明治創立東金教会の「教会坂」、レトロな病院建築 -東金⑷

八鶴湖へ続く道「教会坂」を歩いていると、魅力的な洋館を発見…元病院の建物が現在も静かに残っていました。
「教会坂」と東金教会
県道119号から八鶴湖入り口の看板を見つけて入っていく。右にあるのは風戸写真館。

街灯には「教会坂」とある。

この坂を進むと右手に「日本キリスト教団東金教会」があるのでそこから由来しているのだろう。
教会のホームページに東金教会の沿革が書いてあった。
はじまりは、1889年。「日本福音教会による東金伝道始まる 上総東金福音教会の創立」
現在もある「ときがね幼稚園」の設立は1918年。昭和2年、松井天山が描いた「東金鳥瞰図」にも「東金幼稚園」として洋風な建物が描かれている。現在建物は変わっているが、明治時代から変わらない教会と幼稚園に歴史の重みを感じた。
鳥瞰図には、この幼稚園の隣に「商人宿小倉屋」。現在は無い。
病院建築「中田歯科医院」
そして東金教会の向かいにある建物。石造りの門柱、その奥に見える建物は…

門の外から木々に覆われた建物を眺めると…これは病院建築ではないかな?と直感的に感じた。

入り口扉の斜めの取っ手。

よく見たら扉の右側に「呼鈴」と書いてあったが、どういう呼鈴だったのだろう。
入り口の欄間上には、中央の丸とその周りに8個の丸のマーク…病院のマークだったのかな?

そして建物を横から見ると縦長い窓がいくつも並んだ、趣ある建物。

2019年のストリートビューに窓ガラスが割れた状態が映っていたが、現在は修復されているようなので建物を管理している方がいるようで少し安心した。
昭和2年の鳥瞰図にも同じ姿の「中田歯科医院」が描かれているので昭和2年以前に建てられたものかもしれない。その時はもう一つ裏にも建物が描かれている。

地元の方によると「眼科だったかな~」との回答もあったので、歯科医院の後は眼科として営業していたのかもしれない。素敵な建物なので保存されると嬉しいな…
銭湯「松の湯」
斜め向かいにあるのは、東金に唯一残る銭湯「松の湯」。

現在も営業中。この日は開店時間前だった。

東金市の銭湯一覧については以前まとめたが、私が調べた範囲ではかつて3軒の銭湯があったらしい。
松の湯は銭湯組合には加盟しておらず、あまり有名ではないみたいだが、昔ながらの銭湯。
この日は時間が無く入れなかったが、後日入ったのでまたレポートする。
午後4時~午後8時まで
定休日は不定期とあるが大体開いているらしい。

築80年の建物。昭和2年の鳥瞰図には描かれていないので、1927年以降に建てられた銭湯ということだ。

煙突が二本?奥のコンクリート製の煙突は、八鶴館の煙突。現在はレストランとして営業中なのでこの後見学に伺った。
「さくら通り」
教会坂と並行して八鶴湖から伸びる北側の通りは、「さくら通り」と書いてあった。

八鶴湖の桜が満開の時に訪れてみたいな~

さくら通りに面してあるのは日本料理店「喜良久」。

からだにやさしいランチ&ディナーに惹かれる。
と言いつつ、探索でお昼ご飯をゆっくり食べるのも時間が惜しいほどだったので、母とこの日のランチはキッチンカーのジュースにすることに…

東金ジャンボブルーベリー。暑い夏にぴったり~

私はマンゴークリームソーダ!

これで回復してこの後も1日探索へ!
(訪問日:2021年8月)
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