「花見川団地商店街」の現在。日本一大きかった?団地の商店街へ
「花見川団地」という団地は、千葉県千葉市に存在する大規模団地として知られている場所。
その団地の一角に比較的大きな商店街が残っているという噂を聞いたので、今回探索に行くことにした。
花見川団地(千葉市)
「花見川団地」への最寄は京成線「八千代台駅」。八千代台駅からバスで約10分ほど。
大阪の千里ニュータウンができるまでは日本一大きな団地だっというので、かなり全国的にも珍しい場所なのかもしれない。そして商店街のある場所というのは、戦前の鉄道連隊の場所の跡地らしく、かつての線路跡は公園や道路として利用されているのだとか。鉄道連隊の線とは千葉から習志野にかけて、現在もその廃線を辿ることができるようになっているというので、今度また紹介したいと思う。
商店街の店舗数は63店舗で、スーパーから病院、公共施設など、商店街に行けば買い物が済みそうなほど揃っている。
花見川団地のホームページを発見した。↓
花見川団地ホームページ
サイトのデザインがとても可愛くて見やすいのでぜひ見てほしい。
花見川団地商店街へ向かう途中で見つけた大きな給水塔。なんだか形が面白い。
今回は商店街だけを探索したが、団地もよく見てみると発見があるかもしれない。
花見川団地商店街へ
いよいよ花見川団地商店街へ。商店街の入り口にある掲示板の柱が、なんと鉛筆!遊び心があって素敵。
商店を南側から、一つ一つ見ていこう。
南の端にあるのはお米屋さんとあるが、お菓子なども販売しているようだった。
そのお隣は肉のカンダ。
手前ではやきとりの販売も?
「新鮮なお肉を食卓に!」がモットーらしい。品揃えも充実している。
そして皆さん気づきましたか?
ポークや、ビーフの文字をよく見てみると文字が動物の形をしているんです…!可愛い。
シャッターイラスト
雨の日のお買い物も安心。広い屋根がついている。
私が訪れた日が土日だったためか、シャッターが閉まっているお店が多かった。しかし、シャッターのイラストに癒される。
ユキエハム石塚商店
こちらはユキエハム石塚商店。
昭和から営業している手作りお惣菜屋さん。
コロッケ、メンチカツ、焼き豚などなど。自家製にこだわっているという。
お惣菜コーナーと豚肉、鶏肉とコーナーが分かれている。スーパーに行かなくても、ここでおかずが揃いそう。羨ましい。
個性的な商店
色々と気になる個性的な商店がたくさん。シチューとカリー屋さんは本格的なインドカレーとビーフシチューのお店。
「まぁむ」という店名が珍しい、ライフファッションのお店。1968年から営業を続けているという老舗。
下総花見川「藤右衛門」は豆腐屋のようだが、ホームページに載っていないので閉業してしまったのだろうか。
シャッターが半分開いている下の場所はお休み処。
奥にいるパンダも感染予防のためかシールドマスクを着用している。おもちゃ修理の看板も見えるが、修理をしてくれる人がいたらとても便利ですね。
スーパーマーケットも
商店街にはビッグ・エーもある。
さらに奥に進むと橋が見えてきた。商店街はこの先にも続いているらしい。思っていた以上に広範囲だ。
こちらはイオン系列のアコレ花見川店。スーパーがたくさんそろっていてとても便利だなと思う。
その向かい側は郵便局。
広場
さらに進むと、商店街の建物が分岐しており、左側にも商店街が続いている。
とても広い!シャッターが閉まっているお店が多いのは残念だが、全てのお店が開いていたら相当な賑わいだろうな…
右側には広場のような場所もある。広場を囲むように商店街が広がっている。
サニーオフィスは生花店。
広場には大きなステージのような場所もある。フリーマーケットなどイベントも開催されていると聞いた。素敵だなあ…
広場の端から商店街を眺める。
商店街の地図も掲載されているが、空き店舗が多い印象。以前の姿が気になる。
調べていると以前の花見川団地商店街の商店一覧を発見。自分でイラストを描いた。文字が小さくなってしまったので拡大してほしい。(ピンク色は上の地図にも載っている店名)
現在の一覧とは甚だしく違っており、衝撃を受けた。特にスーパーマーケット三越花見川店など、豪華な店名がズラリ。老舗の旭書房は、数年前に閉店したとの情報が載っていた。本屋や喫茶店は現在残っていないようだ。
下には、花見川団地商店街を示すピンク色の綺麗な看板も設置されている。
商店街から見える給水塔。団地マニアの方にとっては魅力的な撮影スポットなのでは?こうした風景も残っているのは珍しいと思う。
そして、花見川団地の建物に描かれているママ。時代を感じますね~
今は少子化で子供が3人いる家庭は珍しくなってしまいました。
最近では商店街を活性化するために100円商店街などのイベントを開催していると聞いたが、商店街の衰退は深刻な問題だという。
家族の在り方、私たちの生活は大きく変化している。子供が多かった団地も高齢者が多いまちになっているのも事実。これから団地、そして商店街はどのようになっていくのだろうか。
(訪問日:2020年9月)
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43年前にこの団地で生まれました。
小さい頃毎日この商店街に連れてこられていました。
その後、東京に引っ越してから30年経ちました。
なにげなく「今どんな風なのかな」と思い調べているうちに、拝見しました。
今の姿がわかってとても有難いです。懐かしさで胸が一杯になりました。
どうも有難うございます。
コメントありがとうございます!思い出のある方にそう言っていただけるのが一番嬉しいです…花見川団地周辺の商店街の記事は、あと二つ更新する予定なので知っていることなどあればぜひコメント下さい~!
