本通り商店会、裏道の「マルフク味噌」蔵、新生仲通りへ -銚子⑻
銚子の本通り商店会から新生仲通りを探索。銚子は裏道も魅力的!どの道を歩けばよいのか、ワクワクしながら歩きました!
本通り商店会
千葉県銚子市新生町1丁目123。以前紹介した、本通り商店会。
右手に見ある赤い屋根のお店は「徳屋菓子店」。気になる。
その並びに看板建築のような建物が並んでいる。かつて「トコヨダ陶苑」というお店だったようだ。
既に閉店しているが、シンプルだけど魅力を感じるデザイン。
3階建てを思わせる上部のパラペット。後ろから見てみたい…
匠身体均整院の古民家
さらに東へ進むと、歴史を感じる古民家が一軒…
古い建物がほとんど残っていないので期待していなかったけど、この建物は古そう!
表に看板があるように、現在は「匠身体均整院」として利用されているようだ。
2012年時点では看板が無かったので、利用されるようになったのは最近?それ以前はどのようなお店だったのかな…?
雨水などを運ぶのに用いる設備を雨樋(あまどい)と呼ぶが、それが青銅のタイプは戦前築であるという話をどこかで聞いたことがある気がする…とすると歴史がある建物だなあと。
文化財登録などはされていないので特に情報は無し。お店として現在も使われているのが幸いだ。
そして、建物横には車が通れない細い道が続いている。左側の更地が気になる。「平山茶舗」の隣。
表通りの探索は中断して裏道へ進むことにした。
裏道へ誘われて
表通りの探索を中断しても歩きたくなる裏道。
表通りは整備されて綺麗な街並みが広がっている一方、裏道は昔ながらの風景が残っていた。
右手にある建物は、畳販売店の黒田商店。味のある看板も。
よく見たら、昔の電話番号のプレートも残っていた。
今は静かだったので営業しているかはわからないな。
向かい側にある民家。そんなに古くないかなと思ったけど、入口のところに電話番号のプレートが残っていて嬉しい。
蔵?マルフク味噌の建物は
裏通りから少し先を見ると、古そうな蔵が残っていたので一枚だけ撮影。
なんとなく気になったので1枚だけ撮影しておいたけど、後日調べると、2012年のストリートビューでは煙突?が建物の裏に立っていた。ちなみに、ここは先ほどの裏通りの一本東の裏通り。
木造2階建ての建物と蔵。そして、その隣には現在は無い「マルフク味噌」という建物が…
現在は更地。赤いマルフク味噌のホーロー看板はどこへ…!
煙突も無くなったということは、廃業されてしまったということなのかな…今度行ったら表側から蔵を確認しよう。
新生仲通り
裏道を南へ進むと、道路の真ん中に時計台と花壇がある気になる通りに出た。
新生仲通り。なぜ、道の真ん中に時計台があるのか…なんだか不思議。
以前紹介したが、この道には3本ものレトロ電柱が残っていた。集中して残っているのにもびっくりしたし、道路の真ん中が妙に気になる。暗渠?と思ったが何だか違う。
そういえば、以前、新生町に「新生駅」という総武本線の貨物駅が存在したことを知った。
その新生駅については、「廃鉄の処女Ⅱ」というサイトに詳しくまとめられている。新生駅が存在したのは、仲通りの南、「中央みどり公園」。
仲通りを横切るように線路は伸び、現在駐車場が異様に並んでいる場所が廃線跡であることを知った。
新生仲通りは、鉄道が走っていた頃は賑わっていたのだろうか。
こんなに素敵な建物が残っていた。
既に廃業されていてどんなお店だったのかはわからないけど、衣料品店とかかな?とてもおしゃれな佇まい。角地を活かした角度のある入り口が素敵。
横をよく見ると、ボタン、附属品?といった文字が見えるので衣料品関係の店で間違いなさそう。
「サカオ」は衣料品店。新生仲通り、現在は人通りも少なくひっそりとしている。
新生仲通りから少し北へ、魚漁師「潮(うしお))は休業中?
その奥に見えるオレンジ色のビルが目立っている。
ニューみやうち、スナック奈加。縦の看板が良い…
ニューみやうちは、金物屋さんのようだ。
魚料理「潮」の斜め向かいに昔ながらの商店があった。
タバコ屋のショーケースがあるので商店かと思ったら、模型が展示されており、「三長商店模型部」?であることがわかった。
扉は開いており、現在も営業中。大人向けのお店のような気がする。
その周辺はパブやスナックなどちょっとした飲み屋街の面影。
少し歩けば、大通りである銀座通り。その裏道には大人向けのお店が光を灯していたのかもしれない。
銚子へ観光に訪れる人が注目しないであろう場所もしっかりと記録に残したいなとひしひしと感じるのであった。
(訪問日:2021年6月)
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