銚子駅前の商店街「シンボルロード」看板建築とアーケード屋根 -銚子⑴

いよいよ「銚子」へ!銚子シリーズの記事は、全部で16記事。半日ほどの探索だったけど、魅力が多すぎてまだまだ探索しきれてません!
今回は、まず銚子駅前のアーケード商店街を紹介します。
総武線「銚子駅」到着
千葉県銚子市西芝町。総武本線「銚子駅」へ到着。
ホームにはどどん!と大きな醤油樽が飾られている。

改札近くには、イルカも。銚子ではイルカにも逢えるんですね~

あれ、大漁旗?と気になったのは、数年前に銚子駅に訪れた際、改札を出てすぐのところに鮮やかな大漁旗が展示されていたのだ。
高校生だったのでその時に撮影した印象が強く、今は何もなかったのがちょっと寂しかった。

銚子駅の開業は、明治30年(1897)。かつては、貨物線および醤油醸造会社の各社への専用側線が分岐、銚子漁港にも直結していたという。
明治33年に開業した、貨物支線「新生駅」は昭和53年(1978)に廃止。
現在の駅舎は、平成28年(2016年)10月に建替え工事が開始されたもの。もしかしたら、私が以前見た駅舎は旧駅舎だったのかも…!写真に撮っていない事を後悔する。

以前の木造駅舎は、旧海軍の香取航空基地の飛行機格納庫を転用したものらしく、その名残で天井が高かったそうな。確かに天井が高かった覚えがある…

昔の銚子駅の写真を提供して頂きました。外観を撮影していなかったのを後悔!

銚子駅前通り商店街
銚子駅北口から北へ伸びる商店街は「駅前通り商店街」。広々とした歩道で観光客も歩きやすい。

交差点までアーケード屋根がつづく。統一看板が並ぶ街並みに癒される。

銚子は、古くから利根川舟運の要衝で、米、大豆、醤油、いわしの搾滓(しめかす)などの産物を高瀬船に積んで、江戸まで運ぶ河岸として賑わった歴史がある。
駅から利根川まで610m。銚子らしさを演出する黒潮カラー(濃青色)の街灯、「青海波」模様の歩道に注目!


駅前には、銚子観光おみやげと書かれた土産店もいくつか営業中!

椎名商店。銚子に訪れる観光客も減っているのだろうか。

探索を始めたばかりなのでお店には立ち寄らなかったが、お土産も覗きたい…

観光客向けのお店ばかりではなく、地元の方のお店も多く、駅前にはマクドナルドも繁盛していた。

銚子のシンボルカラーをまとった、青い公衆電話ボックス。珍しい。そして可愛い。

今まで赤色は見たことがあるけど、青色は初めて。
黄色の外観が目立つ建物。おもちゃ天国?と文字が見える。天国か~ワクワクするなあ。

隣の靴屋「フランスヤ」も閉業している様子。

角にある手芸用品「ひまわり」は営業中。

道を挟んだ向かい側には駅前コミュニティ。昔から営業しているお店は閉じて新しいお店になっているか、更地になっているか、駅前通りといっても衰退は否めない様子。

昼間。人通りも少ない…

駅前交差点の角に佇むのは元そば店?建物も古そうだ。

銚子駅前交差点。角にある油屋金物店の看板建築が目立っている。詳細については後程。

銚子駅前通りシンボルロード
駅前通りは「シンボルロード」とも呼ばれている。

銚子駅前通りシンボルロードについて
銚子駅前通りは、地方都市として例の少ない広幅員(36m)道路です。この道路を、銚子市の表玄関にふさわしいグレードの高い魅力ある道路に整備し、市の象徴となるシンボルロードにしようと、平成元年から平成5年にかけて、銚子駅前通りシンボルロード整備事業を行いました。
モニュメントは、シンボルロード整備事業でもっとも重要な修景施設です。
「海を前にして」と「海の賛歌」は、シンボルロードの両端に位置し、一体となって呼応しあうように配置され、シンボルロード全体が統一性のあるイメージを形成しています。
「海を前にして」はシンボルロードのイメージカラーである「青」を造形化したもので見る角度によって透き間が変化し四周から楽しめるように留意されています。
このシンボルロードが商店街活性化の一助となり、市民のみなさまに親しまれ、その街路空間を「みなとまつり等」のイベント広場としてより多くの人々にご利用いただくことを願っております。(銚子市)
平成元年~5年にかけて整備されたことがわかる。
向かい側に見えた「銚子セレクト市場」。ここは元十字屋銚子店だったそうだ。

