山形旅行編。JR山形駅近くの近代建築・瀬見温泉「喜至楼」宿泊

山形旅行編。JR山形駅近くの近代建築・瀬見温泉「喜至楼」宿泊

Deepランド番外編!なぜ山形かというと…近代建築が多く残っているとの情報と、瀬見温泉「喜至楼」に宿泊したかったから!!

2022年夏、1泊山形旅行のプチレポートです。

 

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JR山形駅東側の近代建築

山形県山形市、JR山形駅へ。2022年夏のお盆休みに山形旅を選択しました。たくさん写真を撮りましたが今回はそのごく一部を厳選。

交通費を抑えるため、前日に夜行バスで東京を出発し、着いたのは山形駅朝6時。身体がバキバキになりつつも駅で時間が過ぎていくのは勿体ないと思い、駅周辺を探索することに。まだ飲食店も開いていないので、オープンまでの時間、近代建築を見学することにした。

JR山形駅東口から北上していく。駅前から離れていくにつれ、戦前の近代建築や花街の面影を感じる路地などが平然と現存しており、地元では考えられない規模で残っていた。

現役だった病院

旧池医院は2023年1月に閉業されたそう。私が訪問した時は現役だった。

そして、2023年11月18日の記事。一般公開が企画されたそう。また山形に行く機会があったら見学してみたい!!

築100年以上の医院で企画展始まる 山形市

近代建築をメインに探索していたので遊廓跡については詳しく追っていなかったが、かつての花街エリアには料亭跡の建物に特に調べていなくても出会う。

こちらは裏路地に面した元料亭のような木造建築。二階の丸窓や格子ガラスに興奮。廃墟状態でも美しいので現役の時はどんな様子だったのか…

そしてこちらは「旧割烹千歳館」。既に閉店しているが、ホームページに歴史が詳しくまとめられている。

旧割烹千歳館

創業は明治9年。140年以上の歴史がある日本料亭で、大正期に造られた木造二階建ての本館は国登録有形文化財に登録されている。

大正四年、二代目澤渡吉兵衛が現在地に鹿鳴館調の料理店を再建いたしました。
ちなみに山形の旧県庁(文翔館)が建てられたのは大正五年、東北六県共進会の年です。
千歳館は当時、植物園・モダンカフェ・映画館・レストラン・中華料理店・芸妓置屋・ベビーゴルフ場なども経営しておりました。折しも大正昭和初期の政党政治の華やかなりし頃、民政党の拠点として名を馳せました。

大正初期の最盛期、料亭以外にもカフェや映画館、芸妓置屋、ベビーゴルフ場など多角的に経営されていた様子。古くから栄えた繁華街を支え、政治家も利用する名店だった。しかし、コロナ禍の2021年10月頃から休業、現在は山形市が都市公園として活用すると発表しているそう。

惜しくもタイミングが合わず静まり返った閉店後に行きましたが、今度行くときは公園として一般の方も自由に見学できるのかな…期待!

漸く喫茶店がオープンする時間に。「珈琲専科煉瓦家」さんでモーニング。ピザトースト、チーズケーキに梅ゼリー添えアイスをいただきました。

珈琲専科煉瓦家

 

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その後は、「山形県立博物館 教育資料館」へ。国の重要文化財に指定されている明治34年築の旧山形師範学校本館は、資料館として見学可能。近代建築好きなら欠かせないスポット。

個人的には横にある音楽練習室の雰囲気が凄く好みだった。こんな建物で授業受けてみたいわ…

音楽練習室

しかし、営業日を確認しておらず休館日(泣)。又リベンジしよう。

そのままの足で、西側にある「山形県郷土館(文翔館)」へ。煉瓦造り3階建て、大正5年築の「旧山形県庁舎」。昭和50年まで県庁者として使用されていた。地元、千葉県庁舎は戦前の絵葉書ではよく見るが焼失しているので今回こちらを見学し、今は無き千葉県庁舎の建物にも思いを馳せたり。

山形県郷土館(文翔館)

こちらは見学ができた。入館無料。館内は広く、知事室や議場ホール、煉瓦造りを堪能できる中庭など見応えたっぷりで時間が過ぎた。

お昼は、本町の「池田屋」へ。大正時代創業で、歴史があるお餅屋さん。羽二重餅が有名な様子。しかも、餅三昧(780円)で3種類の味を楽しめる。そして量が多い!

