内房線「富浦駅」周辺の商店街。”びわと観光の街”として発展 -富浦⑵

内房線「富浦駅」周辺の商店街。”びわと観光の街”として発展 -富浦⑵

冨浦駅。実は二回目の探索ですが、以前は道の駅に行っただけだったので、今回は駅周辺を歩きました。

内房線「冨浦駅」と歴史

千葉県南房総市富浦町原岡。内房線「冨浦駅」へ到着。

冨浦駅

大正7年(1918)開業、現在の駅舎となったのは平成7年(1995)。エメラルドグリーンの屋根が美しい。名産のびわをモチーフにデザインされているとのこと。

”冨浦”という地名と町の歴史について。(角川書店『日本地名大辞典』より引用)
冨浦は、海の幸を祈念して命名されたそうだ。

江戸時代中期頃からびわの栽培が始まり、明治以後普及。びわの改良、びわ組合の発足、冨浦駅の開業とともにびわの汽車輸送も開始。さらに、海水浴客の増加にともなって、宿舎や寮が設置され、冨浦は「びわと観光の街」として現在に至る。

冨浦駅に展示されていたポスター
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冨浦駅前の商店街の現在

冨浦駅前は、ロータリーと観光案内所の建物があるものの、営業している雰囲気はなく…駅正面の両サイドの建物も更地になっていて寂しい駅前。

冨浦駅前の様子

私が2年ほど前に訪れた時は駅前にもお店があったような気がするので、あまりにも何もない様子に驚きを隠せなかった。

2014年のストリートビュー

2014年のストリートビューでは、左手にヤマザキショップのみます屋、右手に佐藤商店(お土産サトウ・喫茶チェリー)の建物が並んでいる。

駅前の喫茶店チェリーがとても気になるが、2014年時点で両方とも閉まっている様子。また、びわをイメージしたと思われる可愛い街灯も駅前通りに存在した。

現在は街灯がすべて撤去され、ここが商店街だったことも分からないほど静かな通り。

駅前通り

「原岡びわ組合」。びわの町らしい風景だ。

原岡びわ組合

駅前通りにお店がほとんどなく、あっさりと探索が終わってしまったことにびっくり。

2014年のストリートビューで映っていた古い建物が更地になっているので、最近建替えが進んでいるのかもしれない。

周辺の地図
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冨浦町のメイン商店街

冨浦のメイン通りと思われる、内房なぎさライン沿いの商店街を歩く。駅から海水浴場に行くまでに通る道なので、かつては多くの観光客で賑わったのではないかと推測。

右の道路が大通り

大通りの内房なぎさラインから裏道に見えた建物。こちらは鈴木わた・ふとん店でした。

裏道に
鈴木わた・ふとん店

大通りに戻る。かつてはこの通りにも街灯が並んでいたが、すべて撤去されている。

上の写真、右手には「釜新肉店」「庄三郎商店」、左手前は「福原毛糸店」が絶賛解体中であった。

解体中

庄三郎商店はリノベーションされ、民家となっている。隣にも大きな元商店の建物があり、この辺りが商店街の中心だったことが窺える。

商店街の現在

野菜・果実・食品の文字が見える。今でいうスーパーのようなお店だったのだろうか。

現在は閉まっている

かつて、その向かいには花とフルーツの「天丼屋商店」。現在は更地に。2014年のストリートビューで映っているが、2018年頃までの存在を確認できる。

隣は営業中の手作り工房「万賀」。オシャレなパン屋かと思って素通りしてしまったが、和菓子、洋菓子、惣菜パンまで色々揃っているらしく、店名を見ると歴史がありそうな雰囲気。

さらにその隣には、房総おみやげを扱う「はりまや」。現在閉まっているのが残念だ。

現在

他にも左手に海産物のひもの、わかめなどを製造販売していた市商店などがあったが、現在は看板が無くなり閉店している。

市商店

長谷川の建物は解体。

さらに進むと2017年、和洋菓子の吉田屋菓子舗。

つい最近までこんなに色々なお店があったのだな…

理容室の奥の裏路地は飲み屋街だったのか、居酒屋と中華料理屋の看板が見える。

裏路地にて

今は無いお店が多くて、ストリートビューを見ていると少し悲しくなる。

昭和薬局
昭和薬局前の自動販売機

昭和薬局は名前もレトロだけど、建物も洋風な近代建築みたいで素敵。

昭和薬局外観

商店街に面した赤い鳥居の稲荷神社。

稲荷神社

原岡海水浴場の原岡桟橋は、インスタ映えすると話題で、女子大生が団体で写真撮影をしていた。私は一人で近づく勇気もないので遠目から、原岡桟橋を見学。

原岡桟橋

インスタ映えスポットとして注目されていても、駅~原岡桟橋までの道のりが何もないので、歩いていた女子大生らも道が本当に合っているのか、不安になっている様子だった。旅館なども以前より減っているのではないだろうか。

宿伝十郎

そして、1時間内に探索を終え、次の電車に乗ろうとしたところ、ハプニングが起きた。

青春18切符を落としてしまったのだ。電車に乗ろうとして気がついた。

どこで落としたかも分からなかったので、もう一度歩いたところを確認。普通に歩道に落ちていた。これで1時間タイムロス…

18切符を落としてしまった

再び電車が来るのは1時間後なので、国道ではなく宝鏡寺などがある裏通りを探索。蔵が剥き出しの状態で建っていたのは衝撃。

また、冨浦駅の北側方面には岡本城もある。

冨浦駅にて

この探索の数か月後、岡本城跡に建つ旅館に宿泊したのでその時の写真はまた別の記事で紹介します。

岡本城跡

 

(訪問日:2021年9月)

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