浦安・駄菓子屋「重兵衛商店」。創業75年以上の歴史あるお店の話

かつて漁師町だった浦安で、75年以上営業を続けている老舗駄菓子店がある。最近ではドラマの撮影にも使われることも。
初訪問から1年。今年もまた伺いました。
浦安の老舗駄菓子店
千葉県浦安市堀江3丁目13−1。東西線「浦安駅」からフラワー通りへ。
浦安といえば、今は東京ディズニーランドが有名だけれど、かつては漁師町だった。その名残がフラワー通り近辺に残っている。ランキング上位にもなっている浦安の記事。去年まとめたのでぜひご覧ください→浦安「大人の夢の国」。かつての漁師町・浦安の街を散策してみない?
堀江フラワー通りの一本裏道に、今回お目当ての駄菓子屋がある。

去年訪れてから1年。今年も友達を誘って訪れたいと思った。平日の昼間、子供たちの姿が見える前に訪問することにした。
「こんにちは~」
最初は、駄菓子屋とは似つかないような女子大生二人が訪れたので、店主の女性はちょっと警戒しているような感じだった。ただ、時間をかけて信頼関係を築くしかない。
途中、駄菓子の問屋の方が商品を届けに訪れたので待機。問屋の方が直接個人のお店に駄菓子を届けているのは初めて見た。それほど、品数が多いということだろうか。
他の駄菓子屋の方々は「問屋に駄菓子を購入しに行くのが大変」という話も伺っていたので、駄菓子屋の数が多い時代は配達も当たり前だったのかもしれないと感じた。

店内には目移りしてしまうほどのお菓子の数々。
去年と同じように「ここから撮影したらよく撮れるわよ」とベストポジションを教えていただいた。

そして今回は暑かったのでラムネを購入。冷えている。

お祭りが無いので、瓶ラムネを飲む機会は自分で作らなくては…!
「重兵衛商店」の歴史
浦安で75年以上の歴史がある「重兵衛商店」。様々なメディアの取材を受けており、ある雑誌の1ページを見せていただいた。

店主の女性のお母さまが始めたお店で、屋号は先代の名前だという。
昔、向かい側の公園の辺りに銭湯「富士の湯」があった。そのため、毎晩24時近くまでアイスやジュースなどが飛ぶように売れていたという。浦安は漁師町。銭湯と駄菓子屋は密接な関係にあったことがわかる。

ただ、現在は銭湯も跡形もなく、それどころか、浦安市内の銭湯は全滅してしまった。
駄菓子屋の経営も厳しいため、「あと何年お店をできるか…」と店主の女性は笑っていた。
現役のレトロゲーム機で遊ぶ!
以前から気になっていた、お店の前にあるレトロゲーム。

果たして動くのだろうか?飾り?と思っている方も多いと思う。が、動くらしい。

店主に声をかけてコンセントを入れてもらうと電源がつく…のだが、それを知らず、コインを入れて損をした。まあ、10円だから良いか。

ただ、カメラではうまく撮影できない…
「ニューとん」はスロットゲームのようだった。


童心に帰れる場所。
大人になっても駄菓子屋は必要だ。大人だってたまには子供に戻りたい。

2015年頃の重兵衛商店。右端にもレトロゲームが見える。昔は他にも種類があったのかな~
あと数年…永遠にあるとは限らない駄菓子屋さん。また来年も会えると良いな。

最後に、浦安の変化を。
フラワー通りに1年前にあった建物は更地に。一人で勝手にショックを受けていました。

芸術的な雨樋がある古民家だったけど、維持費は大変だと思う。去年撮影しておいてよかった…

浦安は今年、銭湯が全滅。
当たり前にあるものが、いつまでも同じ場所にあるとは限らない。実感した1日でした。
(訪問日:2021年6月)
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