千倉駅~商店街|後藤利兵衛橘義光生誕の地・三幣文具店・熊野神社など -千倉⑶
南房総の千倉へ!千倉駅から千倉漁港に至るまでの千倉の街並みを記録。
古くは栄えた商店街と「後藤利兵衛橘義光生誕の地」を見かけました。千倉編、しばらく続きます!
千倉駅より街並み「後藤利兵衛橘義光 生誕の地」
千葉県南房総市千倉町北朝夷150−1。JR千倉駅にて下車。
この日は念願の旅館「千倉館」に母と宿泊するため、前回までは内房線沿いを歩き、やっと千倉駅まで来た。
が、また千倉駅までは遠い。駅からバスもあったようだが本数は少ないので徒歩30分近く歩いた。この日最後のラストスパート!!
千倉駅より南は以前歩いたことがあるが駅前の商店街だけ撮影して中心街まで遠かったので引き返した↓そんな思い出…
https://deepland.blog/tikura-rekisi/
千倉駅から県道187号を南下。
しばらく歩くとローソンの近く、史跡「千倉の彫工 後藤利兵衛橘義光生誕の地」に遭遇した。
千倉地域づくり協議会『きずな』による看板が設置されている。
「安房三名工」の一人・後藤義光。波の伊八と並ぶ彫刻家。
文化12年(1815)にこの場所で生まれている。そのため、千倉には彼の彫刻が数多く残されているそうなのでまた巡りたい。
看板の後ろにある建物は関係しているのだろうか。可能であれば保存してギャラリー等活用されたら良いなあ…調べても情報が全然ない。
千倉町北朝夷~寺庭 街並み
そして引き続き県道沿い。アートギャラリー「Days GALLERY」は古民家を改装した店舗のよう。
この日はチェックインの時間が迫っていたので入らなかったが、ブログを書いている現在公式ホームページを見ると暫く休業中だそう。入っておけばよかったな。
そして県道沿い。住宅と店舗跡が混在している。
お、古い商工案内図!嬉しい。米店、ゴム店、洋菓子店、今は無い店舗を知れる。
下の右手の建物、側面にかつては大に〇のマークと「婚礼ベッド寝具」の文字が書いてあったようで、家具店だったのかな?
斜め向かいの石井薬局も閉まっている。
魚屋「魚栄」。ニチレイって日冷っての表記だったのか~と改めて知る。「有線寺庭北21」は地名。
高家神社入口のバス停。この建物を囲む塀が房州石?立派なのだが撮影し忘れている。
県道沿い、ゆるゆると商店跡が見受けられた。かつては県道を歩いているだけでも買い物ができたはず…
中心街に近づくにつれ営業しているお店が見えてきた。ホッ。
焼き海苔店「らんぷや」。海苔店なのに、らんぷ?そして平仮名の店名に惹かれる。向かいは「さかや青果店」。
白浜タクシー営業所。
そして漸く、千倉館が見えてきた!
熊野神社(千倉町)
千倉橋近くにある熊野神社。
拝殿上部の獅子頭は、冒頭で紹介した千倉の名工・後藤義光の作だそうだ。参道右側の玉垣は平成16年に改修。
千倉町南朝夷の商店街
千倉館がある南朝夷は千倉町の中心部。千倉館の宿泊レポートについては次回の記事にて!!凄くクオリティの高い宿だったのでおススメです。
そして千倉館から南側、房総フラワーラインの国道410号沿いには千倉町の商店街が広がっている。
商店街を歩くために今回は千倉館で一泊したといっても過言ではない。それくらい国道沿いに南へ南へと商店街の街並みが広がっている。
2022年9月、シャッターが下りている店舗も多いがそれでも規模の大きさが分かる。最盛期の賑わいは如何なるものだったのだろうか…
効率的に隈なく撮影するため、母と道路両側から交互に撮影。
その隣には呉服店、文具店があったが更地に。
米屋「ろ徳」、店舗古そう。
現在は蔵のみ残っているが、2014年のストリートビューを見ると古い門柱と店舗跡が残っていた。かつてはどんな商売をされていたのだろうか…
国道沿いの旅館「魚拓荘 鈴木屋」。
明治32年創業で、こちらの旅館も千倉を代表する老舗!2023年春に宿泊したのでまた改めて記事にまとめます。この日も多くの方が宿泊されていた。
そして千倉地域づくり協議会による案内図!商店街の店舗が載っていてこれは郷土史調べる上で助かる…
「ほりえ」とあるのは堀江呉服店!左が衣料品、右が家具を扱っている。営業中の明るい光が漏れていました。
そしてカーブ沿いの木造建築…これは古い!と思っていたが2023年夏に解体に。
三幣文具店で話を伺う
最後に少し。国道沿いにある「三幣文具店」に立ち寄った。
タバコも販売中。昔ながらのショーケースが健在!
とっても感じの良い奥様で千倉や店舗のことを伺うことが出来た。
写真は敢えて載せないが、店内に古い胡麻油の看板が残っている。元々は文具店ではなく油販売だったそう。
文具店としても現役で使われている木製の棚が時代もの。こんな文具店初めて見たな…
店舗の建物は昭和2年頃?台風被害も大きいそうだが、現在も千倉の商店街で老舗の一つとして歴史を伝えている。
(訪問日:2022年9月)
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