旧国鉄新生貨物駅跡~銚子電鉄「観音駅」周辺の小さな飲み屋街 -銚子⒆

銚子の探索、旧国鉄新生貨物駅跡~銚子電鉄「観音駅」にかけて広がる飲み屋街を歩きました。銚子の赤線、色街は一体何処に…
旧国鉄新生貨物駅跡(中央みどり公園)
千葉県銚子市新生町2丁目11。中央みどり公園内にあるのは、旧国鉄新生貨物駅跡の碑。

かつて、昭和53年3月まで国鉄の新生貨物駅として利用されていた場所で、昭和61年4月に都市公園として開園したという。銚子駅から銚子漁港まで臨海線が走っていたことを伝える碑である。

線路が撤去され、自然豊かな公園となっているため、当時の面影はない。

そして、昭和58年に銚子市はアメリカ合衆国のオレゴン州クースベイ市と姉妹都市協定を締結。下の記念碑は、ケースベイ市に設置されているものと同型で、英雄のスティーブ・ローランド・プリフォンテーンを讃えているものだそうだ。

また、別の時間に撮影したものだが、公園から北側に旧臨海線路跡地の碑も建っている。

銚子漁港へつづく臨海線。現在は無機質な碑が伝えるのみ。
峯神社・松井簡治ゆかりの地碑
また、公園からほど近い大通り沿いにある峯神社へ。

鳥居の手前に、先ほどと似ているデザインの碑が。松井簡治ゆかりの地、と書いてある。

松井簡治(まついかんじ)。初めて聞いたが、明治から昭和にかけて活躍した国語学者で銚子出身なのだそうだ。検索してもあまり情報が無いが、この辺りにお住まいだったのだろうか。


峯神社から南に目を向けると、銭湯の煙突。銚子最後の銭湯となった「松の湯」の煙突である。

松の湯の入り口は表通りから一本南に入ったところ。お昼から開店しているので既に営業していた。私も次の日に入浴。また別の記事に書きます。

銭湯がある通りも、昔は商店街だったのだろうか。現在はひっそりとしている。
銚子市陣屋町~南町 飲み屋街
銚子市陣屋町~南町周辺を探索。とりあえず何があるのか分からないので、道を隈なく歩くことにした。

黄色い牛乳箱。伊藤牛乳店、今もあるのかなあ…

陣屋町公園の東側は飲食店、特に居酒屋やスナックなどが軒を連ねている。



角にあるのは鮮魚店。漁師町、銚子らしい雰囲気だ。

特に飲み屋が密集しているのが、銚子電鉄「観音駅」の北西の位置にある一角。両サイドにお店が並び、なんだか南国風な飲み屋街だった。

歩いても歩いても飲み屋ばかり。
先ほどの通りから、観音駅へ向かおうと右折すると道が細くなっていく。

まだこの裏道にも飲み屋が並ぶ。銚子の青線的な場所だったのだろうか…

手前の建物と、右手の奥にもお店がある。店名の看板は簡易なものに変わっているが、昔は大きな看板が建っていた。

唐突に現れる好みの門柱。これは歴史を感じるな~
郵便ポストまでコンクリート造の壁に埋もれているよ…良いな。

その隣には何とも趣のある「みやよし」という元店舗。料亭のような雰囲気。こんな裏道に。

左手には銚子南町郵便局。この道を歩こうと思ったのには理由があったのだけれど、その理由を忘れてしまった。確か青線とか赤線関係だった気がするのだが…
確かに表通りからは見えない、鍵のような路地。だが特に目ぼしいものは見当たらず。

観音駅へと通じる表通りに出た。

飯沼観音を目指して北へ。大通り沿いにある大木機材の建物は、茶色のスクラッチタイルが素敵。

現代の建物で使われる場合もあるが、昭和初期にこのタイルを使うのが流行っていたらしい。もしかして、この建物も戦前のもの?雨樋が青銅製だし…

県道244号。馬場町の広々とした交差点へ。
交差点の東側に手焼きせんべい店「福屋」がある。職人さんが1枚1枚焼いている昔ながらのお店だそうだ。

その他近辺で気になった建物。ミソラ電気★模型、現役の玩具店。銚子で唯一の模型店らしい。貴重!

模型店がお好きな方はぜひ~


裏路地に質屋!かつては飯沼観音南側にも歓楽街が合ったそうなのでその名残かな。

飯沼観音境内にある「くりのお総菜」というお店が気になる。
観音駅周辺の一大飲み屋街については、何か情報が分かったら追記しよう。
(訪問日:2021年11月)
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貨物駅、かつては少し大きな街で産業抱える街の近辺にはありましたね。貨車が集まり、行先方面別に切ったり付けたり繋ぎ変えをするので広大な土地に何本ものレール引いてましたね。ゆえに、廃止後は巨大な空き地となるので公園や商業施設化が多いですね。
今や雑多な貨車と言える列車も過去の物…専用物資のコンテナ列車が高速で走り抜けるJRですが、色々な貨車が繋がれていた時代に「タン・タン・タン・タン…カタンコトン・タン・タン…」と車輪数異なる貨車が混じるあの音をもう一度聞いてみたいものです。