JR内房線「竹岡駅」にて下車。千葉のパワースポット「黄金井戸」へ

内房線の旅、今回は「竹岡駅」で初めて下車した。駅周辺には千葉のパワースポットといわれる「黄金井戸」。また、古くから陣屋が置かれ歴史がある街でもある。
JR内房線「竹岡駅」と歴史
千葉県富津市萩生。内房線「竹岡駅」にて下車。

ホームにある名所案内によると、竹岡海水浴場までは1.3㎞。天然記念物に指定されている黄金井戸は、西へ400mと近いので次の電車が車でにサクッと行ける。

開業は、地元民の反対で遅れ、昭和5年(1930)。
木造駅舎は2006年に取り壊され、現在の駅舎に。ホームから海が見える透明感のある駅舎が印象的だった。

海が見える駅舎って、四国の方でインスタ映えすると有名だけど竹岡駅も負けていないのでは?と思ったり。
竹岡、と聞くと千葉のご当地ラーメン「竹岡ラーメン」が思い浮かぶが、竹岡駅の近くではないと気付いた。竹岡の中心部は、駅から北へ徒歩30分…
地元民の反対があって中心部から駅の設置が離れたのだろうか。今となっては不便かもしれない。陣屋跡や砲台跡もそちらの方面にあるのでいずれ伺いたい。

竹岡の歴史について、角川書店『角川日本地名大辞典 12千葉県』より引用。
古くは「竹ヶ岡」と称し、明治22年までは竹ヶ丘岡であった。地名の由来は、文化8年に松平定信によって砲台・陣屋築造後に、陣屋を「竹ヶ岡陣屋」と称したことに由来するという。江戸湾海防の拠点の一つであった。

江戸時代には旅籠が5軒。明治24年頃キリスト教の伝来があり、内村鑑三も30余日間講和を行い、天羽基督協会が組織されたという。


無人駅。乗降客も私たちだけだった。


竹岡駅周辺の探索
竹岡駅周辺を歩く。駅前は海へと伸びる一直線の道。特に商店などがあるわけではないので注意。

駅前の両サイドの土地が更地になっていたので以前は海水浴客も立ち寄る商店があったのだろうと思う。
2014年のストリートビューを見たら右手に元商店のような建物。
同じ並びに、元鮮魚店のような構えの建物があった。今は営業していない。

竹岡の中心部は現在も旅館や商店が営業しているが、竹岡駅周辺はあまりにも静かで驚いた。

貸衣裳の看板も時代を感じる。木更津市朝日の「ともえや」、現在も営業しているようだ。

少し下った左手に建つ木製の電柱と広告。文字が見えづらくなっているが、別荘地?と読める。

駅から少し歩いた南側の高台に「富士見が丘別荘地」が存在するので、その別荘地への案内だろうか。


駅前の通りから一本裏道へ進んでみると、奥にブルーシートがかかった長屋門が残っていた。

現在は荒廃している様子。房総は台風の被害も大きかったので、見たい建物は早くいかなければと日々思う。
竹岡のヒカリモ発生地(黄金井戸)
国道127号沿いにある名所「竹岡のヒカリモ発生地」。

昭和3年に国指定天然記念物に登録されている。昭和初期に登録って早くて驚き。

皇神社が管理しており、黄金井戸自体は鳥居の左手にある洞穴へ。

黄金井戸という響きにワクワクしてしまうが、毎年3月から5月頃に外からの光が反射して黄金色に輝くのだという。私が訪れたのは1月だったのでほとんど見えず。

千葉県のホームページより説明を引用。
ヒカリモは鞭毛藻類ヒカリモ科に属し、顕微鏡でなければその形態は認められないほど微小である。長さは10ミクロン程度の楕円形の細胞で、その細胞と同じくらいの長さの毛(鞭毛)をもっており、その毛で水中を移動する。涼しく暗い場所によく発生し、洞穴中の水溜りなどに群生して、黄金色に輝く。
この発生地は、国道127号を見下すところにある、間口3m、奥行10m、水深70cmばかりの洞穴で、わが国で最初にヒカリモが発見された場所として意義深い。多くは3月から5月にヒカリモが浮遊し、発光する。「こがね井戸」として、古くから親しまれてきたこの洞穴は、海食によって生じたもので、上方の各所から水滴が落下し、長い間水の枯渇や水質変化もない。また、海岸の暖地にあるため冬でも凍ることがなく、ヒカリモの発生に適した洞穴である。

天然記念物、そして千葉県のパワースポットとして昔も今も変わらずに大事にされている。

せっかくなので、高台にある皇神社にも参拝。国旗を交差して掲揚していた。

高台にある皇神社からは、正面の海が見渡せて綺麗だった。

近年、赤塗されたらしく以前と雰囲気が異なっている。

神社からは漁港全体が見渡せる。

天羽漁業協同組合の建物。古い建物だな~と思っていたが、鮮魚オンラインショップが営業中。

漁港前には魚介料理がいただける「マルゴ」が営業中。黄金アジフライなど人気店のようで口コミの評価も高い。

今度は営業している日に伺いたい!駅からも近いのでおススメです。
電車の時間も迫っているので、その後は国道を少し北へ進む。国道より低い位置に石造りの蔵を発見。

昔は同じような蔵が海沿いに並んでいたのかもしれない。

少し先、国道沿いにはレストラン「竹岡マリーナ」。イカのバター焼きが美味しそう!和食・洋食両方のメニューが豊富らしい。上のマリンクラブの看板もこのお店の看板のようだ。
また、5部屋30人まで宿泊も可能。
駅から徒歩圏内に、美味しいシーフード料理が頂けるお店が2軒あるのでまた今度立ち寄りたい。

(訪問日:2022年1月)
-
前の記事
JR佐貫町駅近くの中華料理店「三代目一平」。お腹いっぱいのランチ -佐貫⑹ 2022.12.06
-
次の記事
JR内房線「岩井駅」。駅周辺の商店街を探索。歴史や岩井温泉について-岩井⑴ 2022.12.08
コメントを書く