在所は、明治21年に置かれ、現在の施設は平成12年に建てられました。新緑や紅葉が素晴らしい養老渓谷を受持ちにしており、素朴で閑静なこの地区もその季節には多くの観光客で賑わいます。また、当駐在所は、全国で2カ所しかない駐在所文庫があり、勤務員が館長を兼務していますので、文庫を利用する小学生・中学生などとの交流を通じ、より地域と密着した活動を進めたいと思っています。
千葉県警察より
旧老川村の中心なだけあり、近くには全日食チェーンの太田商店(最近ヒロシのキャンプのロケ地にもなってた)、旧商店を見かけた。

交差点を西へ。郵便局からの坂道を登ると、2013年に閉校した旧老川小学校。無印良品のイベント等が開催されているらしい。コワーキングスペースとしても使えるらしく今度行ってみよう。

バス停もあるが、次のバスまで時間があるので足を伸ばそう。

奥養老温泉郷の看板に旅館名が並ぶ。このうち、新川は閉業・・

旧老川郵便局と旧新川旅館
県道から川沿いに少し道を下っていきます。
不動橋のプレートが置いてある不動堂。この脇から降りると不動滝が見えたそうだが今回は気づかず。

目的地はすぐそばにあるこちらの建物。外観だけ見て分かる方がいたら凄い。
旧老川郵便局。現在は閉まっているが立派な近代建築なので記録したかった。

ご自宅?と一体化した純和風な郵便局舎。ネットで調べてもあまり情報が無いが、私はどこかの本で見たことがある気がする…
郵便局データベースによると、
大正15年(1926)12月11日開設。昭和63年(1988)に廃止。先ほどの県道沿いに移転しているが、確かにこちらに郵便局があると奥まっていて不便だったのかな。

そして周辺は住宅が並ぶ。
奥に行くと旧芝崎商店や飲み屋の建物があり、一番奥に旧新川旅館という並び。
洞窟風呂が有名だったらしく、「hiroの湯めぐり日記」さんが詳しい。
旅館新川は、2014年のストリートビューを見ると「水の音倶楽部」として会員制倶楽部だった様子。
温泉旅館の隣の居酒屋、土産物店、何故か分からないけど温泉街の盛衰を調べるのが好きなんですよね。
また、今回見逃したが一本横の道には渋い建物も。2021年なのでまだ残っているかは不明。南條って交差点近くにもあったけど、それの前身かな?
今度はこの辺りの奥養老で一泊してみたい。

(訪問日:2022年11月)
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