銚子・ヤマサ醤油工場隣のレトロ電柱(街灯)&「中劇横丁」-銚子⒅

銚子・ヤマサ醤油工場隣のレトロ電柱(街灯)&「中劇横丁」-銚子⒅

銚子市末広町。ヤマサ醤油㈱銚子工場の西側で見つけたのは、レトロ電柱とレンガ壁。地味だけど、こういうものこそ記録に残しておきたいブログなのだ。そして、今は無き飲み屋街も…

ヤマサ醬油㈱銚子工場 隣のレトロ電柱

千葉県銚子市末広町8−10。前回の駄菓子屋から少し北東にある鮮魚店「丸新蒲鉾店」。

丸新蒲鉾店

その近く、ヤマサ醬油㈱銚子工場の壁沿いに残っていたのは一本の柱。

工場に隣接していた

普段私が探している、レトロ電柱(コンクリート街灯)よりも年代的には新しい物ではあるがまあ良いだろう。

役目を終えた街灯

注目したのは錆びた看板の面影。何か書かれていたのか、今は全く読めず残念だ。

錆び錆びの看板
プレート

そして同じ並びの工場沿いには、背の高い煉瓦壁。

煉瓦壁が残っていた

全てではないが一部分のみ。ここに残っていることを事前に知らなかったので驚いた。

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銚子市末広町「中劇横丁」

先ほどの蒲鉾店の並びには、えびすや酒店、マルシチ肉店等、生鮮産品が揃う商店街を彷彿とさせるような一帯。写真には撮っていないが、向かいには看護師や家政婦の紹介所。紹介所って珍しいなと思った。

そして、今回見逃してしまったのだが、その家政婦紹介所の北側というか裏道に飲み屋街の痕跡が最近まで残っていた。

2015年のストリートビューより

ちなみに、2022年現在はほとんど右側は更地になっていると思う。

左奥にある「サウナ」の怪しい看板も撤去されている。

そしてこの飲み屋街は、左右に分岐するが右手にも渋い建物が続いていた。
2015年のストリートビュー

小さな扉やタイル、前時代のカフェーのような印象を受ける。銚子の駅前一帯は空襲で焼失しているため、戦後の建物だとは思うが、青線的な雰囲気。

その後、地元の方に伺うとこの場所は「中劇(ちゅうげき)横丁」だったと教えてもらった。

中劇というのは、「銚子中央劇場」のこと。「消えた映画館の記憶」さんが詳しくまとめている。映画館があったのは、千葉県銚子市末広町5-12で飲み屋街の西側。2007年に閉館とあるので、意外とつい最近まで存在したとは驚いた。今は駐車場で面影が一切ない。

「港町キネマ通り」に銚子セントラルの貴重な写真が載っている。ぜひ見てほしい。

昔は地元の方もこの飲み屋街に良く遊びに行く場所だったらしく、「昼見たらおばあさんなのに、夜に行くと18,19歳の女性に見えるから不思議」だったなんて旦那さんが話していたとか。

映画館という最大の娯楽施設が無くなったことで、中心の核となる部分が欠如した飲み屋街は、廃れる運命に。レトロ電柱からの飲み屋街の発見は興味深い。

 

(訪問日:2021年11月)

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