銚子の文化財「犬吠埼灯台」周辺の老舗と”世界灯台100選”の歴史 -銚子31

銚子の文化財「犬吠埼灯台」周辺の老舗と”世界灯台100選”の歴史 -銚子31

銚子を代表する観光スポットである「犬吠埼灯台」。一度は訪れたことがある方も多いのではないでしょうか?

世界灯台100選、日本の灯台50選に選定、さらに近年は国登録有形文化財にも登録され、歴史的建造物としての知名度も上昇中。今回はその歴史と門前のお店について注目します。

犬吠埼灯台の史跡

千葉県銚子市犬吠埼9576。犬吠埼灯台へ!銚子電鉄犬吠駅から徒歩10分とアクセスも良いため、駅からぞろぞろと観光客の姿があった。

私も何度犬吠埼灯台に訪れたか分からないくらい、今まで来ている。が、小学生の時に車で訪れることが多かったので歴史に注目していつもと違った視点で歩いて見ようと思う。

今回の記事は前回の続きで、犬吠埼灯台の西側からスタート。

マークガーデン犬吠埼

マークガーデン犬吠埼は、観光施設かと思いきや老人ホームらしい。2011年までは「犬吠埼ロイヤルホテル」だったらしいので東日本大震災の影響かしら。

右手にあるのは、ファーストフード店「海幸」。

その周辺には記念碑が多い。こちらは、南の海側にある高浜虚子の句碑。

高浜虚子の句碑

「犬吠の 今宵の朧 待つとせん」
昭和14年4月に読まれた句とのこと。

国指定天然記念物「犬吠埼の白亜紀浅海堆積物」なる説明看板も。白亜紀の地層を観察するのに絶好の地らしい。

犬吠埼の白亜紀浅海堆積物

反対側には、尾張穂草歌碑。草木で埋もれている…

尾張穂草歌碑

尾張穂草(おわりすいそう)の古希を記念して、故郷の銚子に建てられたものだそうだ。

その裏手には犬吠埼ホテル。看板の矢印が案内している。

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犬吠埼灯台の門前

犬吠埼灯台の西側に飲食店やお土産販売所。この辺りは犬吠埼灯台の門前として古くから栄えた通りだと思う。左手前にあるのは、お食事何処「あわび屋」。

犬吠埼灯台の門前

昔は旅館だった、という情報をどこかで見たことがある気がする。その隣は、ショッピングモールの「犬吠テラステラス」がオープンしていた。

ランチで賑わっていた

2020年にオープン。1Fにはカフェと野菜マルシェやショップ、2Fには海が一望できるテラスがあるらしい。今まで訪れた時は無かったので驚くと同時に混んでいたので入らず。

以前は何のお店があったのか、とそればかりが気になってしまう。

2012年のストリートビューを見ると和風レストランの「船主」というお店。

2階は座敷だったのかな。

隣のお食事処「なぎさや」は創業明治3年!犬吠埼灯台よりも古い歴史のあるお店だ。

なぎさや

上の写真はホテルなぎさ本店の入り口。現在はホテル業は営業しているのか不明。

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国登録有形文化財「犬吠埼灯台」の歴史

犬吠埼灯台は、明治7年(1874)に、イギリス人技師ブラントンの設計でつくられた高さ約32メートルのレンガづくりの西洋式灯台!

犬吠埼灯台

近代化産業遺産、国の登録有形文化財、令和2年には国の重要文化財に指定された。

しかも使用されている煉瓦は、現在の千葉県成田市高岡で生産された日本製!日本初の煉瓦生産の試みだったそうだが、140年以上も破損なく美しい姿を保っている。

展望台や犬吠埼灯台資料展示館があるが、有料なので混雑していないときにゆっくり楽しみたいと思い、また次回のお楽しみにすることにした。

敷地の外から撮影

しかも、敷地内には灯台だけではなく周辺の建物も近代建築!同じく明治築の旧霧笛舎も今度こそ見たい。

私の写真には写っていないが、幸せを呼ぶという白いポストも設置されている。

世界の灯台100選

日本に5つしかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台である。周辺は、水郷筑波国定公園に指定されており雄大な景色を楽しむことが出来る。

そういえば、東映のオープニングでお馴染みのシーン「荒磯に波」は犬吠埼灯台の磯辺で撮影されたものだそうだ。遊歩道を歩いていると容赦なく荒々しく波が岩にぶつかる。

荒磯に波の撮影地

銚子にはいくつもの近代建築があるが、銚子を代表する近代建築は犬吠埼灯台だろう。灯台の戦前の絵葉書と比べても今の姿がほとんど同じであるこの風景にどことなく惹かれるものがある。

 

 

(訪問日:2021年11月)

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