古き良き横芝光町の街並み2。旧商家が並ぶ老舗の商店街 -横芝⑷
かつて宿場としても栄えた横芝町の旧道を歩いている。想像以上に昔の面影が残る街並みに圧倒され、数回に分けて記事を書くほど濃い内容であった。今回はその二回目。
古き良き横芝町の街並み
千葉県山武郡横芝光町横芝。前回のつづき、井上金物店の付近から西へ歩いて行く。
隣が空き地になっているので存在感が際立つ古民家。うわあ、美しい…!
並びには勇文堂印刷所。
赤と白のテント屋根が残る元商店?
外壁はモルタル仕上げ?縦長の木製の窓がレトロ。新しく見えるが昭和初期の建物かもしれない。
その手前にも門柱がある建物が2021年のストリートビューに映っているが見落としたのか、取り壊されたのか…写真に撮っていない。
その向かいには八坂神社。
神社の隣にある建物は、以前のストリートビューに「中村畳店」と看板が建っていたので元畳店だろうか。
現在は道路側に壁がつくられ、建物が守られているように思う。
門柱と言い、新設された壁と言い、古い建造物が地元の方々によって守られていることを実感する。
横芝中学校跡(介護施設に)
横芝光町本町から上町へ。標高の基準となる水準点が設置されていた。
横芝上町郵便局にある商工案内看板。現在、看板の上から南へ歩いている。
郵便局の脇道を進んでみると、左手に横芝中学校跡があった。現在は奥に見える建物が特別養護老人ホーム横芝光になっている。
横芝光町立横芝中学校のホームページによると、平成21年に横芝光町坂田池3番地1に校舎を移転しているそうだ。
現在は大学のような綺麗な新校舎が、坂田池公園を挟んだ西側に新設されている。
中学校の門の前には和菓子店「三好野」。以前は営業していたようだが、訪れた時は閉まっていた。
そして引き続き県道79号へ戻る。
平屋の看板建築のような建物。手前だけコンクリート造になっている。
隣は自転車屋。栗原輪業。
横芝町道路元標と商店街
道路の起点となる道路元標。横芝町道路元標は何故か民家の敷地内にあるらしい…とGoogleマップで見て探していたが、最初は見落としてしまった。
普段であれば道端にひっそりと建っているのにないな~と思っていたら、民家の門の内側に建っていた。
ある意味守られて良いのかもしれない。字は全然見えなかったが…
そして道路元標から西側に店舗がつづく商店街のような街並みが広がっている。かつての宿場の面影を感じる。
店舗自体は右側で営業中。左は”本店”の文字が見えるので電気屋以外も営んでいたのかな。
電気屋の向かいの市原青果店は民家に。隣には和菓子屋「坂本」が営業中。
話を伺うため入ったので、それは次の記事で。向かいの鮮魚店「魚道」、タイルが良いなあ。
和菓子屋の隣の建物が目を見張る美しさ!二階の窓ガラスが割れずに残っていて青空に映えますね~
脇に「早川陶器店」と看板がある。陶器だけでなくお茶も販売している。
さらに早川陶器店の向かいにも!
以前は衣料品店として営業していた。
向かいに改装された新しめの衣料品店がある。ファッション総合衣料センター小堀。
創業が、なんと文化14年(1817)!200年以上変わらずに営業されていることに驚き。
呉服店から洋品店へ。向かいの建物も「コボリ」と書いてあるので系列店かもしれない。
また、少し西のバス停「角屋」前に2014年頃まで存在した一軒は、新しい民家になっていた。
2012年のストリートビュー
バス停の名称から想像するに「角屋」という店名で、地域のランドマーク的存在だったのだろう。
隣の園芸用品店は営業していた。
野出屋の向かいは、店内にミシンやスーツの見本が置かれていたので仕立て屋だろうか。
そして街並みは丁字路で一旦途切れる。が、この先にも神社に向かって古い建物が残っているので次の記事でまとめよう。
(訪問日:2022年1月)
-
前の記事
横芝光町本町の街並み。旧道沿いに残る昭和初期の近代建築「中村薬局」 -横芝⑶ 2022.12.14
-
次の記事
商店街に残る老舗「坂本菓子店」。昭和元年創業!寅の饅頭を購入 -横芝⑸ 2022.12.16
コメントを書く