池田屋

ずんだ、あべ川、おろし、納豆餅も美味しかったな…もちもちのお餅、単体でも美味しかった。

しかし店舗は新しくなっているので快適だがあまり人気がなく…というのも昔は周囲に映画館が4,5軒あり賑わっていたが、今は買い物をする人も減ってしまい立ち寄る人も少ないのだとか。「ギリギリなんだよね…」との言葉が気になっていたが、記事を書いている今(2023年秋)、Googleマップを確認すると「臨時休業」の文字。もうあのお餅を食べられないのだと思うと悲しい。

 

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瀬見温泉「喜至楼」宿泊!

山形県最上郡最上町大堀988。JR山形駅からJR瀬見温泉駅へ。念願の旅館「喜至楼」にチェックイン!!

瀬見温泉「喜至楼」憧れの宿

SNSでもよく見かける憧れの老舗温泉宿!
山形県内一古い建物だそうです。創業は、江戸安政年間。

本館は明治元年、別館一部は大正年間、昭和と増築を重ねた迷路のような巨大建築になっており、興奮ポイントが沢山ありすぎて割愛。

ローマ式千人風呂

浴室のローマ式千人風呂以外にも家族風呂を貸切も可能。

しかし、夏の間は免許合宿で貸切になるため、本館は予約できず。本館はエアコンが無いそうなので次行くとしたら春秋など泊まりやすい季節が良いかも。

郷土料理プラン2食付きで一人1万2千円ほど。ネット予約も可能。建築と温泉と美味しいご飯、次は本館に泊まりたい。

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山寺ホテル/斎生館

二日目は、電車で移動して「立石寺」へ。定番の観光スポットですよね~。
JR山寺駅下車後、まず正面に見えた元旅館建築に私は釘付けに。

旧山寺ホテル

旧山寺ホテル」、現在はやまがたレトロ館に。2017年に一般公開が開始になったそう。

JR仙山線山寺駅前すぐ登録有形文化財「やまがたレトロ館」です。
山形市の山寺・宝珠山 立石寺にある老舗旅館・旧山寺ホテルは2007年に閉館しましたが、2012年より山形県内の歴史的建造物を描いたペン画120点を展示する結城泰作やまがたレトロ館原画展示館として再オープンしています。
ペン画と大正時代の雰囲気を色濃く残す建物をぜひご堪能下さい。
入場は無料です。
開館時間:午前10時~午後4時(冬季休館)
会場で演奏したり、展示会を企画したい方はお気軽にお問い合わせください。

詳しい歴史は上記ブログにまとめられているが、大正5年にこの場所での旅館業が始まったそう。建物はそれ以前からのものを整備。現在も一部は所有者居住部となっており、見学不可の空間もある。

受付にいたスタッフの若い女性は保存会をつくり、この建物を守っているそう。私以外に見学者がいなかった&熱心に撮影をしていたので「建築の方ですか?」と質問されたが、立石寺に訪れる人は多いがこちらの建物を目指して入ってくる人はまだまだ少ないのだろう。

元々は裏側が玄関だったのです、などスタッフさんと話している時間も楽しかった。

その後は、JR山形駅へ戻り西口にある山形城跡にある霞城公園へ。目的地は「山形市立郷土館(旧済生館本館)」。

旧済生館本館

明治11年築の疑洋風病院建築で国指定重要文化財。昭和44年に現在地に移築復元工事が完了し、現在は一般公開されている。医学関係の資料も豊富で郷土資料館としてのレベルも高かった。

山形旅行、本当はまだまだ書き尽くせないのですが…取り急ぎ。

 

 

(訪問日:2022年8月)

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