京成八幡「八幡中央通り」と再開発で消えた「八幡横丁」を知る
京成八幡駅から北へ伸びる「八幡中央通り」。商店街の北側には、古い商店やリサイクルショップと遭遇した。
今回は、北側の気になるお店から南にある商店街を紹介する。
リサイクルショップ「小林商店」
千葉県市川市東菅野1丁目18-6。
市川東菅野郵便局がある交差点の南側、交通量が多い県道51号(市川柏線)沿いに「小林商店」はある。
骨董品を集めるのにハマっていたので、探索の途中で骨董屋があると良いな~と思っていたところだった。
口コミなどはあまり無いので入るのに緊張したが、どんなものを扱っているのか気になったので入ってみた。
たぶん、右側が本店で左側の建物が新店舗。新店舗のほうでは、陶器が多く、皿や壺などが多く並んでいた。
右のお店も圧倒されるくらいの狭い空間にショーケースが数列並んでいて、一人でじっくり眺めるのに摘記したお店だった。
レトロな「串田商店」
小林商店から南へ、アーデル通りとの交差点の角に佇む建物が気になった。
交差点の周囲は綺麗に整備されているので、どうしてもこの建物の古さが際立っている。
「趣味の陶製器 串田商店」
昔のままの看板にグッと来る。
現在は園芸用品を扱っているようだ。
中華料理屋「幸楽」
そしてさらに一つ南側にある交差点へ。交差点の東側、分岐点のところにある中華料理屋を訪れようと思っていたのだけれど…
嫌な予感しかしない。女性が見ていた貼り紙を見ると…
2021年3月22日をもって、47年の歴史に幕を閉じたようだ。地図で見て気になっていたので残念。
2009年のストリートビューがこちら
赤い幸楽の文字が素敵。
近くには鮮魚店「魚幸」が営業しているが、この通りは昔商店街だったのだろうか。
鮮魚店の前に、一本だけレトロなか細い街灯が…
「八幡中央通り」京成八幡駅の商店街へ
県道51号、京成八幡駅へ向かって一直線に伸びる道は「八幡中央通り」という商店街になっている。
だが、北側は道路拡幅工事によってマンションが建っていたり商店街の面影は薄い。
ポツンと残っている看板建築が気になったので撮影。
2011年のストリートビューを見ると、「江戸家」という季節料理店だったことがわかる。
横から見たら、奥が木造2階建て…もしかしたらかなり古い建物かもしれない。正面からだけでなく横も撮影しなければ。
また、向かい側、現在は「中央通り整骨院」となっている建物の前にはアーケード屋根が存在したようだ。2016年頃に撤去されている。
昔はこの通りの歩道にはアーケード屋根が並んでいたのだろう。統一看板も確認できる。
「コミュニティストアたぐち」は閉まっているが、お店の前に「でんわでんぽう」の看板が残っている。レアだな~
中央通りが賑わっていた頃を知っている方はいるだろうか…
京呉服の「筒井」はアーケード屋根が残っていて、ここだけ昭和空間。
駅近くになるとビルが多い。踏切近くに「八幡中央通り」と書かれた街灯が立っていた。
古書店「山本書店」
踏切を渡ってすぐのところにある「山本書店」のインパクトが凄い。
全集、歴史、民俗、郷土誌、音楽、芸能、趣味、雑誌…なんて惹かれる看板なんだ!
外の棚に並ぶ古本。まるで東京の神保町のような風景だ。
駅を降りてすぐにこんな古書店があったら最高だな!
再開発で消えた「八幡横丁」
京成八幡駅南口のロータリーへ来た。とってもきれいな商業施設とロータリー。最近区画整理されたのだろう。
うーん、綺麗な駅前だな…と思ってストリートビューを眺めていたらなんと!
2009年のストリートビューに「八幡横丁」の看板が!
現在は商業施設が建っているため、面影は全くない。再開発前はここに都営地下鉄新宿線の本八幡駅があったのか…
細い裏路地に広がる「八幡横丁商店街」は消えてしまった。車が入れないのでストリートビューで見ることもできない。
千葉街道に繋がっていた様子だけわかる。
南口には昭和30年代に建てられた京成百貨店の建物、そして1階にリブレ京成。
調べてみると、かなりのレトロ空間だったらしく、今も残っているはずがないだろうなと思ってしまった。→八幡、黒松が生える千葉県の玄関口市川市本八幡
平成19年(2007)に老朽化に伴い閉業、平成22年(2010)にリブレ京成も閉店し、再開発が行われた。
ホームの反対側に見える北口はまだ昭和の風景が残っているようだ。
南口の風景が大きく変わったが、北口はどうなるんだろう。
次回は北口の商店街を歩く。
(訪問日:2021年5月)
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