東金の銭湯「松の湯」。赤富士、ただ一人老舗銭湯を守る店主 -東金⒄

東金の銭湯「松の湯」。赤富士、ただ一人老舗銭湯を守る店主 -東金⒄

東金に唯一残る銭湯「松の湯」へ!

松の湯は、千葉県の銭湯組合に所属していないのであまり情報が無くひっそりと営業中。休業していたこともあったので、今回タイミング良く入れてよかったです。

東金「松の湯」へ

千葉県東金市東金1407。炎天下の中、東金を探索していたので帰りに銭湯に入りたい気分…

朝井病院の看板

八鶴湖の近く、裏路地にある銭湯「松の湯」へ。煙突が遠くから見えるので目印!

松の湯へ

最近休業していることもあったと地元の方に伺っていたので、営業していて嬉しい!!
営業時間は、午後4時より午後8時までと看板に書いてある。

銭湯の入り口

休業日は不定期とのこと。銭湯組合にも所属していないので、千葉県の銭湯マップには載っていない。

手描きの看板

左が女湯。下駄箱に靴を入れていざ銭湯へ!

下駄箱
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松の湯の歴史と脱衣所

番台にはおじいさんが一人。開店直後だったのでまだ電器もついておらず、一番乗りだった。

番台式です

早速お話を伺うが、おじいさんは耳が遠そうだった。それでも、銭湯が好きで訪れた話をすると快く撮影の許可を頂き、松の湯の歴史も教えて下さった。

脱衣所から見る浴場

建物は改築してから80年!

珍しいのは、パーマの機械だよと教えて下さった。確かに古い。マッサージの機械は2代目とのこと。

パーマが珍しいよ!とのこと

最近は若い人も訪れることがあるらしく、慶応大学の学生が写真を撮っていたというお話を伺った。「たくさん写真撮ってね~」と言ってくださるので私も後悔無いように撮影(もちろんお客さんがいない時です)。

入浴者の心得
ピンク色の玉石タイル

最近、奥さんが亡くなり、銭湯を休業していたとのこと。一人でお湯を沸かして、番台に座って…本当に大変だと思う。

さらに、ご厚意で男性側の脱衣所と浴室も見学させて頂きました。

男湯へ

男湯の方はジュースが販売されている。普段の利用者が多いからだろうか。女性が買いたいときはおじいさんに頼むべし。

萩原薬舗の温度計
ジュースも販売

脱衣所には木製の椅子と机。ここから入る風が心地よい。

涼む場所

御手洗いも年季が入っていた。入り口の床にはカラフルなタイル!扉の横にある手洗い場?も良く見たら、1951年~1961年に製造されていたTOTOの旧ロゴ「TOYOTOKI」の青い文字が見える。

御手洗いも素晴らしい

銭湯はお手洗いも要チェックですね!

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赤富士・白富士が見事!

そして、浴室内。男湯には堂々たる赤富士のペンキ絵が描かれていた。素晴らしい…

赤富士

シンプルだけど力強さ、生命力を感じる。風景が描かれている銭湯はよく見かけるが、単独の赤富士のペンキ絵は初めて見た。

カッコ良い!!

浴室は1つ。こちらもシンプルなつくり。
震災の影響でシャワーは出なくなってしまったらしいので、桶で体を流しましょう。

浴室

そして、女湯の方には白い富士山!「雲上冨士」と描かれている。

女湯の様子

白と赤の富士山。こういう素朴な銭湯も、文化財に登録して欲しい…

心洗われる銭湯だった

東金市上宿大通り、掘り出し物の店「水野」の広告。今は店舗の姿はない。上宿大通りというのは一体どこ…

ガラスの広告

お湯の温度は42、3度。ちょうど良いお湯だった。

温度計

探索で疲れた身体を癒してさっぱり。営業していることに感謝しながら入浴した。

入浴後は、コーヒー牛乳!この日は母との探索でした。
私たちの後におばあちゃんが一人。地元の方かな。

コーヒー牛乳が最高

「奥さんが生きている間にもっと色々してあげればよかった、人生には終わりが来るから好きなことをしたほうが良いよ…勝手につまらない話をしてごめんね」とおじいさんが話していた。

古い銭湯に入ることが私にとってはこの上ない幸せです。そして有難いお言葉をありがとうございました!

浴室内の時計

いつまでも、いつまでも、営業しているとは限らない。ましてや銭湯組合に加盟していないので、気になった方はぜひ。

 

(訪問日:2021年9月)