成東駅より探索|旧道,福星寺通り,愛宕神社,成東城跡公園 -成東⑻
山武市成東。成東駅から古い建物や史跡、成東城跡を歩いた日。
今回は、母に浪切不動の建物を一度見てほしかったのもあり、初めて成東を訪問する母を連れての探索でした。
成東駅近く 古い建物めぐり
千葉県山武市成東。JR総武本線「成東駅」にて下車。
成東の記事は今まで7つほどまとめているので合わせてご覧ください。今回はより細かな情報を辿っていきます。
成東駅前の通り、旅館すなばの存在が気になっており古川医院側から見てみようと思った。すると蕎麦屋「結城屋」の隣奥に古い建物があるのが気になった。
成東の旅館については以前まとめたが、旅館すなば以外にも旅館がいくつかあったらしい。
こちらは結城屋の別館なのか、それとも違う旅館なのか…
すなば旅館を横から。現在こちらはアパートとして使われている。
駅前通りにある昭和8年建造の旧石橋屋米店は健在。
駅前通りから浪切不動院前の通りへ。右に映るのは旧新盛堂薬局。
民家の前に山武市指定文化財「安井理民出生地」。
成東市のホームページに詳細が書かれている。
安井理民は、安政6年(1859年)3月3日、成東下町の安井権兵衛の長男として生まれ、名は半蔵、後、理民と改めた。号は陽州。安井家は呉服店を営み、町きっての資産家、江戸期には「中宿」といわれ、結城藩等の諸家の役人の休泊所に利用されていた。
明治19年(1886年)27歳のときに鉄道創設事業を志し、東奔西走辛苦を重ね、明治22年、遂に総武鉄道株式会社を設立した。
しかし会社は、不況資金難に見舞われ、会社が再建され、県下最初に市川・佐倉間に蒸気鉄道の運行が開始されたのは、明治27年(1894年)7月20日のことであった。
その間、理民は、資金を使い果たし、病魔に侵され、鉄道運行5ヶ月前の2月16日に不帰の人となっている。35歳であった。
理民の意志を継いだ町民有志の努力により、明治30年(1897年)5月1日、本所・成東間、6月1日、成東・銚子間が開通、町民待望の成東駅の開業をみるに至ったのである。
彼が生まれたこの地には代々結城藩の役人に利用されていた名家。現在も立派な民家が建つ。ホームページには古い建物の写真も載っていた。
旧道~福星寺通り
旧道をさらに南へ。以前も見た理容室の建物、2階の窓が気になった。
奥に海鼠壁の蔵を持つ旧商店。
さすがにこちらの方は旧商店の数は減っているため、この辺りで裏道へ行くことに。
旧道の一本裏道、成東小学校のある通りへ。
道の脇には水路が通っており、民家の前には小さな橋が架かっている。成東にこんな情緒的な街並みがあるとは知らなかった。
そしてお寺が多い。
福星寺の前には、成東町上町・福星寺通りと書いてあった。結城藩校の興譲館跡とのこと。
成東村最初の学校「興譲館(こうじょうかん)」がこの福星寺に開校。11代藩主直筆の扁額が残されている。
徳川家一族である水野家の結城藩領だった成東。そういえば、冒頭の駅前にあった結城屋はかつての結城藩から由来しているのかな。
福星寺通り、水路が通る閑静な住宅街。真っ赤な紅葉と合わせて小京都のような趣であった。
そして古そうな貯水池。「成東町上町 国保成東病院共同貯水池」とある。
国保成東病院、調べると現在の地方独立行政法人 さんむ医療センター。なんでここに共同貯水池があるんだろう。
裏手にある公園は、結城藩陣屋跡と後で知った。
愛宕神社・成東城跡公園
少し歩くと奥に鳥居が見える。これは行くしかない!
鳥居のそばにある社。下町子安神社。
鳥居の奥に、愛宕神社参道入り口の看板…本命はさらにこの階段の上にあるというわけですね。小さな急な階段が続く道を見てとりあえず私だけ行くことに。
足場が良くないのでご注意を。ふと顔を上げると眼下に成東町の街並みが。これは景色が良い~
階段を上がりきると、そこは成東城跡公園だった。愛宕山の山頂に、鎌倉時代の安貞2年(1227年)に築城された成東城。元和6年(1620)廃城に。
空堀や本丸周辺の土塁が良好な状態で残っている。
自然地形を巧みに利用した丘陵式城郭。昭和46年以降、宅地化の造成工事によって多くの遺構が消滅したとのこと。
主郭に建つ愛宕神社。
成東の観光名所を示す看板も昭和を感じる。「外房のオアシス」という表現良いですね…
来た階段を戻る。写真より実際のほうが急…
そういえば波切不動尊の隣にある長勝寺の道沿いにある木造建築は近代建築だろうか。気になる建物。
成東駅東側にある大髙醤油に行きたかったが定休日だったので、駅前の売店でお土産を購入した帰宅しました。
(訪問日:2022年12月)
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