昭和51年(1976)に開業した、十字屋銚子店。銚子では2号店だった。
平成17年(2005)に閉店、解体され、現在のセレクト市場に。

銚子市役所東の交差点。角にあるのはヒゲタ醤油の銚子事務所の建物である。

野田の醤油工場は見学したことがあるけど、銚子は見たことが無いのでいつか見学してみたい…


シンボルロード北側、利根川の近く。意外と古い建物は少ない。空襲で焼失したのだろうか。

旅館かな?と思ったが、運送会社の建物だった。

銚子の渡船場跡周辺。1996年に廃止され、現在は川岸公園として整備されている。銚子大橋ができるまで、舟が主流だった時代。
川の向こう側は、茨城県神栖市波崎。

レンガ壁?
渡船場跡からUターンし、銚子駅へと先ほどとは反対側の道で戻る。
まず気になったのは、邸宅を囲むレンガ壁。

建物は新しいが、一部だけレンガ壁が残っている。舟運で栄えた邸宅なのだろうか。今となってはよくわからない。

交差点の気になる建物
銚子市役所東の交差点で気になった建物。

「ミツワ洋品店」。現在も営業中。

水色と白の爽やかな組み合わせが素敵。看板建築かな?外観は新しく見えるが…

その向かい側、蕎麦屋「島彦本店」。

角地を活かした、3階建て?にも見える豪華な建築。2012年に改装しているが、歴史がありそうなお店だと思った。
ホームページに歴史が書いてある。
今回は沢山あるホームページより検索頂き、誠にありがとうございます。 当店は、江戸時代から続く、現店主で六代目の日本そば・うどん専門店です。
『蕎麦』というのは昔から醤油、そば粉、鰹だしだけのシンプルな組み合わせで食すものです。 ですので、食材の良し悪しや、仕込みに費やす手間ひまで決まってしまいます。
先代から継承してきた一見無駄な時間をかけ過ぎていると思われる古典的な調理方法も、実は古来から日本にある食材にとって最も適した考え方と考えます。
江戸時代創業、現在で6代目の老舗。

銚子では有名な人気店らしい。店舗は新しいが、いつか入ってみたいな…!

銚子電鉄と桃太郎電鉄
駅前通りには、桃太郎電鉄の貧乏神のモニュメントも。

これは数年前に訪れた時から変わってない。桃鉄が好きなので個人的には嬉しいが、銚子とどんな関係があるのだろう?
2007年、経営難に苦しむ銚子電鉄とタイアップしたものらしい。
そういえば、小学生の頃、ラッピング電車を見に行った気がする。桃鉄好きな方は見逃せませんね!



看板建築「油屋金物店」
そして、銚子駅前交差点の角に佇む「油屋金物店」。

遠くから見ても目立つ外観。銚子を訪れて思わず撮影してしまった人も多いのでは?

ホームページによると、創業は明治40年(1907)。100年を超える老舗金物店である。
しかも、角地を上手く生かした看板建築。アーケード屋根で良く見えないが、裏の屋根がちらっと見えている。


歩道にまでせり出した商品の数々。こうした金物店が現在も残っていることが珍しくなってきた。

建物についての情報があまりないのだけれど、いつ頃の建築なのだろう?
以前と比べると、文字がハッキリしているように見えるので、最近塗り直したのかもしれない。

油屋金物店の建物が特に古いが、周辺は比較的新しい。

看板建築「あぶらや化粧品店」
南側にあるのが、「あぶらや化粧品店」。こちらも角地を活かした看板建築。

遠くから見ると、先ほどと同じように古い屋根がちらっと見える。周囲がビルになっている中、よく残っているなと感動する。

あぶらや…銚子には油屋という屋号が多いのだろうか?昔は他にも油屋の屋号のお店があったとか…?

化粧品、フォントもなかなかレトロですね~文化財などには登録されていないので詳しいことはわからないけど、素敵な建物!
駅前のアーケード商店街
アーケード商店街のつづき。今は珍しい、モンテヤマザキが営業中。

統一看板に「パン&ジェラート」と書いてあるのも惹かれるな~

モンテヤマザキ銚子店。手作りジェラート、クレープなども味わえるらしい。

店頭にある看板にも一目惚れ!!一人だったら、ふらっと入ってしまっていたな、きっと。

その隣は書店の看板があるが更地に。

トゥクトゥクレンタカー??今流行っている移動手段だけど銚子駅前にもあるとは!

駅前へ戻ってきた。喫茶店「待合室」に惹かれるが、今回はランチを別の場所にしたのでまたの機会に。

(訪問日:2021年6月)
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去年、鯨ウォッチング(鯨は見られず・・・)の帰りに、セレクト市場でお土産買って帰りました。
綺麗に作り直した商店街なんだなと思っていましたが、よくみると一見一見は味わい深いお店だったんですね。
またいつか行ってみたいです。
鯨ウォッチング気になっていましたが見れない場合もあるんですね笑
実は古い建物も残っていますよ~