本町通り商店街Ⅰ。看板建築「灰吹屋薬局」含め近代建築探し -八日市場⑶

八日市場の本町通りは近代建築が多く残っており、街歩きをしていると目移りしてしまうほど!
見所が多いので、本町通りの記事は3つに分けました。最初は、本町通りの西側から!
本町通り西側、レトロな建物
千葉県匝瑳市八日市場イ。前回の商店街の記事のつづき。
本町通りの西側から本町通りの中心地を目指す。

本町通りへと繋がる緩いカーブ。まだ本町通りではないと思って油断していたら、古い建物が両側に残っていた。

昭和8年、松井天山が描いた鳥瞰図を見ると「山崎本店」、その隣は薬局となっている。
右側にある神仏具を販売している「松半本店」も老舗。

そして、気になる左側の看板建築。

横から見ると明らかに看板建築。壁は覆われているが古い建物だと思う。
正面の写真を撮り忘れた。
元々何のお店だったのだろう?鳥瞰図には、「加賀屋糀店」と書いてあるように見えるが…

シンプルな外観なので注目している人がいないのか、情報が全然ないなあ…


「扇屋」という文字から、扇屋ジャスコを想像してしまったが、こちらは「寝具の扇屋」というお店だった。

現在は学習塾になっていて、子供たちが出入りしていた。

丁字路のレトロな建物
丁字路へ。右側にあるのはそば屋「萬勢庵本店」。営業している雰囲気はないが鳥瞰図にも描かれている。

カーブに沿ってアーチが美しい建物があった。外観は古そうだけど…


全体がこちら。視力回復の広告が目立つな…昭和8年の鳥瞰図を見ると、八日市場郵便局がこの場所に存在したという。だが、郵便局の建物にしては小さい気がする。

そして、丁字路、京葉銀行の隣にある銀行建築のような建物が気になって仕方がない。

調べても全然情報が見当たらないのだけど、比較的新しい建物なのかな…?それにしても重厚なつくり。銀行建築みたい。

2014年の時点で既に固く閉ざされていてわからない。昭和8年の鳥瞰図では「大川時計店」とあるけど、八日市場の時計店ってオシャレな建物が多いな~



スマホなど無かった時代、時計はそれほど重要な役割を果たしていたんだな…

右側にある時代を感じる建物は元瀬戸物店。周りが駐車場なので却って目立っている。

千葉銀行を過ぎると、いよいよ本町通りの水色の街灯が見えてくる。

観光用に設置されたのか、とてもおしゃれなアーチ。

また、白と水色の街灯が並ぶことで、商店街全体が華やかになっている。
今まで見た街灯の中でもかなり好きなデザインだ。オシャレな街灯があるだけで、歩くのもワクワクする。

丁字路。左側は更地になっているが、昔はレトロな建物が建っていた。それについては今度、田町共栄会の記事でまとめる。

看板建築「灰吹屋薬局」は必見!
田町共栄会との分岐点に立つのは、果物屋「和泉屋本店」。昭和8年の鳥瞰図にも載っているが建物は新しそう。


その隣に、「灰吹屋薬局」の看板建築がある。必見!

千葉県の近代産業遺跡によると、昭和2年の建造。

昭和8年の鳥瞰図にも現在と変わらない姿が映っている。百年近く前の建物が今も見ることができるなんて…感動する。そして保存状態も良い!

そういえば、同じ店名の薬局を東金でも見たことがあるのでチェーン展開しているのだろうか。現在は営業していないようだけど、建物は保存されると良いなあ…

そして本町通りのメインストリートへ!
まだまだ序の口。これからもっと素敵な建物が残っていました!
(訪問日:2021年6月)
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