浦安駅北口の探索|宇田川海苔店~さかえ通り商店会(当代島商店会) -浦安⑹
浦安のお土産を購入したく、浦安駅からも近い「宇田川海苔店」へ入ってみました。
昔ながらの海苔問屋。浦安にもまだ残っていることに驚きです。
浦安「宇田川海苔店」
千葉県浦安市北栄2丁目5−20「宇田川海苔店」。
東京メトロ東西線浦安駅東口から徒歩すぐ。かつて浦安魚市場があった場所のすぐ横にある店舗。相当年季が入っている。
周辺にも同じような店舗があったが駐車場に変貌している建物が多く、宇田川海苔店の建物だけが変わらずに生き残っている様子…
宇田川海苔店の周りも駐車場。駅からも近い立地上仕方がないとはいえ、気になる方はお早めに!
看板には「宇田川海苔店」とあるが正式名称は「宇田川徳雄商店」と思われる。宇田川、と聞くと浦安のフラワー通り沿いにある「旧宇田川家住宅」を思い出すが、関係があるのだろうか。
店内に入ってみると、ほわーっと磯の良い香りが広がる。販売しているのは左を見ても右を見ても海苔!海苔の専門問屋、初めて入った。
商品は、焼き海苔だけでなく、焼いていない海苔も販売している。焼いていない海苔は珍しく、磯の香りや食感が全く違うらしい。「浦安に住みたい!web」の記事に紹介されています。→希少!「焼かない海苔」を浦安でゲット!
ランクや大きさによって金額が異なる。恥ずかしながら、海苔の単位は「帖」ということをこのお店で初めて知りました。帖の単位で海苔を買ったことが無い…これだけでも貴重な体験。
年末だったのでお忙しそうでした。お店の方に少し話を伺うと、創業は50年ほど前とのこと。
海苔に詳しい店主がおススメを教えてくれるので安心。
「獲れたての海苔で、とろけるような甘さで美味しいよ!
またお願いします~」と。
「海苔の店に出会う道」には2001年当時の海苔店が掲載されているが、今も営業しているのは一体何軒でしょうか…
浦安「さかえ通り商店会(当代島商店会)」と劇場
海苔を購入後、向かいの旧商店街を探索。かつては、浦安魚市場から県道上に歩道橋が伸びていて、「さかえ通り商店会」というアーチが架かっていた商店街だったこの通り。
現在はとても静かな道で、商店街だったことも分からないくらい。
かろうじて街灯に「当代島商店会」とあった。
そして私がここを訪れたのはもう一つ理由がある。
この辺りに昔、ストリップ劇場が存在したのであった。
「浦安サンポ」さんの記事にて紹介されている「ザ・浦安」の看板。今は無い。
ザ・浦安とは、かつて当代島に存在したストリップ劇場の名前である。浦安劇場や浦安ヌード劇場とも呼ばれていたが正式名称は、ザ・浦安サスペンス劇場。当時の入場料は3000円で夜遅くまで営業していた。
1960年代から1990年近くまで営業していたようだが、詳しい情報は不明。時代の流れで閉店したようだが、警察の取締りが厳しく閉店したのが有力といわれている。
当代島の一部地域にはトルコ風呂など、かつて赤線地帯のような地域が存在していたようで、現在も他の地域に比べて個人営業の飲屋やが多いのは、その名残といわれている。
漁師町だった頃の浦安の漁師達は、朝早くから海に出て、陸に上がると、一番通り(現・フラワー通り)で映画や、演劇で娯楽を楽しみ、その中の一部の大人は、当代島に繰り出したという。
また、『(本)噂のストリッパー』という映画でも浦安の劇場が写っており、気になる方は必見。なびすこさんの発信が詳しい。今は静かな旧道に劇場の看板が建っていたなんて信じられない光景だ。
浦安劇場①
森田芳光監督『(本)噂のストリッパー』(1982年/にっかつ)より#旧景 pic.twitter.com/4h6nZdOeE2
— なびすこ (@hiyajisu) August 28, 2020
跡地は民家に、周辺には個人経営の飲食店がその名残のように残っていた。
ストリップ劇場があったのなら、赤線は無かったのかと調べると、より西側の川沿いの一角に赤線が存在したらしい。
春は馬車に乗ってさんの記事が詳しい。→海に抱かれた街。浦安の赤線「柳町」の歴史と謎
私もまたわかったら追記しよう。
(訪問日:2022年12月)
-
前の記事
浦安市猫実の探索|猫実の弁財天様・庚申通り専門店会 -浦安⑸ 2024.10.31
-
次の記事
【本の紹介】明里として今まで作成に関わってきた本・冊子の一覧 2024.11.06
コメントを書く