千倉の神社巡り|高家神社(料理の神様).下立松原神社(源頼朝伝説) -千倉⑺
千倉の高家神社へ。日本で唯一の料理の神様を祀る神社としても有名で、千倉観光の際は立ち寄る方も多いでしょう。
また、源頼朝ゆかりの「下立松原神社」も地元の方に勧められて参拝しました。
千倉「高家神社」(料理の神様)
千葉県南房総市千倉町南朝夷164。千倉の中心街から西へ1㎞ほどに位置する「高家(たかべ)神社」へ。
「料理の祖神」を祀っており、料理関係者や醤油醸造業者から崇敬され、全国的にも珍しい神社として有名。千倉の定番観光スポットで訪れたいと思っていた。
鳥居の向かい側に駐車場があり、千倉駅からもバスが出ている。が、今回は千倉館に一泊した翌日だったのでその足で高家神社まで歩いた。高低差が意外とあるので歩くのは少々きつかった…
日本書紀にもその名が記されていることからも高家神社の歴史を感じる。
醤油醸造関係者については、銚子市のヒゲタ醤油工場内に醤油醸造の守護神として分霊が勧請されているとのこと。ヒゲタ醤油のホームページ「高倍物語」に詳しく載っている。
ヒゲタ銚子工場の正門の右手に醤油醸造の神様をお祀りした「高倍(たかべ)神社」がある。
毎月5日に幹部社員が揃って参拝し、良質な製品の出来上りと工場の安全を祈願している。===
この日本で唯一の醤油と料理の神様、高倍の神を明治44年にヒゲタの御用蔵が完成したときに田中金兆子が千倉町の高家神社から分祠していただき、蔵の前におまつりした。
その後、昭和14年(1939年)4月、現在の第二工場の入口に遷座してお祀りすることになったものである。ヒゲタは日本で唯一の醤油の神様をお祀りしている唯一の醤油醸造会社である。しかも、千倉町と銚子は同じ千葉県、黒潮の流れでつながる房総半島の南と北に位置している。このご縁を大切にしたい。
ヒゲタ醬油が唯一祀っているのですね。
そして、平成8年(1996)に高家神社に奉納するための製品の開発が始まったそう。
参道は綺麗に整備されており、白い鳥居と緑の山々、青い空が映える美しい景観。社殿は茅葺屋根でとても立派!
平安時代の宮中行事を再現した「庖丁式」が現在も受け継がれている。包丁と箸のみで魚をさばくというもの。今度はその時期に訪れたい。
混んでいたので細かく撮影しませんでした!
「下立松原神社」(源頼朝伝説)
千葉県南房総市千倉町牧田193。
地元の方に案内していただき駅の一本西側の県道187号沿いにある「下立松原神社」へ。
南房総市の昔話ということで、「下立松原神社の頼朝伝説」について説明看板あり。
石橋山の戦いに敗れ、身を脱して安房に逃れた源頼朝。現在の千倉町南朝夷について頃は人馬共に疲れていたので温泉に入り…それが現在の千倉温泉だそうです。
そして、この下立松原神社で一夜を過ごし、神社の背後にある丘に登って海上から上る朝日を礼拝したことからこの岡は「旭ヶ丘」と呼ばれるようになったとか。
県道から伸びる参道。両側に狛犬はあるが何か違和感が…鳥居が無い神社なのです!
近年、参道がコンクリートで新しく整備された様子。個人的には昔の苔が生えている古い参道の雰囲気も好きだったけど笑
「たてやまフィールドミュージアム」が詳しい。
源頼朝(よりとも)が石橋山の合戦に敗れ安房に逃れてきた時、豪族丸五郎の案内で戦勝祈願をしたとされ、その折敗戦の身をはばかり鳥居をさけて脇から入ろうとしたところ、氏子達が鳥居を取り除き招き入れたとされることから、以来鳥居はつくられることなく、鳥居のない神社となりました。
また、千倉駅から西へ伸びる細い道が本来の旧参道のようで、県道はその参道を横断している。隣の御霊白幡大明神の旧参道も同じく駅前通りから伸びている。
本殿前には樹齢数百年を数える杉の御神木が並ぶ。あまりの高さにカメラに収まらず、暫し見上げる…
テレビでも紹介されているのを見たことがあり、実際に訪れることが出来て感慨深い。
今回、一泊二日で千倉を探索したものの、範囲が広く点在しているため神社仏閣含めまだまだ歩き足りない。
またの訪問を約束し、千倉駅を後にした。
(訪問日:2022年9月)
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