22年前にこの団地で生まれ、今なお、住む者です。
ふと商店街の変遷が気になり検索して至りました。
外部から隔絶されている様で、ネットで検索すればヒットする事の嬉しさは莫大なものがあります。
私が子供の頃は、一人で商店街に行けば人の多さに迷子必至、踏み潰される心配までされるほど賑わっていましたが、、、。馴染みの店長が次々と居なくなり、今では通り過ぎるばかり。この記事を見てひどく懐かしくなりました。ありがとうございます。
現在もお住まいなのですね!地元の方からの反応が一番嬉しいです…
迷子になるほど賑わっていたのですか!びっくりです笑
周辺にもいくつか商店街があり、花見川団地の規模の大きさを実感しました…
こんばんわ、楽しく拝見させていただいています。
そうそう、ここには三越ありましたね。三越エレガンスという店名だったようです。
手帳見返したら、今は亡き母を連れて2002年10月に来ていました。
もう20年近くも経つのか、なつかしいです。
この商店街は、家から4kmくらい、花見川サイクリングコースに出るのに今も時折通り抜けます。
個人的にはカンダさんのメンチとコロッケが好きで、前を通ると必ず買います。
末永く頑張ってほしいです。
松屋さんのカツサンドもファンだったのですが、店じまいしたようで何だか寂しいです。
20年前ですか…地元の方からのお話を伺えることが一番嬉しいです。今度はお惣菜も買いに行きたいです!
50年前に住んでいました。クラスメイトのほぼ全員が団地住まいでした。小学校2年の時に石川県に引っ越ししましたが、当時の記憶は今でも鮮明に覚えています。円形に並んだ商店街が今でも残っているのですね。びっくりしました。今から思うと当時はできたばかりで近未来的な場所だったと思います。団地も残っているのですね。ネットで見たら私が住んでいた棟もありました。懐かしいです。親に近隣の谷津遊園という遊園地に何度か連れて行ってもらったのが楽しい思い出でです。
カーツさん、コメントありがとうございます!50年前から変わらない風景が残っているって凄いですね…最近はリノベーションされて若い人にも人気がある団地みたいです。
谷津遊園の記事も以前書いたので良かったらまたコメントお待ちしております。
https://deepland.blog/yatsu-yuuen/
千葉市の地域活性化事業
https://ryohin-keikaku.jp/news/2022_0526.html
無印計画、URとの連携で花見川団地や商店街、近隣の花島公園等の活用を目指しているそうです。
現地民としては昔の活気ある街が戻ることを望んでいます。
コメントありがとうございます!最近、団地や商店街の活性化に向けて動かれていますよね!先日の千葉市のニュースも拝見して嬉しくなりました。
10年前には団地に住み、商店街でアルバイトもしていました。
当時は大学生としての忙しさや学校近くの都会での遊びに夢中でアルバイトの時にアルバイト先に行くだけで、幼少期に憧れていた大人になったら入りたかったお店にも行かずに社会人になり家を出ました。
遠く離れた土地に来てしまってから哀愁や後悔を感じていますが、懐かしい商店街の写真が沢山見れて嬉しいです。
身近にあったから当たり前に感じてしまっていましたが、帰郷した際には是非買い物したいと思います。