茂原骨董市(藻原寺)開催!江戸時代から続く「六斎市」も茂原にて -茂原21

茂原で開催されている「六斎市」は、江戸時代から続く歴史のある定期市。現在も、毎月開催されており、今回は骨董市と合わせて訪れた。
茂原「六斎市」/昌平町通り
千葉県茂原市茂原。JR茂原駅から西へ、茂原の中でも歴史深い「昌平町通り」へ。
真内記、4・9のつく日に開催される「六斎市」が昌平町通りで開催される。以前記事にまとめたことがあり、いつか訪れたいと思っていたのだった。
https://deepland.blog/mobara-syoutengai-5/
400年続く定期市…!勝浦の朝市は有名だが、茂原の六斎市も長生地方の歴史を支えてきた大切な文化。

定期市ということで午前中の早めの時間の到着を目指して電車に乗った。昌平町通りには赤い六斎市の旗が並んでいる。なるほど、六斎市活性化協議会なるものがあるのですね。

昌平町で開催されている六斎市の様子。

予想よりは少ない出店数だったが出店数に時期的なものがあるのかもしれない。ホームページの方で出店のお申込者の募集もしている。
また、六斎市の歴史についてもまとめられており興味深い。
米・魚・塩など地域の産物を中心に「生産・仲買・市場」という販売経路の流れを作り、徳川氏にとって領国基盤を形成していく上で重要な市場となりました。茂原は4と9、長南は2と7、本納は1と6、大網は3と8、一宮は5と10のつく日に休むことなく開かれていました。近代では、新鮮な農作物・日常生活用具・農機具・洋服などの衣類・植木などがあり、市民の台所として大変賑わいました。現存する市場の中でも数少ない貴重な「市」です。
茂原だけでなく、一宮や長南など各地域で毎日市が開かれていたこと、そして現在も続くのは茂原のみという貴重な定期市。
【 六斎市のこれから 】
20年位前までは賑わいを見せていた六斎市ですが、近年では高齢化等の問題で出店者も少なくなっており、また、スーパーの進出、車社会などの影響で、昔のような賑わいがなくなってきました。
市場というのは季節のもの、職人の技、楽しい会話など、大きな学びの場となります。
世界にも多くの市場があり、そこには活気があり、その土地の産物や人柄に触れる楽しみがあります。これから地域の人々が楽しめるような市場にしていきたいと思います。
「市場というのは季節のもの、職人の技、楽しい会話など、大きな学びの場となります。」生まれてから市場というものに馴染みが無さすぎて市場の価値を初めて知った気がする。ただ買い物をするだけじゃないんだな…
地元の方と思われる方同志の和やかな雰囲気の六斎市で、割って入る勇気はなかったのでまた今度徐々に馴染めたら良いなと思った。
また、昌平町通りの店舗は閉業しているものが多く、最近の台風被害も気になる…



昌平町通りの西側に位置する、茂原八幡神社。商店街からも参道が通じている。

元々はこの後骨董市が開催されている藻原寺境内から、明治3年に現在地へ。

そして2023年9月17日、4年振りの秋祭りで開催予定だった「神輿渡御」は、台風13号による被害で中止になったとのこと。千葉日報が報じている。→4年ぶりの神輿渡御中止 茂原八幡神社
掲載されている昌平町通りの写真を見ると膝下まで冠水している様子…心配。
茂原の骨董市(藻原寺境内)
そして茂原の骨董市へ初参戦。藻原寺境内で開催されている。「がらくた骨董市&フリーマーケット」が正式名称で、フリーマーケットが同時開催されている様子。
毎月、第2土曜日・第4土曜日に開催。
駐車場の向かい、顔だけが存在する像のある敷地内で開催されている。撮影は禁止の旨ホームページに記載されているので会場の様子は撮影していない。

40店舗ほどが出店。
茂原エリアでは一番歴史が長い骨董市とのことで、旧家の蔵から出てきたものをそのまま持ってきたような貴重なお宝や書物… いつもながら骨董市は楽しい。が、フリーマーケット的要素もあるので出店数に対して収穫はそんなに多くなかった。
そして7月の骨董市は、照り返しがあり暑くて長時間見るのは厳しかった…

また、茂原には古き良き個人経営のディスカウントストアも現役… 昔はこういうお店近くに沢山あったのに、気づいたら無くなってる。

また、茂原駅への帰りに見かけた新店。古民家だ‥!と目を奪われた。

和モダンの創作和食レストランで、江戸中期の古民家を曳家で店舗にリノベーションしたらしい。すご…!!
50周年を迎えた「もんしち」は「つなぐ」をテーマに生まれ変わります。
築300年の古民家を守り、次の世代に繋げるため、地元企業の山崎組さんの「曳家」という大イベントを経て 、「古民家再生のプロ」保川建設さんにより、生まれ変わりました。
もんしちに来て、多くの方にこの古民家を見て、感じていただき、この文化・歴史を次世代に繋いでいきたいと考えています。(ホームページより)
1日1組限定で宿泊も可能。
茂原駅からも近いので今度利用してみたいな。
また、たくさん歩いた後は、茂原の銭湯「桜湯」で汗を流しました!
https://deepland.blog/mobara-sakurayu/
(訪問日:2022年7月)
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