JR内房線「千歳駅」下車。千歳村道路元標・学校跡(丸山町仲原)
南房総市千倉町のJR千歳駅にて下車。海沿いの静かな町を歩いていたら古い建物や石碑と出会いました!
JR内房線「千歳駅」と駅舎
千葉県南房総市千倉町白子。JR内房線「千歳駅」にて初下車。
ガラス張りの簡易的な待合室。
昭和2年に千歳仮停車場として開業。現在は無人駅。以前の駅舎は、有蓋貨車を改造した待合室だったそうだが…
駅前には佐藤商店。
駅前は商店、交番、集会所がある。そして目の前は国道410号に面しており、国道沿いにも商店、さらに海の方へ行くと宿泊施設等も。
昭和29年に千倉町の一部となっているが、今回訪問したのは旧千歳村。
『角川日本地名大辞典』によると、明治22年からの自治体名。役場は白子に。農業を主とし、副業として七島蘭の栽培による安馬谷表(畳表)を生産していた。
そして国道410号が昔からの道、歩道が狭いので歩くときは少し怖いので気を付けよう。
金剛院から裏道へ抜ける横道。雰囲気ある。
そしてV字の分岐を左折し、国道をさらに進む。
長閑な住宅街。そしてこちらは古い墓地が鬱蒼と茂っている。この先、歩いて何かあるのだろうか。少し不安にもなるが…先を進む。
古い商店と学校跡(丸山町仲原)
墓地の隣にあるバス停。表示は「丸山町 仲原」。右手に現在の「南房総市 白子 仲原」とある。
こういうバス停を初めて使う時の心細さと言ったら…
引き続き国道を進む、高い生垣が並んだ立派な民家が連なる。
そのため、古民家が表側からはなかなか見ることが出来ない…と思っていたら商店のような建物が国道沿いに。
大木を門代わりにしているのか…凄い。
軒先にタバコのホーロー看板があったので、この辺り唯一の?商店だったのだろう。
入口は両サイドに。緑のタイルがある部分はショーウィンドウだったのかな。閉店してから久しいが、歩いてきたからこそわかる、この場所に商店がある有難み。
そしてさらに国道を北へ。左手の空き地に神社?
Googleマップに記載無し。御堂前の階段は後付けで、本来は右手の階段から境内へ。以前の姿が気になる。
日清・日露戦争の碑が建っている。この小さな町からも出征された方々がいらっしゃるのですね。
その隣は、南房総ソーラーパーク建設工事中。良く見たら、旧千歳小学校跡地だそう!
なだらかな入り口の坂は、学校の正門入り口だったのか… 跡地の面影は全くなく、広い敷地にたくさんのソーラーパネル。
良く周囲を観察したら、先ほどの神社の左手にも坂と門柱が残っていた。こちらは、中学校の跡地とのこと。
こちらは門柱に「旧千歳中学校跡地」と。学校跡地をソーラーパネル場に、活用方法としてはそんなに見たことが無い事例だったので新鮮だった。
千歳村道路元標と道しるべ
旧千歳中学校跡地から、少し北側にあるバス停の一角に今回の目的地である石碑がある。
道標は、明治26年建造。保存状態も良く字がハッキリと読める。
表に各地までの距離が記載されている。
千葉県庁、東京、印旛郡佐倉町…
県庁の庁が旧字体!100年経っても細かい部分まで解読できる状態に感動している。
側面には、健田村、九重村への距離。健田村は現在の千倉駅の方面らしい。
反対側は、北條町・和田町・白濱町、一番左が分かりづらいな。
そしてこちらは、千歳村道路元標。
大正期の道路元標と明治の道標。
ひっそりと残っている姿を見ることが出来て良かった。
北条2208は、いまは空き地とのこと!コメント頂きありがとうございます。
国道410号を南下 商店街へ
国道410号、最後に千歳駅から南側も探索。
現代の地図の下に古い商工案内図が残っていた。
千倉町白子北。
建設会社の看板の横に、全国古民家再生協会南千葉第二支部の看板。千倉にあるんだ~
分岐の角にあるのは千倉白子郵便局。
郵便局近くにある国道に面した志村商店。
食料品・雑貨・たばこなど色々販売されている様子。
軒先にのある「千倉町商工会」の看板。「ふくふく会の店」って可愛い。商店街の加盟店看板、他で見かけなかったので見れて良かった。
その少し南側には小沢商店。
ヤマザキショップが併設した大洋堂は、菓子店らしい。
和菓子が手作りで美味しいらしいので、今度は立ち寄ってみよう。コンビニかと思って素通りするかもですが…
(訪問日:2022年3月)
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