山の上の下・旅荘山の上・「数馬区岩谷観音堂やぐら群」などを歩く ―上総湊⑹

山の上の下・旅荘山の上・「数馬区岩谷観音堂やぐら群」などを歩く ―上総湊⑹

上総湊駅の近くの飲食店街から高台を上って湊川沿いの「数馬区岩谷観音堂やぐら群」へ。富津市湊をぐるぐると探索しています。

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山の上の下・旅荘山の上

千葉県富津市湊。前回からの続きで一泊した後、上総湊駅周辺を探索中。

駅まで一旦戻ってきて、国道沿いへ。

2014年のストリートビューを見るとこの辺りにも右手に「サニーマート」、左手に「新平 湊店」とお店があったがすでに閉店している。

市民会館近くの札幌ラーメン跡。「どさんこ」ではなく「どさん幸」。

コンビニを挟んだ東側にある飲食店街が気になっている。昨夜、ここの寿司屋で夕食をいただいたが、複数の飲食店が集まっているドライブインのような雰囲気。

カレー あさると

山小屋のような建物。映画のセットみたいだ。

掲げられている看板によると4店舗。寿司屋、定食屋、お好み焼き屋、カレー屋。これは心躍る看板…!

お好み焼きの「あのにむ」、「綾乃屋 支店」とある。

調べると、国道127号沿いの民芸茶屋の釜飯屋らしいが2006年の記事では隣接しているとある。
https://heymanbow.exblog.jp/3040131/

これは内房線の上総湊駅近く、国道127号線沿いの『綾乃屋』という釜飯屋(民芸茶屋と称しております)の店内です。
釜飯の味は可もなし不可もなし。
ただし、この調子のデコレーションですから待っている間(炊き上がるまで20分かかる)も退屈はしません。
カレー屋、寿司屋、お好み焼き屋の姉妹店も隣接していて、面白いことにそこから店内に出前も取れる。
店構えを見ただけで「ここだな」と判りますから、一度お試しになるのも一興です。

20年近く前の記事で、これ以外の情報は見つけられず。もしかしたらこの看板4つの右にもう一つ看板があったのかも。跡っぽい柱がある。

向かいには蕎麦屋「鈴乃屋」があるがこちらも関係があるのだろうか。

通路側に定食屋「山の上の下」。佇まいも最高ながら料理も美味しいらしく…気になっている。さらに店名も「山の上の下」って、東京の山の上ホテルみたいな呼び方で良いな。

となると、この店舗の奥が「山の上」と呼ばれるエリアなのか。階段を上ってみることに。

上ると児童養護施設「望みの門 かずさの里」。近くには富津市天羽中学校。

上総湊駅から夜になるとこの辺りの山の上の十字架が輝いて見えた。

山の上を南へ歩いてみる。

「特別養護老人ホーム 望みの門富士見」、そして気になる門が。

「旅荘 山の上」。

旅荘 山の上

本当に「山の上ホテル」みたいだ!と一人で興奮していた。調べると「山の上ホテル」としてエキテンでも紹介されているし…当時の様子が気になる。

現在はデイサービス、2024年には看板が新しくなりシェアハウスとも書いてあった。

2023年撮影

住宅の前に昭和17年の碑。「小安嘉六氏顕彰之碑」。

小安嘉六氏顕彰之碑

右側の肝心なところが読みづらい…小安嘉六氏についてはネット検索しても情報なし。

そして山の上を降り、鶴峯八幡神社へ。見晴らしが良く気持ちよい。

裏側から鶴峯八幡神社境内へ。

鶴峯八幡神社

帰りは湊川に向かって伸びる表参道から。手すりはるがそこそこ急な斜面。

昔は鳥居正面の石段が利用できたらしいが草木で埋もれている。

グーグルマップの口コミを見ると、佐貫町の鶴峰八幡神社と間違えて訪問している人が多そう。

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数馬区岩谷観音堂やぐら群

県道93号へ。湊川の北側を沿って西へ歩いていくとこの辺りでは有名な観光地へ。駐車場も数台停められる広さ。

岩谷観音堂

岩谷観音堂へ。古墳時代の横穴を利用してつくられたやぐら群。

説明看板あり

看板によると行基が一夜で彫り上げた?と言い伝えられているという。

古墳時代の横穴を再利用して重層的につくられたやぐら群。窟の壁面に掘られた多数の磨崖仏(まがいぶつ)や五輪塔、崖の中腹の観音堂を一巡りすれば、全国の零場を巡礼したのと同等のご利益があるといわれています。

窟の壁面が掘られたのは、中世から江戸時代までのあいだと考えられています。全14の窟から構成されるやぐら群は、奈良時代の高僧行基による一夜の作との言い伝えも。2窟の摩崖仏の他、3~14窟にも摩崖仏が彫られています。

写真の撮り方を工夫すれば、まるで海外の遺跡のようなエキゾチックな雰囲気に。人生で一度は立ち寄っておきたい穴場スポットです。

ちば観光ナビ

坂を上っていくと早速見えてきた横穴。

岩谷観音堂を中心に全部で14窟。第1窟は本堂、第2窟が第1窟をコの字形に囲む回廊窟となっている。

洞窟内は少し暗めなのでスマホのライトを照らしながら見学した。

本堂の左右入り口の手前には仁王像が彫られ、たくさんの仏像群が続く。圧巻の景色。

左手にも入り口

さらに階段を上ることもできる。手すりがあるが階段の幅が狭いので注意を。

もう一つ、観音堂の右手にも階段が続く。

こちらにはテーブルセットが設置されていた。なんだか不思議な光景。

風化によって見えなくなっている像もいくつかあった。今こうして洞窟内に入ることができるように整備されている地元の方々への感謝の気持ちをもってマナーを守って参拝していきたい。

それにしてもブログを始めるまでこんな立派なやぐら群があるのは知らなかったな~。上総湊駅周辺は歩き甲斐があり何度訪れても楽しいです。

 

 

 

(訪問日:2023年2月)

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