「築地本願寺」歴史とともに歩んできたユニークな建築&丸和商会の建物 -築地⑷

「築地本願寺」その名を一度は聞いたことがある人も多いでしょう。東京都築地に位置する東京都を代表する浄土真宗の寺院です。
私も今まで何度か訪れたことがありますが、改めて大人になってから見学すると築地本願寺の本堂は独特な雰囲気。夜のライトアップもとても素敵な場所です。
「築地本願寺」の歴史
今回は築地周辺をぶらぶらと歩いているのだが、その中でも築地本願寺は欠かせない。

本堂への参拝時間は6時~16時までなので時間には気を付けよう。
今までも何度か訪れている場所だが、改めて築地本願寺の歴史が気になった。築地本願寺と本堂の歴史について調べてみよう。

江戸時代、1617年に築地本願寺は京都の西本願寺の別院として建立された。しかし、明暦の大火によって本堂が焼失し、現在の築地に1679年に再建された。
築地の場外市場が門前町となっていたみたい。

そして気になる本堂は、関東大震災で倒壊したのち、昭和9年(1934年)に現在のものに。

当時の宗教施設としては珍しい鉄筋コンクリート造で、数多くの美しい大理石彫刻を見ることができる。

本堂は重要文化財に指定されているそうだ。

まだに築地の顔!ステンドグラスなどの装飾もあるので、時間がある方はじっくり見てみると楽しいかも。

古代インド様式の「築地本願寺」
日本にいるとは思えない、異空間のような築地本願寺。

古代インド様式と日本の仏教寺院、西洋、イスラムの文化がコラボした独特なデザインに釘付け。


本堂を正面から眺める。

広角レンズでないと全体が映り切らないほど広い。三脚を使って撮影している方がいた。

中央上部にある大きな花は何の花か、わかりますか?

これは蓮。インド様式の特徴が詰まった正面のドームは圧巻。
近代建築でこんな建物って見たことないなあ。
ライトアップは月の世界みたい
夜になり、築地本願寺のライトアップが始まった。昼の姿とは一変。

月の世界のお城みたいな、美しい姿が…
私はセーラームーンが好きなのだが、セーラームーンに登場するクリスタルパレスみたい!(わかる人にはわかるかな)

闇に光る白亜のインド様式。海外旅行に行けないご時勢だが、築地本願寺で異国の気分になれそう。

築地本願寺横にある木造建築
築地本願寺の正面を出て、東側にある木造建築。入り口の扉からはみ出るように、大きな木が鬱蒼と茂っている…

築地4丁目の大きな交差点の角に、時代錯誤な2階建て木造建築。いや~ただならぬ雰囲気。

うーん、と思いながら調べていると「道楽者の部屋」というブログに、真相が載っていた!
1992年の写真によると、交差点の道幅が拡張する前はこの建物の右側に同じような木造建築が並んでいたみたい!

昭和7年に建造された「丸和商会」という陶器のお店らしい。
昔の建物はほとんどが壁になってしまい、残るはこの建物のみってことか…ここで記録しておかなければ無くなってしまう記憶。見つかって良かった。
(訪問日:2020年10月)
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