JR内房線九重駅|館山市二子.駅周辺の旧商店と近代建築?
JR内房線「九重駅」にて下車!静かな無人駅ですが、駅周辺にある古そうな建物が気になったので合わせて街並みも記録に残そうと思いました。
JR内房線「九重駅」駅舎と歴史
千葉県館山市二子。JR内房線「九重駅」にて初めて下車!
大正10年(1921)に開業。古い木造駅舎は解体され、新しいガラス張りの駅舎に。トイレ付。現在は無人駅。
駅名は、昭和29年に館山市に編入された九重村から由来している純農村地帯。
駅前には小さいながらロータリーがあり、東京駅や千葉みなと行きの高速バスも通っている。駅前にバス停あり。コンビニ等は駅前には無い。
また、駅北側は「九重駅前通り」のようだ。
九重駅周辺、次の電車が来るまで少し歩いてみた。ネットで調べてみても歩いて記録している人は見当たらず。
九重駅周辺の古い建物・街並み
まず九重駅前のロータリーを出ると県道187号。横断歩道を渡った先にあるのが「旧吉野屋呉服店」だった。
九重駅の顔ともいうべきお店は現在閉まっており、昔のレトロな文字が露わになっていて時代を感じる。老舗呉服店だったのかな。
県道を西へ進む。
旧呉服店の隣にある建物が気になっている建物!!
9月、あまりに木々が生い茂っていて全体像が把握しづらいが、旧銀行?役場?郵便局?重厚な雰囲気に近代建築の予感がする…
茂っているが入口左右には古い小さな門柱のような柱も残っている。
昔の地図を見たら一発で判明するのでまたわかったら追記します。
中央部分が二階建てで左右に増築したかのような平屋建て。中央の二階建てが本来の建物かな?
入口窓には「~工業」、会社のオフィスとして晩年は使われていたのか。2014年頃から現在に至るまで足場が組まれている状態。可能であれば保存してほしい…
中央の建物の屋根部分は青銅製…
隣の建物も青銅製だったのを錆びたので赤色ペンキで塗ったのかなという印象。ますます気になる。
県道沿い旧商店らしき建物が他にも。空き地もあるので昔は駅前通りとして栄えていたのかな。
2014年のストリートビューに載っている酒屋の裏手にある小さな木造建築。今は解体されて跡形も無く…!
かろうじて「白菊美容院」と読める錆びた看板と下見板張りのピンク色の店舗、その奥に木造平屋の住居と思われる建物にダイヤのガラス窓が見える。うわあ、見てみたかった…
九重村にもモダン文化が浸透していたことが分かっただけでも嬉しい。
酒屋も閉業しているが奥に主屋と蔵が。
看板にある「地酒 安房国 九重」はネットに情報が無いが廃業した酒蔵の銘柄だろうか。酒蔵まとめも作る予定なのでその時に調べよう…
その隣には陸軍歩兵に就役した方の墓碑が保存されていた。
また、並びに個人宅なのでアップは控えるが木造下見板張りのピンク色の建物と門柱、恐らく旧病院のような雰囲気だった。
そして、駅まで戻り県道を東へ。
郵便局とNTT東日本九重電話交換所、倉庫があった。九重駅周辺探索はこのあたりで終わり。
この後は千倉駅へ向かいます。
(訪問日:2022年9月)
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うっわぁ~、「九重」駅なんて、聞いたことありませんでした。
そして、何ともモダンなガラス張り駅舎が、無人駅だんなてビックリ。
さらに、ひなびた駅前に、かつては呉服店があったと知って、これまたびっくり。だって、このあたりは、おそらく農村だったと思うのですが、そういう場所に、呉服店だなんて…。旧花街に、ひっそりと呉服店が、というのなら、わかるのですが、こんなひなびた駅前に、呉服店。
往時がしのばれます。
※ そして、こんな静かな駅に、あえて降り立つ明里さんの「攻めの姿勢」に脱帽…。
九重と言えばヤグラですね。ヤグラとは城とは関係なくて鎌倉時代に鎌倉で流行った横穴墓で、南房総の東京湾側と九重周辺に多く見られます。特に多いのは寺、神社、民家の裏山などで、民家の裏山でも許可を得られれば見学可能です。横穴に五輪塔など彫ってあり、一見の価値はあると思います。
如何に対岸の鎌倉の影響が大きかったのか、想像出来て面白い物件ですよ。