【立石仲見世&中央通り商店会】昭和レトロ好きの宝物・立石商店街の魅力!

【立石仲見世&中央通り商店会】昭和レトロ好きの宝物・立石商店街の魅力!

立石と言えば、巨大なアーケード商店街!今や珍しくなったアーケード付きの商店街だ。立石にはそんな貴重なアーケード商店街である立石仲見世中央通り商店会が平行に存在する。

昔懐かしいコロッケの匂い…だけでなく、昭和レトロをそのまま残す建物にも注目したい。今回は、赤線の遺構も残る立石駅の反対側を散策した時に見つけた、商店街の魅力を伝えたい。

 

立石と商店街の歴史

葛飾区内では2番目に早く、1960年にアーケードを設置。都の商店街コンクールに入賞するなど、商店街の先進的存在だった。そんな立石商店街もはじまりは、戦後のどさくさの中で自然発生的に誕生したものだったそうだ。バラックのようなお店も多かったが、徐々に商店街としての形を整え、1960年にアーケードを設置。

また、1963年には葛飾区内初のスーパーマーケットであるイトーヨーカドーがオープンした。現在もヨーク・フーズ立石として地域の生活を支えている。

ヨーク・フーズ

立石駅周辺には、1932年に立石で最初の活動常設館である映画館、「立石富士館」が開館。戦後も、アーケード商店街が誕生するとともに映画館が相次いで開館したらしい。京成立石駅周辺だけでも3館ほどあったとか。ネットで検索してみると、ミリオン座、ダイヤなどピンク系の映画館もあったらしく、子供は近寄るなと言われていたとかの話も…

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立石の5つの商店街

立石には合わせて5つの商店街が存在する。立石駅からの散策にピッタリの商店街。「立石商店連合会」のホームページで紹介されている。

区役所通り商店会
立石最短ともいわれる50メートルほどの短い商店街であるが、葛飾区市役所へと続く商店街。

立石駅通り商店会
ピンク色と水色のアーケードが目印のアーケード商店街。

立石仲見共盛会
50年以上の歴史を持つ、見所のある商店街。「アド街ック天国でも見事1位に輝いた、通るだけでも一見の価値がある商店街」と称されている。

立石大通り商店会
昭和5年立石銀座商店会が結成され、昭和22年立石大通り商店会と改名された。奥戸街道沿いの全長500メートルほどの立石最長の商店街。

立石中央通り商店会
中央と書かれた文字が街灯についているのが目印。

まずは立石で食べ歩き!

商店街を散策する前に、まずは腹ごしらえ!
京成立石駅を降りてすぐ、なにやら人が集まっているお店を発見。

愛知屋

地元の方が次々と購入しているなら間違いないだろう!ということで、コロッケを購入。90円という値段に負けないくらい、さくさくホカホカのコロッケ。

コロッケさくさく~

散策にぴったりのお店。こういった下町のお惣菜屋さんってなんでこんなにも安くて美味しいのかしら。

レジスターもレトロ

駅前には「キャプテン翼ゆかりの地葛飾」の看板。私は世代ではないけど、国民的アニメの舞台として地域の歴史に残るのは地域の誇りだろうなと。

キャプテン翼
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立石仲見世

立石仲見世!
ここからが今回の記事の見所。立石の商店街の写真を大放出!魅力を後世に残したい所存。

まずは仲見世から~50年以上の歴史があるアーケード商店街。見てびっくり!こんなに大きなアーケード商店街だとは…しかも駅の真ん前に!広角レンズで撮影しても全部収まらないよ~!

立石仲見世の表

仲見世通り1

仲見世通り、まずは右側から。

仲見世にはずらりと並ぶ飲食店。右手前にあるのは栄寿司。
夕方に訪れた時にはお店をちょうど閉めるところだったようで、行列の立ち食い寿司として立石では名が知られている。人気店のため、閉店時間よりも早く閉まってしまうこともあるらしい。
一度行ってみたい…

仲見世!
栄寿司

下から見上げると巨人兵みたい!鮮やかな黄緑色も素敵。

下から見上げる商店街

商店街から入り口を振り返ると、「お買い上げ有難うございました」の看板。
こういう看板がある風景も当たり前ではなくなってきているなあ。

振り返ると看板に見送られ

もつ焼の看板。看板の文字から伝わる力強さ。

もつ焼

ある窓の格子がなんだかおしゃれ。左右対称になっているみたいだけど、ここだけ洋風で乙女チック。

乙女チックな窓

奥には、トイレも完備。かなりの広さ。これなら安心して飲めそう!

