多古「仲町通り商店会」老舗揃いの商店街。神社裏の商家 -多古⑻

多古「仲町通り商店会」老舗揃いの商店街。神社裏の商家 -多古⑻

多古のメインストリートである「仲町通り商店会」へ!昭和初期の鳥瞰図にもその賑わいが描かれている仲町、現在も古き良き街並みが残っています。鳥瞰図や住宅地図を照らし合わせながら記事にまとめました。

多古「仲町通り商店会」

千葉県香取郡多古町多古2613。以前紹介した国登録有形文化財の「木内家住宅」の正面に伸びる商店街「仲町通り商店会」を探索します。

木内家住宅

木内家住宅の隣で営業中の虎屋商店は陶磁器専門店。

陶磁器専門店

陶磁器専門店なのに、タバコ屋も併設していたことに時代を感じた。今はショーケースに綺麗に陶磁器が並べられていて可愛い。

タバコ屋も

木内家住宅から南北に伸びる商店街。昭和8年の鳥瞰図にも商店街の様子が描かれており、また銀行もあって多古の中心街として賑わってきたことが分かる。

仲町

1つずつお店を見て行こう。
左の現在学習塾となっている場所は、昭和後期の住宅地図によると箱屋商店(マイチャミー)。マイチャミーは各地で見かけるコンビニである。

左、マイチャミー

その隣にも近年解体されたが、カネモ呉服店の大きな店舗があった。向かいの仏具店「塩清商店」は店舗を変えて営業中。昔は家具も扱っていたみたい。

塩清商店

手芸用品、ファンシーショップの「やなぎや」。

やなぎや

向かい、現在はいきいき健康サロンになっている「わぁーかちぃーと」は元丸三呉服店。

丸三呉服店

昭和8年の鳥瞰図にも大々的に宣伝されている老舗呉服店で、昭和後期の住宅地図にも載っている。その頃は家具も扱っていた。最近閉業したのだろうか。

鳥瞰図の裏に載っている広告に店舗の様子が描かれている。店舗の裏に主屋、庭があり広い敷地で、店舗は3つのスペースに仕切られているようだ。アーチが素敵。

電話番号は41番。

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多古町商店街 起志回生の会

商店街を調べていて、「多古町商店街 起志回生の会」なるものを見つけた。

”中心商店街に賑わいを復活させ、豊かで暮らしやすい町にするために頑張っています。”

現在の仲町通り

全国の在郷市町村にある旧商店街の多くは過疎化、大型店の進出、商業エリアの移転、経営者の高齢化などによって苦しんでいますが、多古町の商店街も同様です。現況に危機を感じた有志で平成21年10月、茨城県常陸太田市のくじらが丘商店街の視察会を行いました。その後、町づくりの知識を学びながら諸事業を行ってきましたが、全てが初めての試みなので、実施すること自体が成功だと考えています。横のつながりの浅かった商店会が同志として連携、協力しながら町づくりを行う基盤ができつつあるように思います。

商店街の人々が、遠方の茨城県常陸太田市の商店街を視察し、町づくりを行ってきた様子が伝わる。くじらが丘商店街、今回初めて知ったが古き良き街並みを活かしながら活性化されていて確かに訪れたくなる。

街灯

また、「ギャラリーなかまち」が出来るまでのPDFも公開されている。

昭和初期より栄えてきた多古町の商店街も、近隣市町村にできた大手大型店や、多古町のバイパスにオープンした中型ス-パ-に消費者が流出し、最近の1年間をみても、3店舗の仲間が廃業いたしました。多古町商店街の中心であった仲町通り商店会の会員数も、現在22名まで減少してしまいました。

平成19年に空き店舗を安価で借り上げ、ギャラリーに。私が訪れたとき、ギャラリーは閉まっていたが、「わぁーかちぃーと」の壁に商店街の個性的なポスターが貼ってあり面白かった。

老舗のポスター

古い写真を活用し、現代風にアレンジしたレトロなポスターは見る人の心を掴むなと思った。素敵な取り組み…!

