千葉県酪農のさと|日本酪農発祥の地.南房総市大井 -房総ドライブ⑷

千葉県酪農のさと|日本酪農発祥の地.南房総市大井 -房総ドライブ⑷

以前より訪問したかった、南房総の「酪農のさと」へ!

日本酪農発祥の地って知ってましたか?

勝浦市~鴨川市ドライブ

前回からの続きで家族ドライブ中。御宿から鴨川へ大移動~

左に写る長狭街道の島田こうじ店は、後日、現在は廃止となったバスで訪問しました。

この辺りをもう一度歩くぞ~と下見を兼ねてドライブ。

としまや弁当の面影が…

途中で南下し山道へ。さすがに「酪農のさと」は山中にあり車でないと大変そうだったので今回の旅程に組みました。

「JR外房線安房鴨川駅下車、金束または平塚行きバス みんなみの里下車、徒歩約1時間」…

国道410号を南下。こちらは近くの嶺岡直売所の建物。

 

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「千葉県 酪農のさと」を見学

千葉県南房総市大井686「千葉県酪農のさと」へ。

千葉県 酪農のさと

千葉県の紹介ページより

江戸時代8代将軍徳川吉宗公がインド産と言われる白牛(セブー種)を嶺岡牧(現千葉県南房総市・鴨川市)で飼育し、白牛の乳から「白牛酪」という乳製品を作ったことが、日本酪農の発祥の地と言われています。

千葉県酪農のさとは、県民が酪農に親しみ、その歴史について学ぶ機会を提供することにより、県民の酪農その他の畜産に対する理解を深めることを目的に日本酪農発祥の地に建設したものです。

酪農のさとでは、ヤギ達とのふれあいが楽しめ、緑いっぱいの大自然に囲まれ、太陽の光をたっぷりと浴びて、地元の酪農家さんが作ったアイスクリーム等を味わいながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

徳川吉宗公が導入したとされる白牛、酪農資料館では千葉県の酪農の歴史や乳牛の生態などを学ぶことができる。

千葉県酪農のさとマップ

そして入館無料!駐車場も無料でした。

入ってまず売店コーナーがあり、せっかくなので「モーモージェラート」を購入。こういう牧場系で販売されているアイスって美味しいですよね。

この日は最終入園時間に近かったのでヤギとは触れ合えず…天気が良い日にまた行きたい。

敷地内には「牛魂碑」。牛の霊を弔うために建てられた石碑とのことで、県内回ってて初めて見た…これ以上近づけそうになかったので裏面は確認せず。いつくらいの建立なんだろう。

今回見学したのは酪農資料館。敷地は丸山川に沿うように建っている。

酪農資料館

酪農資料館がある地は、「嶺岡牧」。小金牧、佐倉牧は知っていたが、嶺岡牧は今回初めての訪問で嬉しい。

酪農のさと周辺に広がる嶺岡山は、その昔「嶺岡牧」という馬の牧場(江戸時代後期からは牛も)でした。江戸幕府の八代将軍・徳川吉宗は、嶺岡山を幕府が直接管理する「牧」のひとつに決めました。江戸幕府の直轄牧は4つあり、千葉県には、嶺岡牧の他に、小金牧(現東葛地域)と佐倉牧(現印旛地域)がありました。

嶺岡牧は、当初、馬を中心に放牧しており、最盛期(1797年頃)には約700頭もの馬が放牧されていました。この同時期に、少数の輸入牛も放牧し、牛の乳を加工したものを製造し、江戸幕府に納めていたことから、「日本酪農発祥の地」として、日本酪農の基盤を作ったと言われています。

明治時代以降は、牛の飼育が盛んになり、種畜を積極的に輸入しての乳牛改良が行われ、日本でも有数の牛乳の産地となりました。牛が生活に密着していくと余剰乳が出るようになり、それを活用するために、練乳や近代的なバターの製造が本格的に始まりました。

さらに、大正時代には、明治乳業や森永乳業が大規模な練乳工場を設置するなど大手乳業メーカーの誕生の地となりました。

現在では明治以降に植林された杉が生い茂っていますが、発掘調査により、水飲み場、馬捕り場、野馬土手(牛や馬が逃げ出さないために石を積み上げる等で壁を作った)、木戸跡(入り口)など数多くの遺構が発見されています。

酪農のさとの周辺地域は、日本酪農の礎を築いた歴史的な財産がたくさんあります。酪農のさとでは、様々な学術的資料や調査結果を展示し、嶺岡牧をはじめとする歴史的遺産を紹介しています。

酪農資料館ではこうした千葉県の酪農についてパネルが並ぶ。

 

嶺岡牧については調べている方がたくさんいるので私が深堀する機会があるか分からないが、明治乳業などの工場が房総にかつて存在したことを示す資料を持っているのでいつか調べてみたいな。

パネル内に船橋のミルクホールの古い写真があったのも嬉しかった。確かに牛乳繋がり!

日本酪農発祥の地、千葉県観光の際に合わせてぜひ。

 

(訪問日:2023年3月)

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