銚子「今津徳兵衛商店」老舗の佃煮製造店でお土産を購入 -銚子22
銚子市竹町にある、老舗の「今津徳兵衛商店」で佃煮のお土産を購入。
元銭湯を探していたら、偶然見つけたお店だった。しかし、Googleマップにはお店の情報が載っていない。隠れ老舗と出会えて嬉しい。
老舗の佃煮店「今津徳兵衛商店」
千葉県銚子市竹町1513。JR銚子駅からは徒歩8分。あまりひと気が無い裏通りを探索していた。
すると偶然出会ったのが「今津徳兵衛商店」。Googleマップにはお店の情報が無い。裏通りなので、知らないとたどり着かないような場所だ。
看板には、天保8年創業とある。天保8年というと、江戸時代末期の1837年。大塩平八郎の乱が起きた年でもある。
これは入らざるを得ない…
銚子市観光協会の情報サイトに紹介されている。
天保8年創業。
かつお、いわし、さんまの佃煮を製造しています。
銚子港に水揚げされた新鮮な魚介を銚子名産天然醤油で、入念に仕上た佃煮です。食卓の友として、おつまみやお茶漬けに又、お弁当のお供として手作りのふる里の味を御愛用下さい。
かつお、いわし、子持ちきくらげなど、単品で販売されているものもありお手頃。詰め合わせの商品もある。
いわしの姿煮にも美味しそうだ。小さいサイズでの販売もあるのが嬉しい!
㈱今津徳兵衛商店のホームページを見ると、通信販売も行っているので気になる方はぜひ。
家族へのお土産用にいくつか購入した。
お店の方には話を伺う
ホームページの「今津徳兵衛商店縁起」に詳しい歴史が記載されている。
今津徳兵衛商店縁起
天保八年に初代徳兵衛が醤油醸造に着手したのが当店の始まりです。
その天然醤油を使用して鰹の佃煮を作り始めたのは明治の頃からで、当時は商品として売り出さず醤油のお得意様に配る程度のものでした。
大正時代に入ってから店先に並べるようになり、香ばしい独特な風味が好評を博し、付近に知れわたるようになりました。
今日、全国各地の方々からご愛顧をいただいております。
当初は、醤油醸造からはじまり、その醤油を使用して佃煮を製造。大正時代になってから佃煮を本格的に販売するようになったという。
なるほど、看板にあった「ウロコボシ」は醤油の名称だったのか…今は製造していないらしい。
店主の奥さまが、お店について色々と教えて下さった。とても明るくて、気さくな方で意気投合した。
現在、4代目になるという。電話での注文が多く、観光客は少ないとのこと。たぶん私のような人は珍しいのだろう。
店舗の裏に石造りの蔵がある。現在は物置だが、昔は醤油蔵として使っていたという。戦時中に焼け残った蔵が、人知れず残っていることに感動した。
しかも、前回調べていた旧銭湯も、この商店が経営していたものらしく。昔は漁師町だから何軒も銭湯があったのにね~と仰っていた。
しかも、宿泊している大新旅館との繋がりも。
こういう人知れず営業している老舗こそ、多くの方に知って頂きたい。
ブログで紹介することを約束したものの、更新する記事が多くて1年近く経ってしまって申し訳ない。
(訪問日:2021年11月)
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