トイレも完備

トイレ側から商店街を眺める。目の前に見える「台新青果 立石店」。実は2月に訪れた際、ある張り紙が…

トイレ側から眺める商店街

良い子のみんなへ、と題したおしらせの張り紙にうるっときてしまった。
こんな温かい商店街で育った子供は、どんな大人に育つのだろうか。とても羨ましく感じる。

閉店のおしらせに泣ける…
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仲見世通り2

栄寿司とは反対側を散策。時間帯のせいか閑散としているが、手前は惣菜を扱っているお店。

仲見世商店街2

営業時間であれば、かなり良い匂いが漂ってくるこちら。お惣菜専門のトリゼンと、鈴屋食品。夜はまた雰囲気が違って味のある商店街に。オレンジ色の優しい光に包まれる。

夜の仲見世商店街

駅から降りてすぐの立地ゆえ、サラリーマンや主婦の方が今晩のおかずに…と買って帰る姿が見えた。

どれも美味しそうなお惣菜

商店街を進むと、先ほどのトイレがある分岐に。屋根もクロスしているみたいで、広角レンズで撮影するとさらに大迫力。2階建ての建物が密集して出来上がった商店街であることを思い出させる。

広角レンズで撮影

個性豊かなお店・ガラス看板の宝庫

どのお店も、シャッターが下りているところが多かったが…
珍味食料品?どんな商品を扱っているお店なのだろうか?

珍味食料品

「育児用乳製品の店 コバヤシ」
育児用乳製品を扱っているお店は初めて見た。平成生まれの私にとっては馴染みのないお店ばかりだ。

育児用乳製品の店 コバヤシ

商店街の看板の多くはガラス。ガラス看板が残っているお店は本当に珍しい。立石はガラス看板の宝庫だと思う。

「毛利硝子店」
額縁なども、最近は購入する方も減っているではないだろうか。

毛利硝子店

「鈴木屋食料品店」
スーパーマーケット以外にも、こうした個人経営の食料品店が多く存在したのだなあ。

鈴木屋食料品店

「甲?屋老舗」
?の部分が読めない…創業明治14年と端に書かれていることから、名前の通り老舗なのだが…

甲?屋老舗

追記:「甲州屋老舗」とのこと!
州のくずし字であると教えてくださってありがとうございます!

「浅草ハトのマークの店」
ハトのマークの支店らしい。元祖というのはどういうことかな?しかし、看板だけ残っているが、店内は違うお店に。立派な看板だけ残しているようだ。有難い。

浅草ハトのマークの店

喫茶軽食。今でいう喫茶店というとこだろう。ほかのお店とはちょっと趣向が違う和洋風な看板が惹かれる…のだが営業していない模様。

喫茶軽食

いつも勉強の店。
キャッチコピーよりも目がいってしまうので、黄色く塗りつぶされた部分。なぜ…

商店の看板…

「マルコシューズチェーン」チェーン店だったのか?

マルコシューズチェーン
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仲見世商店街最強!

仲見世商店街。シャッターが閉まっているお店も多い。床のタイルもぼこぼこしているが、そこがたまらなく愛しい。令和になってもなお、懸命に生きようとする姿から、私も明日から頑張ろうと思える。(大げさかな)

写真映えも

シャッターが多いが、新しいお店も開店の準備をしていた。若い人が率先してこうした商店街を盛り上げていけたらいいのになと思う。

真っすぐじゃないタイル

商店街の脇道もいくつか伸びており、迷路みたいでわくわくする。

あすなろ美容室

水色と白を基調とした美容室。看板建築のようにも見える。ダイヤが上品さを引き立てている。

ダイヤが上品

商店街を抜けると、街道に出る。ビルに挟まれた形見の狭いアーケードは時が止まったかのよう。

奥戸街道へ
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立石駅通り商店街

今度は、仲見世商店街の隣、踏切の目の前にある駅通り商店街。仲見世商店街と比べると、今どきのお店も多く活気にあふれている。

駅通り商店街

「おもちゃの店丸吉」と花屋の「花蝶」は老舗だろう。

丸吉と花蝶

「小林薬局」もなかなかじゃない?金色×旧字体って破壊力抜群だ!

