東金駅から街歩き。近代建築の宝庫!東金の魅力 -東金⒆
近代建築の宝庫!と言っても過言ではない、東金駅周辺の街並み。今回は友達を連れて、八鶴館や周辺の歴史散歩に出かけました!
東金駅 木造駅舎が現役
千葉県東金市。JR東金線「東金駅」にて下車。まず、東金駅自体が近代建築!
明治33年に開通した当時のままの木造駅舎。昭和15年に改修されている。
九十九里海岸沿いの片貝駅までを結ぶ九十九里鉄道が走っていた時は、夏には海水浴客で満員になるほどの賑わいだったようだ。
木造平屋で天井が高いのが印象的。改札口を出て待合スペースが広々と感じる。腰掛も開業当時のままだそう。
千葉県内の木造駅舎も時代とともに少しづつ減っている。最近だと太海駅とか…
近代建築巡りのスタートに相応しい東金駅だった。
商店街、近代建築巡り
東金は見どころが多いので今までに18記事書いている。近代建築、銭湯、サンテオレなど、1日楽しめる。むしろ1日では足りないのでは?と、そんな具合なので、以前見忘れていた建物や街並みを今回はまとめようと思う。
線路沿いの裏道を歩いていたら見つけた渋い建物。押塚鉄工?
右手にある工場のような平屋の建物の正面に、看板建築のような立ち上がったパラペット部分が気になった。昭和期の商店でよく見かける外観だが、現在も照明付きで現存しているのはレアですな~
照明の根本が折れてしまっているが、看板から直角で取り付けられていたのだろうか。昔の商店建築の貴重な事例を見ることができた。
そして県道119号へ。石材業の小川屋本店は、明治16年築の土蔵造り店舗。建築途上だったにもかかわらず、明治16年に発生した東金の大火を免れたそうでその後の復興の際に他の建物も参考につくられたという。(『千葉県集落街並み実態調査報告書』より)
また、先ほどの本によると小川屋本店のはす向かいに「伊勢孫」という麴製造業だった店蔵があり、その敷地の奥に至るまで線路が伸びていたそうだが、それも遠い昔。現在は駐車場になっている。2012年のストリートビューにも載っていない。
代わりに、県道沿いで可愛らしい看板建築を見つけた。今は更地だ。
電話32番。旧洋品店。シンプルだが中央のパラペット部分には紋章のようなマークの名残も見える。ハイカラなお店だったのかなあ。
同じく県道沿いを北東へ。
こちらは「食品のマルト」とうっすら文字が見える。
今でいうスーパーのようなお店だったのか、2012年時点で既に閉まっている。
左側に縦長い建造物が併設しているのが気になる。この部分だけ見ると古い建物に思えるが… 県道沿い、いくつかまだ古い商店が健在。
こちらは石蔵が隣接した旧水野商店。
日本料理店の「九十九館」。入り口脇に木製の看板が掲げられているが老舗なのだろうか、ネットで検索しても創業年は分からず。
八鶴湖入り口バス停の向かいの細い道は暗渠だろうか。2012年のストリートビューを見ていたら奥に「山本写真館」なるレトロな写真館が存在したようだが今は無くなっている。
戦前の東金を映していた写真館だったのかなあと想像する。
東金歴史散歩、続きます!
(訪問日:2022年3月)
-
前の記事
湖北台団地名店会&仲通り商店会。和菓子屋「伊勢屋」に寄る -湖北⑸ 2023.05.05
-
次の記事
東金の歴史散歩Ⅱ.東金町道路元標(五十瀬神社)・上行寺 -東金⒇ 2023.05.08
コメントを書く