河童の博物館「かっぱハウス」&妖怪博物館。利根川沿いのミステリースポット -銚子34

銚子の「かっぱハウス」を皆さんご存知でしょうか?
全国から収集した河童に関するグッズを展示した河童の博物館。さらには、妖怪博物館も併設。入館無料、皆さんも銚子観光の際に立ち寄ってみては?
大内かっぱハウス
千葉県銚子市中央町6−25。利根川沿いの老舗旅館「大新旅館」に宿泊した際に、近くにかっぱの博物館がある、とおススメされたので立ち寄ってみることに。
訪問時は外観を工事中で、あまり目立たない雰囲気だった。

ここが大内かっぱハウスの入り口。早速、かっぱがお出迎え。入館無料なので気兼ねなく扉を開けてみよう。

営業時間は、土日祝の10時~17時。
銚子市観光協会のサイト上では「ミステリースポット」として紹介されている。

創設者は、大内恭平氏。元銚子市長の大内さんが、昭和33年の新婚旅行先で偶然かわいい河童の置物と出会ったのがきっかけで、全国各地で収集した河童に関するグッズを4000点展示しているのだという。

また、大内氏自身も利根河畔で生まれ、奥様も河岸を守った母子河童の伝説のある家に生まれたという赤い糸で結ばれていたのでしょうか、とごあいさつに書かれている。
別の看板を見ると、大内かっぱハウスの近くにあった船着き場の大新河岸には母子河童の民話が伝えられているようだ。

河童のグッズ、といっても大小さまざまで、1階~2階、所狭しと展示されている。


河童の絵画も。描く人によって姿かたちが異なるので同じ対象の絵画なのに見ていて飽きない。

こちらは、大内氏と河童が太鼓をたたいている様子。奥に見えるのは、近くにある老舗旅館「大新旅館」のようだ。素敵な一枚。

こちらの作品は見覚えのある方も多いのでは?

黄桜の河童キャラクターです!中央にあるのは、小島功氏による美女河童像。黄桜株式会社の黄桜ギャラリーに詳しいプロフィールがまとめられている。

河童、と言えば芥川龍之介が思い浮かぶ方もいらっしゃるのでは。昭和20年代の貴重な古本が展示されている。

大内かっぱハウスは、2000年にオープンし、2017年にリニューアルオープンした。その際に、ミュージシャンで元ザ・コブラツイスターズのギタリストでもある相馬圭弐さんが2代目館長に就任された。
リニューアル以前は15年ほど休館していたようで、現在館内を自由に見ることが出来るのは多くの人の尽力があってこそ。
台風やコロナの影響もある中、音楽を通して銚子の町を盛り上げたいと活動されている相馬さん。最近は、創作した「かっぱダンス」を各地で広めていると話していた。
土日は館長をしながら、音楽活動やフリーペーパーの作成もしていて銚子の為に精力的に活動されている。同じく地域活性化を目指している方と出会えたことは大きな糧となった。

普段であれば2階からの眺めが良いようなので、皆さんが訪れた際はぜひ。

3階の展示・山口敏太郎の妖怪博物館
1階~3階に上がる階段にも河童に関する絵画などが展示されていて、展示に夢中になって転ばないように気を付けなければ。


3階は吹き抜けの天井。もちろんこのスペースにも、河童のグッズが豊富に展示されているのだが、奥は山口敏太郎の妖怪博物館がある。お台場から完全移設してきたという。

ジャカローブ、チュパカブラの剥製やジェニーハニバー、妖精、かっぱや鬼のミイラなど不思議なアイテムがいっぱい。ちょっと不気味なものが多くて記事には載せられなかったので、気になる方は自分の目で確かめてくださいね~

呪いのモナリザ、世界的な名画のコピーにもかかわらず、これまで手に渡った人が不幸に陥っているという…
気になったが、流石に捲れず。
河童とは関係ないが、銚子には「天狗湯」という銭湯もあったという。天狗の子孫による薬湯らしいが…真相はいかに。

天狗湯跡地については、また後日調べたので記事にまとめます。
下の写真は、大内かっぱハウスがある辺り。


右端には、隣駅にあった遊廓も。松岸遊廓については以前記事にまとめているのでご覧ください。→銚子「松岸遊廓」”利根川に浮かぶ竜宮城”と称された遊廓を探して ー松岸⑵

河童が好きな方はもちろん、銚子が好きな方にも訪れてほしい大内かっぱハウス。相馬さんもとても面白い方なので皆さん立ち寄ってみて下さいね~
(訪問日:2021年11月)
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