「とっちゃんぼうや」立石のディズニーランド?京成立石、旧赤線周辺で見つけたカオスな洋風居酒屋

京成立石駅。駅を降りた途端、立石商店街や吞んべ横丁など、昭和レトロな街並みがそのまま残っているとして有名な場所だ。
そしてさらに、かつて赤線があった場所が駅の近くにあり、その一体は赤線時代の建物や道幅を感じることができる。私も、赤線の建物を探して回っていたのだが、その時にカオスすぎる外見の洋風居酒屋を発見した。見ているだけで行きたくなってしまう、洋風居酒屋「Tocchan Boya」を紹介する。
京成立石周辺
京成立石駅は、京成押上線で降りることができる。スカイツリーからも近いため、アクセスは良い。そのせいか、商店街や駅は普段から活気が溢れており、衰えを感じさせない。立石にあった赤線地帯は、京成立石駅北口を降り、商店街の西側に広がる裏路地にその存在を見ることができる。商店街に面した交番の裏のあたりが赤線の名残があったとは想像しにくいが、戦前からの歴史がある赤線地帯に、交番はつきものなのだとか。
路地は見渡す限りのスナック、居酒屋、パブ…圧巻される光景が広がる。
京成立石の赤線の歴史については、また次の記事で書くとしよう。
立石の「赤線」地帯。再開発に飲まれる赤線時代の建物とスナックに化した路地
「とっちゃんぼうや」カオスな外観
そんな路地を抜けていくと、人が一人通るのがやっとの路地を見つけた。そして、周りの店とは一線を画している、路地の道に看板が溢れているお店を見つけた。


不思議に思った看板は、居酒屋のポスターで、すべて手描き。その数は…一体いくつあるのだろうか。まず、その熱意と労力が伝わってくる。店の入り口がどこなのかわからないほど、手書きのポスターで埋まっている。これは一つ一つ気になる…
カオス…こんな居酒屋見たこと無いぞ。そして天使なのか、おっさんなのか不明のキャラクターも気になる。
おみやげのランキングまで!器代30円というのもツボだが、なんて親切なんだろう。
おすすめ品のボルガライスは、「おどろきました こんなにおいしい」なんてコメントが。しかも安い。トンカツとオムライスの組み合わせ…夢みたいなメニューばかりだ。
うんちくのポスターでは、「品物は千葉県から仕入れてれレバーから血抜きしてある。」とのこと。メニューを提供するだけでなく、その過程もしっかりと記述することで、安心感が生まれる。
テレビでおなじみのお天気キャスターの方も、訪ていたようだ。
あったかおなべも、1000円ほどで楽しめるのか…手ごろだ。
月ごとにメニューが変わるのも、飽きがなくて良いな…
6月のメニューは…「アベノミックス」。センスが良すぎる。
ファミレス洋風居酒屋なのね。どうりで楽しい雰囲気のわけだ。
洋風居酒屋と書いてあるお店の名前は、「Tocchan Boya」というらしい。うん、洋風だ。
あいにくこの日は、雨でさらに開店時間ではなかったようで、お店の雰囲気は外からのみ。
「立石のディズニーランド」と呼んでいる人もいたが、その言葉がぴったりのようだ。カオスな雰囲気漂う、ディープ好きにはたまらない立石のディズニーランド。立石には再開発が迫ってきているが、無機質な高層マンションの計画で無くなってしまうのはあまりにも惜しい居酒屋だった。

立石の商店街について
【立石仲見世&中央通り商店会】昭和レトロ好きの宝物・立石商店街の魅力!
(訪問日:2020年6月)
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