「八広駅」から玉の井へ。敢えて遠回りをしたら、更生橋に出会った。

「八広駅」から玉の井へ。敢えて遠回りをしたら、更生橋に出会った。

「玉の井」の赤線の遺構を探しに行った日。玉の井の最寄り駅は「東向島駅」なのだが、せかくならばと思い京成押上線「八広駅」から玉の井へ向かって歩くことにした。今まで全く降り立ったことのない八広駅。

意外と銭湯やらレトロな建物が多くて下町感を感じることができた。今回は地味な内容だが、気になる方はぜひ散策してみてほしい。

 

八広駅から宝蔵寺

八広駅北口から出て、水戸街道、玉の井の方面へと目指して歩く。静かな住宅街が広がっているが、昭和の雰囲気が色濃く残る建物も多い。

住宅街に残る古い建築

住宅街を気ままに進み、交差点の近くに。「宝蔵寺」というお寺があったので入ってみた。お寺には地域の信仰がわかる石碑や庚申塔などが眠っている可能性が高いため、散歩で見かけた際は寄るようにしている。

と、宝蔵寺にも気になる石碑を発見した。
「弘報大師」と大きく書かれた石碑。これでピンと来た方はどれくらいいるだろう?

宝蔵寺で見つけた石碑

また、違う石碑を見ると「葛西三十三か所」と書かれている。そう、ここにも四国八十八か所を模した巡礼があるということを示している。以前、千葉でも同じものを見たことがあり、様々な地域で信仰があることを実感した。

「新葛西三十三ヶ所観音霊場」として、復興されたものらしい。気になる方は33か所を回ってみるのも面白いかもしれない。

葛西三十三か所

 

更生橋

交差点には大きな歩道橋が複雑にかかっている。よく見ると、なんと「更生橋」と名付けられている…

私娼窟「玉の井」と関係性でもあるのかな?と思って調べてみると、

「橋渡って帰るときは更生して帰れ」とも言われていたみたい。やはり…

今は道路になっているが、もともとは葛西方面から流れてくる曳舟川が流れていた場所。川の存在を知ったら、この橋を渡ったら更生するというイメージもわかる気がする。

更生橋

更生橋の付近「ゆりのき橋通り」では、一見変わった建物が目立つ。右側が白、左が赤、あれちぐはぐな建物だなあ。スナックとかだったのかな?

ちぐはぐな色

その手前の「好文堂書店」は現役。

好文堂書店

書店の向かい側にある3階建ての建物も気になる。

3階建ての建物

屋根裏部屋?どんな用途で使われていたのか。現在の住宅地図を見ても、空白になっており、現在は空き家になっている。周りの建物も空き地になっていることから、いずれ解体される運命だろう。

気になる3階

 

銭湯「三徳湯」

交差点から荒川に伸びる通りに足を向ける。菓子・日用品はモリノで!という小さな看板が気になった。

菓子・日用品はモリノで!

地域に飾られている地図が、お店を把握するのにとても役立つ。
「森野商店」、かなり大きな店舗らしい。

飾られていた八広5・6丁目の地図

地図によるとこのビルが「森野商店」。
現在はとても静か。グーグルマップでも店名が載っていないが営業しているのだろうか。自動販売機が4台もあるということは、営業している可能性も低そう。

森野商店

森野商店の隣はビルに銭湯が入っている。素通りしてしまうほどに、銭湯らしくない。

銭湯

まるで公民館のような、シンプルな入り口。性別で分かれた入り口だけは銭湯らしい。「三徳湯」という名前はとても縁起が良さそう。

三徳湯の入り口

口コミを見ると、薪で焚いたお湯がかなり良いらしい。15時30分から営業~

 

銭湯の横道にはしっかりと薪が積まれている。殺風景なビルの銭湯と、薪のミスマッチがなんだか良い。

積まれた薪

ビルの壁に沿うように、ドーンと大きな煙突。いつ頃から営業しているのだろう?

裏にある煙突

銭湯の裏道。遠くから見える三徳湯の文字が生き生きとしてる。

遠くから見る三徳湯

手前にあるのはモリゾーハウス。だけど、音楽教室らしい。かなり古そうな建物だな…

モリゾーハウス

 

水戸街道へ

銭湯の裏から、水戸街道へと向かう途中、解体工事真っ最中の建物に遭遇。

解体工事中

よくわからないけど、凝っている趣向の建物。

水戸街道から見た建物

水戸街道に面したこの建物たちだけ、時間が止まっているかのように壁の色が渋い。次来たら更地になっているのだろう。

水戸街道に面した建物
錆び錆びの缶も年季がある

建物の間にある細い道には、「ぽたらか」という野宿者協同組合のオフィスがあった。

ぽたらか

水戸街道の交差点

水戸街道と鐘ヶ淵通りの交差点。四ツ木橋南で、明らかに浮いている建物。地図には「丸好酒場本店」とある。

交差点に残る建物
建物を後ろから見た

周囲にも同様の建物があったが、取り壊されてしまったのだろう。なんだかとても寂しい。

丸好酒場本店

空き地が広がり、明るくなった通り。昔は飲み屋が広がっていたのではと勝手に想像をしてしまう。

空き地が見える通り

玉の井を目指して

交差点を渡り、鐘ヶ淵通りに西側にある通りを通って住宅街の中、玉の井へと向かう。あ、鳩の街でも見かけた独特な注意喚起。

独特な看板

「すずかけ児童遊園」には動物たちの音楽界の銅像が。なんだか音色が聞こえてきそうな?

すずかけ児童遊園

すずかけ児童遊園を左に曲がって進むと、スナックの残骸のような建物が一軒。

夜は営業しているのかな?

側面の小さな窓には「奈々」と書かれたイラスト。1階と2階のコントラストが素晴らしい。

奈々

倒れてしまった石のゴミ箱。通常見ることができない底を見れた。

倒れたごみ箱

道が入り組んでいて、自分でもどこを歩いているかわからない…

なぜか一枚だけチラシが貼ってある。「チャイナクイック」とは…

チャイナクイック
工場が多い街並み

和洋ミックスのような建物。これには驚いた。

和洋ミックス??

水色の手すりは後付けされたものなのか、それにしてもおしゃれすぎやしませんか…和洋ミックスみたいな建物好き。

水色のてすり
ランプ?か何かの痕跡

素敵だ!と騒いでいたら鵜沢マンションにいた方に見られてしまった。恥ずかし。

鵜沢マンションの隣の建物

いろは通りと鐘ヶ淵通りの交差点

鐘ヶ淵通りの交差点では、道路の拡張工事が行われいているようで、

交差点のあたり

道路脇にある建物も取り壊されてしまうのかな、と心配になった。

食事歌える店「ZUKKOKE」の茶色渋いな~と思ったら、看板がひっくり返ってる。まさにずっこけ。

ずっこけてる看板

「マルシン」と地図にはあるカラオケバー。

マルシン
18禁の表示も

青いネオン管が、控えめに残っていて美しい。

青いネオン管

玉の井があるいろは通りはすぐそば。次はいろは通り商店街の散策を書こう。

 

おまけ:三好弥

八広駅近くで見つけた三好弥。

安価な日本式洋食レストランらしい。同じ名称の鳩の街の定食屋もとても美味しかったので、いつか入ってみたい。

三好弥

【鳩の街】赤線の歴史探訪で一息「三好弥」でコスパ最強の定食を頂く

 

八広駅から一体どくれいらの人が散歩するのだろう。誰かの散歩に役立ったらいいな。

 

(訪問日:2020年7月)