私も卒業したら地域活性化に携わる仕事をするので、こういう地域独自の取り組みから学びたいと日々思っている。

味わい深いポスターがたくさん
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仲町の老舗

引き続き仲町の老舗を探す。
小間物店「やなぎや」の隣は、「丸三箪笥店」であると思われる。昭和8年の鳥瞰図にも木造2階建ての店舗と同じ姿が描かれている。

丸三箪笥店

昭和後期の住宅地図ではすでに閉業しているようで、残っている看板を見ると「丸三呉服店」とあるので向かいにあった呉服店の建物として使われていたのかも。

丸三呉服店の看板

右側に”奉仕の店”と書いてある。
貴重な昔の看板が今も残っていて嬉しい。

隣には玩具店もあった
鈴木青果店

青果店の隣は仲町商店街の駐車場。

駐車場

大衆食堂「みなとや」も古くからあるお店。鰻が美味しいらしい。

みなとや

みなとやの左にあるのは、金物店の「ナベキ」。昭和8年の鳥瞰図にも「鍋喜商店」として描かれている。電話番号は29番、金物一式の他に度量衡器、計量器、板硝子、電燈器機を扱っていたそうだ。

千葉銀行多古支店の隣に気になる建物。

旅館みたいだな

現在は改装されているが元旅館のような佇まいに惹かれた。

そして、銀行との間の水路の音が気持ちよくて見ていたら、煉瓦が残っていてびっくり!銀行側の土台は隠されているだけで全部レンガかもしれない。

水路に煉瓦が

千葉銀行多古支店、昭和8年の鳥瞰図には「千葉合同銀行派出所」として立派な近代建築が描かれている。建物は建替えられているが、煉瓦だけでも残っているのは感慨深い…

向いは「郡司勘兵衛薬局」。

郡司勘兵衛薬局

隣は吉岡青果店。地元の方々が買い物をしていた。

岡青果店

向かいにはレコード店や飯田酒店があったが閉店している。

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八坂神社と白鳥精米店

仲町通りの北側にある八坂神社(天王様)。

八坂神社

「虹色こまち」によると、旧多古宿の本町、新町、中町の鎮守だそうだ。

江戸時代から続く多古町で最も大きなお祭り「祇園祭」が開催される神社であり、祇園祭の神事の一つ「多古のしいかご舞い」は千葉県指定無形民族文化財に指定されています。
祇園祭礼当日、神社前の仮設舞台で奉納される「しいかご舞い」は、豊作、悪病退散、子孫繁栄の願いをこめた農民の神への奉仕です。

祭礼当日は佐原囃子に合わせ、四町の山車が引き回され多くの観客で賑わいます。

お祭りは毎年7月25、26日。お祭りの時期に訪れてみたいな。

小さな社殿だが、鶏?や龍などの細かい彫刻が見事であった。

社殿
井戸、手水

八坂神社の裏手に立派な木造2階建てが残っていた。

神社の裏に

2階の風鈴の音が気持ちよく響いていた。古民家と風鈴って合うな~

風鈴

1階は全面ガラス戸。綺麗な状態で残されていて感動…どのようなお店だったのだろう?

ガラス戸が美しい

昭和8年の鳥瞰図にも描かれている「白鳥精米店」であることが分かった。

白鳥精米店

昭和後期の住宅地図には載っているが現在は廃業して時間が経っているようだった。向かいの小屋は米店の精米所として使っていた。

元精米所

白鳥精米店の敷地は広い。

奥が気になったので進むと、右手に割烹「楽園」。

割烹「楽園」

向かいの加藤商店は駄菓子屋さんのようだった。

加藤商店

その奥には寿司店。

寿司店

鳥瞰図で大々的に描かれていた、丸三呉服店が閉店してしまっていたのは残念だが、記録に残せてよかった。もし覚えている方などいたらコメントください~

 

(訪問日:2021年8月)