【レトロ電柱】赤線が眠る街・玉ノ井の小さくなったレトロ電柱2本

【レトロ電柱】赤線が眠る街・玉ノ井の小さくなったレトロ電柱2本

永井荷風とも関りが深い、赤線地帯「玉ノ井」。現在ではカフェー建築の名残を感じられる場所は少なくなってきている…と言われているが、よく探し見るとその名残は住宅街に溶け込むように眠っている。

そんな赤線としての歴史深い玉ノ井でも、レトロ電柱の存在を忘れてはならない。ネットの情報でも、小さくなってしまったと噂のレトロ電柱の姿をご覧ください。

 

いろは通り

かつて最大の私娼窟と言われた「玉ノ井」。現在は様々な商店が並ぶ、地域の商店街と化している「いろは通り」から一歩裏道へと入ると、ラビリンス(迷宮)と言われる世界が広がっていたとか。

 

玉ノ井いろは通り

現在のいろは通りは、とても穏やかで、衣料品、薬局、酒屋、花屋…とりあえず一通りは揃いそうだ。それにしても、子ども服のお店が多いのは気になる。かなり需要があったのだろうか…

 

「玉ノ井カフェ」というカフェもあり、散策がてらに一息するのも良いかもしれない。

 

玉ノ井カフェ

玉ノ井周辺のレトロ電柱

①酒屋の前

こちらのレトロ電柱は、かつてはしっかりとその姿を確認できたのだが、最近ミニサイズになったと話題になったもの。

果たしてこれは以前のレトロ電柱のサイズを変えて保存しているものなのか?それとも別のものなのか?酒屋の横にポツンとオブジェのように建っている。丸いフォルムがかわいい。

レトロ電柱の土台部分は、コンクリートで埋められているようだ。全体を見ることができない。また、上から白いペンキで塗られているようで、どんな素材だったのかがわからない。

確かに、以前の「【レトロ電柱】墨田区京島のレトロ電柱2本。鳩の街へと向かう途中で」でも書いたが、墨田区のレトロ電柱は太い。街灯よりも現在の電柱に近い太さだ。

それが狭い道に立っていたら邪魔でしかないだろう。折ってしまいたくなる気持ちもわからなくはない。が、このレトロ電柱の場合はすべて撤去するのではなく、ミニサイズとして保存していることに地域の優しさを感じた。

他の場所も見習ってほしいな…(もちろん邪魔だけど)

レトロ電柱とはまた違うが、商店街周辺では錆びている以下のような棒を時々見つける。街灯だったのだろうか?

 

②無心で歩いていたら…

玉ノ井周辺のレトロ電柱の情報は、いろは通りのみ。1本しか残っていないと聞いていたため、赤線地域のことを調査して駅へ戻ろうとしていた。

しかし、同行して調査をしている母が、駅とは反対方向へと向かって歩き出した。母にも目的があるのかもと思い、しばらく付き合っていたのだが、一日歩き疲れた私はしびれを切らし、母に目的を訪ねた。が、何も無いという。しょうがないので、駅へと引き返そうと思い、水戸街道から路地へと入った矢先。小さな椅子の土台のようなものを見つけた。

 

水戸街道から左へ

これはもしやレトロ電柱の土台部分では!そんなとっさに予感が浮かび上がった。レトロ電柱の特徴を踏まえた土台部分が、かろうじて残っているようだ。

先ほどのいろは通りのレトロ電柱と同じく、太いレトロ電柱は上部が取り除かれてしまったのではないか。

また、ピンクや赤の色が確認できるのは、最近まで塗られていた色だろうか。それとも以前からの色?レトロ電柱の色については改めて調査したい。

これがレトロ電柱であるという保証はないが、恐らくレトロ電柱の土台であると思う。思わぬ遭遇が嬉しい。たまには目的なく、自分の心に従って歩いてみるのも良いかもしれない。

レトロ電柱は、現在生活している方にとっては邪魔でしかなく、撤去される確率は高いだろう。しかし、これからさらにそのスピードは早くなる。レトロ電柱を出来る限り記録に残したい。

玉ノ井にあった当時のレトロ電柱?

玉ノ井のレトロ電柱がなぜ、太いのかが気になった。そして昭和の玉ノ井周辺の写真を探してみることにした。
墨田区の図書館に、「いろは通り 旧玉ノ井 特飲街の入り口墨田三丁目5番」の写真があった。そこには、特飲街の入り口にアーチがあるのだが、アーチを支えている柱がレトロ電柱の特徴と似ている。場所は現在の交番がある辺りである。

「いろは通り 旧玉ノ井 特飲街の入り口墨田三丁目5番」

もし、アーチを支えていたのがレトロ電柱と同じようなものであるのなら、レトロ電柱の太さが太いのも納得である。もう少し追加で調査をしよう。

 

玉ノ井周辺レトロ電柱MAP

まだまだ他にもありそうな気がする。探索を続けたい。

(訪問日:2020年7月)