浦安駅より歴史と老舗を訪ねて|清龍神社/フラワー通り/浦安市郷土資料館 -浦安⑶

東西線浦安駅から、昭和な雰囲気が残る浦安の古き良き街並みを散歩!2022年のクリスマスはディズニーではなく、浦安旧市街地で楽しみました!
浦安駅から散歩!浦安町道路元標・清瀧神社
千葉県浦安市堀江4丁目へ。東西線浦安駅を下車、南方面へ歩いていく。浦安については以前ボリュームたっぷりの記事をまとめたので合わせてご覧ください。今回はその続編です。
https://deepland.blog/urayasu-rekishi/
宮前通りで営業中の「越後屋焼蛤店」。浦安では有名なお店です。

浦安名物の焼蛤、1本60円から購入できるのですがこの日は年末年始に近く、予約のみの販売でした。

さらに南へ進むと、境川に架かる新橋。

その橋のすぐそばにあるのは、銭湯「松の湯」。以前休業後、2024年現在解体となってしまいました。これが最後に見た姿に。

新橋の南には、浦安町道路元標。ひっそりと佇んでいる。

浦安町道路元標がある場所は、かつて浦安町役場が設置されていたという。その記念碑もあるのですが、大きく張り出された古写真は反射していて映らず。

詳しくは浦安市のホームページにも記載されている。明治28年から昭和49年に現在の市役所ができるまで長い歴史があるそう。

明治44年に竣工した新庁舎は瓦葺平屋建てで和洋折衷造りでモダンな建物だったため、「浦安にすぎたるもの」と言われたとか。見てみたかった!
道路元標、町役場跡からも分かるようにこの地が浦安の行政、経済の中心地として発展しました。
その隣には浦安三社の清瀧神社。4年に1度開催される浦安三社祭の際はこの辺りに多くの露天が並び賑わう。

清瀧神社の本殿は、安政2年に建替えられたものだそう。浦安市指定有形文化財。海の神社にふさわしい、浦島太郎や竜宮城、波間に千鳥の彫刻が見られる。

龍神社の境内で見ておきたかったのが、堀江水準標石。土木学会選奨土木遺産です。

江戸川や利根川の水位の基準点として設置されたもので、明治5年に竣工。

千葉県内では、利根川河口の銚子市の飯沼観音内にも飯沼水準原標石が設置されているそう。今度注意して探したい。
堀江水準標石、現在は案内看板とともに整備されて保管されている様子でした。

フラワー通りの邸宅見学・駄菓子屋
清瀧神社の正面の細い道を東へ。ここはフラワー通りという商店街。
現在は建替えが進み、閑静な住宅地となっています。最盛期には銭湯が数軒あったものの、現在はすべて閉業となりました。

まず手前にある「旧宇田川家住宅」。無料で見学できる市指定文化財の商家です。2階も見学可。

その隣に、銭湯「末広湯」の古い建物が残っていたのですが…!更地になっている。活用保存はさすがに難しかったか…

フラワー通りから一本南の通りにある駄菓子屋「重兵衛商店」。こちらは創業75年以上の老舗!以前は無かったポップなお菓子のイラストが施されていた。
また、フラワー通り沿いにある旧濱野医院で浦安町商工家案内を見る。昭和初期に松井天山が描いた鳥瞰図の裏面に記載されているもの。

右下に大きく描かれている料理屋「天鉄」、フラワー通りで今も営業しているではないですか!昭和初期以前から営業している老舗が残っていて嬉しい。今度行かねば。
浦安市郷土資料館(お手洗い追記)
フラワー通りから歩いて、境川沿いの浦安市郷土資料館へ。母が初めての訪問だったので連れてきたのでした。
昭和の街並みが再現されていて無料で入館できるの凄すぎる!
私は以前訪問したことがあるのでマニアックな視点で見学。
商家に残っていたお手洗い。厠下駄付きです!スタッフの方に伺うとこれは別のところから持ってきたものではないかとのこと。

厠下駄を探しているのでこうしたお手洗いの展示があるのが嬉しい。

また、江戸時代後期の3軒長屋の外に共同のお手洗いが展示されていた。扉を開けると…
汲み取り以前のお手洗い。風呂桶に板二つ並べたような佇まい。これはなかなか見る機会はない。

天井からぶら下がっているのは木くずだそう。これで消臭をしているのだとか。なるほど…
浦安市郷土資料館は大人も子供も楽しめる再現展示なのでおススメです。
浦安魚市場のドキュメンタリー観てみたかったな、と思いこの次跡地へ向かいます。
(訪問日:2022年12月)
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