レトロな雰囲気の小林薬局

街道沿いにも水色とピンク色のパステルカラーのアーケードが目立ってる!周りの建物が後付けであることが丸わかりの高さの違い。

奥戸街道から見たアーケード
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立石駅周辺散歩

せっかくなので、立石駅周辺も散策することに。ここからは気の向くまま、東立石の方へと歩いてみた。
かなり掘り出し物もたくさん♪

キャプテン翼の比較的新しめの自動販売機。町おこしとして利用されているのね。がんばれ翼君!

キャプテン翼自動販売機

商店街の向かい側にあるこちらの建物。
白いお城風?なつくりだけど、発光オレンジのタイルも目立ってるなぁ…一種の看板建築かな?

お城みたいな建物

と、その横には「質 小川」の看板!
質屋は大人の遊びには欠かせないからね。これは見逃せない!

質屋への道

奥まった住宅街に構える質屋。敷地は大きめ。昔は遊ぶ前に寄る人も多かったのか。人目につきにくい場所で立地もよさそう。

小川 質屋

迷路のような住宅街をさまよっていると、モリゾーハウスを発見。遠くからでもよく見える。緑豊かな建物。

モリゾーハウス

表に回ってみるものの、全体像がわからない…これは冬場に訪れるしかなさそうだ。

表から見た建物

しかし、隙間から見える玄関の扉の古さに注目した。
この扉を開けてしまったら、どこの世界へと繋がっているのだろう…

調べたら、戦前からのアパートらしい。もう少し緑が少なくなったら建物の全貌を確認したい。

雰囲気ある玄関

モリゾーハウスに見とれていると、うっすらピンクの看板建築を発見。
この通りはかなり人でが多いため、近くにたむろっている猫を撮影していると見せかけて看板建築を連写。

看板建築と猫

丸い電球もとても好みのもの。

レトロな電球

今は新しめの住宅街が広がっているが、昔は栄えていた通りだったのだろうか?住宅地図を手に入れて確認したいところ。

カフェテラス

さらに立石の住宅街へ。
真っ黒い怪獣のような建物が出現。工場もポツポツと残っているようだ。

真っ黒い建物

暗渠(川の名残)だろうか?いたって普通の住宅街だが、ただならぬ気配を感じた。

暗渠

「NIIGATAYA WINE SHOP」フォントが丸くてかわいい。

NIIGATAYA WINE SHOP

木製の建物×たばこ屋。
たばこ屋は色々見てきたが、木製の建物はお初。

たばこ屋

たばこ販売店の鑑札も。

緑の建物は、工場のようだ。

工場

その向かい側には、レトロなアパート。現在も住んでいる方がいるようだが、この形の建物は当時先端だったのでは?

レトロなアパート

思いもがけない散策の出会いが嬉しい。

窓かと思った扉。こちらはTwitterでも少しバズった。それほど、私以外の方も見間違えるということだろう。

窓みたいな扉

極めつけは、立石商店街近くの「富士ビリヤード」!!
一度記事で紹介しているが、かなりお気に入り場所。当時はアーケードもあったそうなのだが…

富士ビリヤード

【立石】富士ビリヤードの赤い看板。大人の路地に誘われて

 

呑んべ横丁、赤線地帯、商店街…立石は何度訪れても飽きない魅力的な街だ。しかし、そんな立石には再開発の話が浮上している。それも喫緊の話である。レトロな雰囲気を味わいたい方は立石が高層ビルに変わってしまう前に一度訪れるのが良いだろう。

 

立石に存在した赤線についてはこちら↓

立石の「赤線」地帯。再開発に飲まれる赤線時代の建物とスナックに化した路地

 

(訪問日:2020年6月)

 

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