「若栄商店街」市川市若宮の商店街にワクワク!住宅街の中にある大きな銀座商店街の姿を捉えた -若宮⑵
「若栄会」市川市若宮にある商店街である。商店街の存在は、地図を見てわかったが、思ったよりも建物がそのまま残っており、アーチ街灯も発見できて楽しい商店街だった。
「若栄会」アーチの過去
千葉県市川市若宮3丁目。前回は、銭湯「ゆープラザ」からその周辺の建物を見学。
その足で、京成中山駅の方へ向かう途中に商店街がある。
住宅街の中に現れる、「若栄会」のアーチ街灯。これは嬉しい。ここからが入り口なのかな?
しかし、2010年のストリートビューを見ると、驚くことに完全につながっているアーチだったことがわかる。
危険性があるため、変更したのだろうか?
若栄会という名称からも、若宮地区で最も栄えていた商店街であることが想像できる。
しかし、特に若栄会に関する情報が出てこなかった。
商店街を巡っている人も、駅から離れたこの場所は見逃しているのかもしれない。
「若栄会」商店街へ
アーチ街灯を抜けて、商店街の方へ。
営業中。「自家焙煎 珈琲家」という喫茶店のようだ。メニューは珈琲とケーキなど。
最初から喫茶店に遭遇できるとは嬉しい。
隣は花屋「花家」。カラフルな花々が見える。
スーパーの駐車場。全日食チェーンの店なのか。
右手がスーパー。ここは裏道のようだ。
とりあえず、商店街の端から探索しようと思い、北側へ。酒屋「みどりや」から撮影しよう。
なぜ、そう思ったかというと、これより北側は綺麗な建物が多かったから。しかし、2009年のストリートビューを見てみると…
先ほどと同じ若栄会のアーチ街灯が立っている…!!
つまり、北側にも出入口があり、全方位商店街のアーチがあったのかもしれない。しかし、今は跡形もない。
かろうじて生き残っている建物も、2009年からシャッター通りだ。
シャッターを覗くと、ナショナルのポスターがずらり。元は電気屋かな~
ところどころ更地や新築が建っているが、古い建物も放置されている絶妙なバランス感。あとどれくらいの時間、見ることができるだろうか。
若宮理容室?看板建築のような、デザイン性のある建物が素敵だ。
よく見ると、文字は木製。壁はピンク色。当時は綺麗だったんだろうな~
ちょうど夕方に訪れたので、商店街が一番美しく見える時間に。
洋菓子「マロニエ」
美容室の向かい側の細い道を入っていくと、洋風な建物が見える。
洋菓子「マロニエ」。ラスクなども販売している、昔ながらの洋菓子店。外観も可愛らしいし、老舗洋菓子店って営業しているお店が少ないから、入ればよかった!後悔。
その時の私は、向かい側の路地に映えるイチョウに夢中になっていた。確かに綺麗だけど。
マロニエの手前にある緑の屋根のお店は八百屋だった。
2009年の時点では、店先に段ボールが積まれて営業中だった。
商店街の中心部?
現在はスーパーの辺りが商店街として人の流れもあるように見えた。
「小嶋写真館」は2009年を見ても閉店している。
隣にある「かつ万」はネオン?夜の姿を見てみたい!
水曜日が定休日。ロースかつ定食700円だって!安い!これは行きたい!
かつて左隣には喫茶店「みよし」があったが、閉店。向かい側には衣料品店。現在は新築か、なにもわからない建物になっている。
角は「三宅薪炭氷店」。
街灯も以前とは違ったLEDタイプに変わったが、年末だからか飾りがつけられていた。ちょうど作業をしていた。
スーパー「かどや」。全日食チェーンの看板もついている。
向かい側にあった薬局は閉店したようだ。その右隣は寿司・お弁当「かぶき」。その隣は変わらず青果部の建物である。
オレンジ色の屋根は「中村家」とある。日本、世界のたばこを扱っている。
あ、この錆びている看板は珍しい。住所表記がある昔のデザインだが、今までに2つしか見たことが無い。
稲毛と柴又で見たことがある。
【稲毛散策②】埋め立てられた稲毛海岸を思い出させる軍艦、大正11年創業の海の家の現在とは…
柴又駅前の再開発。寅さんの像は変わらず。昭和の柴又の面影を探して -柴又⑴
家庭用品「ウエクサ」は変わらず。
栗原米店は、昭和の米屋の外観から大胆なリニューアルをしたのかな?若者にも親しみやすい外観だ。
2009年の様子
写真だと伝わりにくいが、洋風な米屋になっていて気になる。おしゃれ~
鮮魚店「魚乙」営業中。
途中はカットしているが、民家になっている。こちらはなんだろう?調べたら出理科センター「エコピア」だった。
若宮岡野精肉店。屋根の上の看板、オカノになっている…かわいいなあ。
うまい肉、うまい料理ってなんだろう。壁にチラシがあるので、今日は休みだったのかな~
マジックアワーと商店街
いよいよ、商店街が輝くマジックアワーの時間です。
中山方面に向かって、下り坂となっているので見晴らしが良い。
坂の手前にある建物も今は営業していない。真ん中は中華料理屋だった。
そしてこの辺りにも商店街のアーチ街灯があった。
2009年のストリートビュー
商店街のアーチがなくなり、新しい家が並んでいた。
時代ととも変化するのは当たり前。でも、ケーキ屋、定食屋、魚屋、肉屋、そろっているなら現在も商店街として機能しているはず。
近いうちにまた行きたいな。
レトロ電柱(街灯)
あと、レトロ電柱を逃しました。
「東京あるけあるけ」さんの記事に市川市若宮にてレトロ電柱(街灯)があると書いてあります。
若栄会の一本東側、まさか住宅街にあるとは…しかも若栄会の古い文字が確認できるみたい。今回いけなかったお店と含めて、またリベンジするしかないかな…
追記:レトロ電柱を探してくれた方がいました…ありがとうございます。
しかし、木々で隠れて文字が見えない状態らしいい。
冬に訪れるしかないのかな…とりあえず現存を確認できてよかったです!
追記:2002年頃の地図
なんと!祖父の遺品を整理していたら、2002年5月につくられた市川市の地図を発見!なぜ祖父がこの場所の資料を持っているのか不明だが、昔は若宮も観光に力を入れていたのかもしれない。
「芸術の散歩道」という地図。裏面に、市川若宮の商店街「若宮銀座通り」の細かな地図が載っていた!
今は無いお店も多く、とても貴重…20年前の地図がそのまま残っていて嬉しい。おじいちゃんありがとう…こういう何気ない地図やパンフレットって意外と価値があるんですよね。
まさに銀座通りと呼ばれるほど、数々のお店があった商店街。この地図を見ながらまた探索してみたいな!
(訪問日:2020年12月)
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