「多古町魅力発信交流館」にて地元の方から多古町の歴史を伺う -多古⑵

多古の街中を探索する前に、多古町魅力発信館で情報収集!
ただ歩くだけでなく、地元の方に伺うのが一番だなと実感しました。ここで多古の歴史を伺ったので順番を入れ替えて最初にこの記事をアップします。
多古町魅力発信交流館へ
千葉県香取郡多古町多古2444−1。多古町役場でバスを降り、国道296号沿いにある多古駅跡を探索した後、多古町魅力発信交流館という場所が気になったので行ってみることに。

分岐を左に進む。
高台の上にあるのが、多古町魅力発信交流館。以前は保育園として使っていた建物で、「城山」という高台を切り崩して建てたそうだ。

多古のイメージキャラクターの「ふっくらたまこ」可愛い。

多古町魅力発信交流館(たこらぼ)は、平成30年にオープン。
町の魅力発信や観光、子育ておよび移住に関する情報、多世代交流の場などを提供する施設で入館は無料である。

「ロケのまち多古」と大きな看板があるように、最近ロケ地の誘致も力を入れているようだ。皆さんが見たことがある作品もあるのでは?正直、多古で撮影が行われているとは全然知らなかった!

『梅ちゃん先生』や『永遠の0』などでロケ撮影が行われた、高津原の「旧興新小学校」。いつか行ってみたい。

ロケ地の二大メッカが、旧興新小学校と多古台だそうで、ロケ地巡りが多古では楽しめる。
また、交流ホールには縄文時代の遺物が展示されており、郷土資料館の一面も。

展示品は触れないのが普通だが、触ってみよう!のコーナーがあった。本物の土器や埴輪を触る機会は初めてなので大人でも楽しい。

また、多古町は子育てにも力を入れており、県内トップクラスの子育て支援がある。
多古町のホームページに詳しく紹介されているが、県内初の大学生まで医療費0、第三子以降祝金総額100万円など魅力的な取り組みを行っていることを知り、移住してみたくなった。
多古町の歴史を伺う
たこらぼの職員の方に歴史を調べていて多古町を訪れたという経緯を話すと、多古町の資料を用意してくださることになった。展示を見学中に用意してくれて、なんて親切なんだろう…

多古は川からの物資の乗り入れで栄えた町だそうで、昭和初期に「多古繭市場」が存在したことからも、農村市場として周辺地域の拠点だったことがわかる。
また、後で詳しく書くが、かつては多古町と八日市場駅を結ぶ「成田鉄道多古線」も存在し、交通の便が良かった。しかし、水運の衰退、多古線の廃止によって多古町は電車が通らない孤立した町になってしまった。
同じ千葉県に住んでいても、多古ってどこだろう…と遠いイメージがあるのは電車が通っていないことにも原因がある気がする。
調べても多古に関する歴史を記事にまとめている人はあまり見かけない。まさに未開の地…だからといって歴史が無いわけではない。今回歩いて魅力を見つけて記事にまとめたいと思った。なので多古の記事が多くなります…

鳥瞰図や住宅地図をコピーしてくださり、その資料を片手に探索へ。
そして気になっていたことをいくつか質問した。まずは花街について。
町史には載っていないが、遊廓もあったはずとのこと。川沿いでは料亭が並び、旅館は7軒。芸妓も呼んでいたそうで、「おじいさんがいつも料亭に通っていた」という職員の方の証言からも確実に存在したことが分かった。
しかし、町史にも載っていないので残っているのは人々の記憶の中だけかもしれない。料亭や旅館についてはまた別の記事で詳しく調べることにしよう。
また、銭湯や映画館についても聞いた。銭湯は各家庭に風呂があったため、存在しなかったという。昔から各家庭に風呂があるということは、裕福な家庭が多かったということですかね…
映画館は商店街沿いにあり、サーカスなども来ていたという。
これらの情報をもとに多古町の探索を始めた。
(訪問日:2021年8月)
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