「館山銀座通り」館山で一番賑わっていた商店街の現在…老舗洋菓子店が営業中 -館山⑸
館山の”銀座”は、館山駅東口の南北に走る大通りに存在した。賑わいのある商店街は各地で”銀座”と呼ばれていたが、館山では現在どうなっているのでしょうか。
館山銀座通り
千葉県館山市北条1823番地。千葉銀行館山支店のある北条の交差点からスタート。
秋山呉服店の口コミで、「社長ご夫妻は銀座振興組合で街の活性化を目的とした手作り甲冑教室を開催し南総里見まつりを盛り上げています。」とあるのが気になった。
調べると、「館山銀座振興会」のホームページが現在も更新されている!てっきり衰退していると思っていたので嬉しい。加盟店は50店舗。
館山市が『訪れてみたい日本のアニメの聖地8』2022年版に選出されたらしい。館山市北条1630にある、館山銀座振興会ビル1Fにはその展示が。好評の手作り甲冑教室はコロナのため現在中止に。
2015年頃までは道沿いに「館山銀座」の水色の看板が並んでいたが今は撤去されている。
また、左手には「銀座中央パーキング」という駐車場もあったが現在は看板が無い…商店街専用の駐車場は商店街の活性化に欠かせないと思う。
高木松園は最近まで不動産会社として使われていたようだ。
そして銀座通りに面して佇むのが老舗旅館「幸田旅館」。明治創業、館内もなかなかレトロです…今回はこの旅館に一泊しました。
一泊2食付き5,500円。安すぎる…後程の記事でたっぷり紹介します!!
貴重な鉄製電柱?
旅館の隣の建物の前に、目を疑うような塔があった。これは、もしや?
鉄製の電柱?しかし現在は使われている様子はない。ただの塔として佇んでいる。
この鉄製の電柱のような塔は、関西でよく見かけた。関西に住む方はこの鉄製の電柱が各地に残っている、上野でも見かけたことがあると言っていたが、関東で見たことはない…館山で見かけるとはびっくり。
ただ、旅館や近くのお店の方に伺ったが、お店の柱の跡だろうと言われ、鉄製の電柱についての情報は得られず。誰も気にしていないのかもしれない。
関東では初めて見かけた鉄製の電柱。この場でしっかりと記録に残しておきたい。
他の場所で見かけたことがある方がいたら教えてください!
銀座通りのつづき
銀座通りの中心と思われる通りだが、右側は更地になっている場所が多く歯抜け状態…
2014年頃にあった鮮魚店丸太などの建物も無くなっていた。
房州名菓の牛乳せんべい、お土産に購入したので次回の記事で紹介します。館山のお土産はこのお店でぜひ!!
その隣の宝石・メガネの「コバヤシ」は営業中。
向いにある右手の建物はクラブかな?
だいぶ更地になっている場所が多くて写真に撮るのも憚られるほどだったが、駅前の交差点へ。
高山電機、オザワ時計店の建物も木造2階建てで古そうだが半壊している様子…
銀座とは思えないな…
生シェイクのお店が気になる。
ピース菓子店は、1950年創業、昭和から愛される洋菓子店!当時の写真にも「びわ最中」が名物として販売されている。
店名は、戦争を経験した先代が平和な世界を願い、名付けたという。
その向かいには、房洋堂館山銀座店。
ホームページに大正12年創業とある。
大正12年創業の房洋堂(以下当社)は、千葉県館山市を拠点に和洋菓子の製造・販売をしています。創業から90年以上の歴史があり、熟練した職人たちが、商品造りだけでなく新商品の開発・商品の改良に日々励んでいます。
銀座通りには老舗の菓子店が3軒もあり、お土産に困らないな~…
『写真アルバム安房の昭和』に昭和30年代の銀座通りが載っている。その頃は両側に華やかな街灯、統一看板がずらり…
調べていると、2007年春に館山駅の北側に大型商業施設がオープン。旧ジャスコ館山店を解体し、拡大したものでその開業が商店街にさらに追い打ちをかけたという。
また、十字屋館山店も平成17年11月に閉店し、現在はタワーマンションに。昭和44年開店、地上二階建ての店舗。路地を挟んで三越ギフトショップがあり、駅前の商業地帯となっていたらしい。
(訪問日:2021年8月)
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幸田旅館横の鉄塔、既に撤去されてしまいましたが、「安房の昭和」201ページに昭和38年の写真があります。「ホンダモーター」の看板が掲げられていたようです。
同所は金子自転車店だったようなので、ホンダのバイク(当時はスーパーカブというバイクが人気)を扱っていたのでしょう。