銚子市新町、裏に残る銭湯「竹の湯」跡。漁港近くの石蔵 -銚子21

銚子市新町、裏に残る銭湯「竹の湯」跡。漁港近くの石蔵 -銚子21

「新地入り口」の渋い看板に惹かれて、銚子市新地町を探索。漁港近くの石造りの蔵や銭湯跡の看板…

最後に、銭湯の謎も解明しました!

新地町入り口の看板に惹かれて

千葉県銚子市飯沼町6−7。飯沼観音に立ち寄ったので、名物の「さのや」の今川焼を注文。

今川焼 銚子名物

明治40年(1907)創業の老舗菓子店!この日も次々とお客さんが訪れていて、人気店であることを実感。おススメです。飯沼観音裏、老舗和菓子屋「さのや」。今川焼が有名! -銚子⑿

明治40年創業

おやつを食べて腹ごしらえをした後、再び街歩きへ。北側の商店街沿いにある喫茶店「なまえのない店」も本当に雰囲気が良いと評判なのでいつか入ってみたいお店…

なまえのない店

同じく商店街沿い、気になる看板を見つけた。ちなみにこのアーケード屋根がある商店街は「銚子東銀座商店街」

銚子東銀座商店街にて

寂れた看板に注目。「新地町入り口」とある。

新地町入り口

新地町、新地…この言葉を聞いただけで何だかワクワクしてしまうのは、色街の調査に洗脳されているからなんだろうな…

隣の蒲鉾店

新地町が気になったので、看板の通り裏道へ進むことに。先ほどの看板にあった焼き肉店「松竹園」は左手で営業中。

松竹園

新地町、求めているようなものがある場所なのか。百聞は一見に如かず、行ってみよう。

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銚子漁港近くの廃れた蔵と倉庫?

新地町を歩く。いたって普通の住宅街、新しい民家と並んで残っていた木造建築がひときわ目を引く。

レトロな佇まいそのままに

何かの工場かな?現在も使用されているようだった。

扉や窓の格子が良いな

そして先ほどの建物の一本海側の通りを歩いていると、廃れた倉庫的な巨大な建物が見えてきた。華やかなイメージをしていた新地町の雰囲気とは一変。

巨大な倉庫的な
石造りの蔵

秋のススキと相まって、妙な哀愁が漂う。

元々は水産加工場とかだったのかな。隣には蔵や中庭のある立派な民家が建っていたので栄えていたのかもしれない。

蔵が隣接する民家
遠景

また、斜めにも石造りの蔵。2015年のストリートビューを見たらこの蔵の手前にガレージのような蔵半分までの高さの倉庫があったが無くなっている。

倉庫の前の建物は無くなった

そのおかげで蔵全体が見やすい。

追記:2024年11月22日

なんと!この石蔵が国登録有形文化財に!めでたいですね~

国の文化審議会は、文部科学大臣に対し、千葉市所在の「宮本家住宅主屋」、銚子市所在の「旧明石家住宅石蔵」を登録有形文化財(建造物)として登録するよう答申しました。
今後、告示されると、県内の国登録有形文化財(建造物)は317件になります。

https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/press/2024/tourokukenzobutu109.html

旧明石家住宅石蔵
(きゅうあかしけじゅうたくいしぐら)

(1)員数:1棟
(2)所在地:銚子市新地町1469-56
(3)建築年代:明治10年/昭和前期・同45年頃改修
(4)登録基準:(二)造形の規範となっているもの
(5)概要:銚子漁港の西方に位置する商家の旧家財蔵。通りに北面する石造二階建寄棟造桟瓦葺で、軒に蛇腹を廻らした丁寧なつくり。二階北面に上下窓を三箇所開け、一連の腕木庇を付す。一階は一室の土間、二階は二室の座敷。洋風意匠を取り入れた明治期の貴重な石蔵。
※一般公開はしておりません。

こちらは、島津船舶電機㈱の建物。銚子のレトロな建物としてどこかで見かけたことがある。

島津船舶電機㈱

年季は入っているが現役。

目の前には銚子漁港。第一卸売場、漁協直営の食堂は人気で行列が出来るほど。朝から気合を入れていきたい場所ですね~

銚子漁港
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裏通り、竹町の銭湯跡を辿って

そしてもう一つ。新地町から東側の竹町で気になる場所があるので歩く。

銚子はコンクリートゴミ箱が多い

居酒屋など飲食店が点在するエリア。下のクリーム色の建物は元旅館のような雰囲気だった。

元旅館かな?

落花生などを販売する森田屋が営業中。

森田屋

森田屋の向かいにも元ビジネスホテルのような建物があり、昔は観光客の通りもある道だったのかも?

今回のお目当ての場所はこちら。以前、銚子の銭湯一覧をまとめた際に竹町に銭湯の看板だけ残っている場所があった。

銭湯の看板が残っている

「竹の湯」。竹町だから竹の湯?看板は左手を指している。

竹の湯

その手前には古びたアパート、1階には飲み屋が並んでいたような雰囲気。銭湯と飲み屋…この導線は必須。

今は閉店している
近くには他にも

銭湯の看板が指す道は細くてストリートビューで見ることが出来なかったので現地を歩きたかったのだ。

実際、奥まで進むと駐車場があり銭湯の建物は残っていない。

多分この辺りに竹の湯

やはり何も残っていないか~と落胆していたら、その後に偶然入ったお店が竹の湯の経営者だった。銭湯は10年ほど前に閉業し、跡地は駐車場に。漁港も近いため、漁師の人々が訪れ、他にも何軒も銭湯があったそうだ。

ずっと探していた竹の湯、まさか経営者の方から直接お話を伺えるとは思っていなかったので歩いた甲斐があったと思う。

 

(訪問日:2021年11月)

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