内房線「千倉駅」で下車。南房総市千倉町の商店街、かつては花街も -千倉⑴
内房線の千倉駅へ!千葉県、最南端の駅?名前は聞いた事があるものの、電車で行くと時間がかかるので今回青春18切符を使って初下車しました!
内房線「千倉駅」へ
千葉県南房総市千倉町瀬戸2083。内房線「千倉駅」へ到着。駅舎が新しい!!
開業は大正10年(1921)。およそ100年の歴史がある。現在の駅舎になったのは平成20年頃(2008)とのこと。改築前の木造平屋の駅舎も味わいがあって良かったな~
千倉駅は、旧千倉町の中心駅。南房総市最大の人口で、千倉漁港や千倉温泉が有名。
千倉漁港までは歩いて30分ほどかかってしまうため、今度は旅館に泊まって1日漁港周辺を探索したい。漁港が賑わっていた頃は、芸者さんが多くいて花街も有名だったと聞いた事があるので、その辺も含めて今後も調査する予定。千倉が”関東屈指の花街”と呼ばれていたなんて今まで知らなかったな。
千倉駅前の商店街
ロータリーの東側にある建物は、2014年頃は営業していたお土産店「マーメイド」。千倉のお土産を売っていたのかな…気になる。
千倉駅から南に広がる商店街へ。駅に近い場所には、菊川食堂やカフェ千倉、金物店など。
大衆食堂、ハンコ店、居酒屋…あらゆるお店が揃っている雰囲気。でも、営業しているお店が少なくてシャッター通りに…
T字路に面した建物も閉まっている。
左手の角にあるのは、丸石自転車を扱う自転車屋さん。全面のガラス戸が美しい。
T字路の正面の建物はシャッターが閉まっているが、坂本肉店の看板が残っている。隣は電器店の吉田商店。
民宿さかもと荘の案内所を精肉店が兼ねていたのか…
向かいの角には、大黒屋商店。菓子やたばこを扱っていたようだ。
2014年は営業していたが…おくりものにたばこ、時代を感じる。
左はメガネ店。どこもシャッターが閉まっている…2014年にはチューリップの形の街灯が並んでいたのに今は撤去されている。商店街も解散したのかな。
ここから少し住宅が続き、再び見えたのが磯屋菓子店。次の記事で紹介します~
鮮魚店の丸福魚店、三幣電器商会、クリーニング店、ヤマザキショップ。
ヤマザキショップとして営業中。看板には「ストアー房店」とある。向かいには石井米店。
ガラスにキャラクターが描かれていて可愛い~!特に左から二番目のサンリオのたあ坊が個人的に好きなので嬉しかった。
近くの掲示板には、案内図が貼ってあった。
また、壁には手描きの町内商工案内図も。
詳しく店名が描かれていて助かる。向かいにあったガソリンスタンドのコスモ石油も閉業、衰退を感じるのが切ない。
千倉製菓地方卸売市場
さらに南へ、県道18号を歩く。奥に見えるファミリーファッションすぎやまは比較的大きな店舗だった。
向かいにあった戸田寝装店は閉店。反対にある建物には、魚の名前が描かれているが何のお店だろう?
週刊つりニュースの看板。初めて見た。
千倉町商店街協同組合のベンチ。商品券ふく券が存在したのか…
暫く歩くと歩道が広い道に。
大型車が駐車するのかな…と思っていたら、千倉製菓地方卸売市場の建物があった。錆びたシャッター、歴史を感じる市場だ。シャッターが閉まっていて現在は営業していないのかな?
記事を書いているときに良く見たら、2階の窓の格子が古いデザイン…トタン板で覆われているが近代建築かもしれない。調べても情報が全くないが…
シャッターには「千倉青果」と書いてあるのが見えた。
セルフショップアライ
電車の時間があるので今回は市場までで、千倉駅へ引き返す。
駅前の小さなスーパーの「セルフショップアライ」。地元の方が買い物をしていた。
私も飲み物を買うために立ち寄ったが、地元の商品が並んでいて良い雰囲気だった。今回は序の口、今度は旅館に泊まってじっくり探索します。
(訪問日:2021年9月)
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こんばんは。
手書きの看板、私も大好きですねぇ。
今回のは比較的綺麗な状態ですね。
こういった看板も段々カッティングシートに変わって消えていく運命ですね…。
商店会の地図に竹材店が2つもあるのが気になります。そんなに需要あったのかな?そもそも竹材店って何売ってたんだろう?足場に使う竹かな?細工物は違う気がする。
千倉には日本でここにしかない料理の神様を祀った高家(たかべ)神社があります、拝殿はなぜか出雲式っぽい様式だし、現地に行かないとわからないことも多いだろうな、と思いつつ場所が場所名だけになかなか行くのがかないません。開祖が高橋姓なので商店会の地図に高橋なんとかというお店が4つくらいあったので地元の名士の家系なんでしょうかね。