八千代市高津の古民家と高津比咩神社。藤原時平の娘・高津姫ゆかりの地

今回は、お久しぶりの八千代市の記事!八千代市高津エリアを探索します。
駅から離れた一帯は、現在もかつての高津村の趣を感じさせる邸宅が立ち並んでいました。
八千代市高津を探索
千葉県八千代市高津。
東洋バスの高津団地入口バス停で下車。バス停の近くでは古民家カフェの「高津珈琲」が営業中。この日はこのお店と、周辺の街並みを探索するために訪れた。

高津、という地名は左大臣藤原時平の娘・高津姫がこの地で暮らしたという伝説から由来するそうだ。この後向かう、高津比咩神社は高津姫を祀っている。
かつてこの辺りは高津村。昭和47年には「高津団地」が造成され、以前高津団地ショッピングセンターを中心に訪問したことがある。→「高津団地ショッピングセンター」団地の中央商店街にある喫茶店”パロット”が気になる -高津⑴

同じ通りの次のバス停が、「大門入口」とあって気になる。

大きな門があるのかな?と思い周辺を歩くと、蔵と門を構える邸宅があった。

大門はこちらのことを指している?地元の方に伺うと、はっきりとした大門に関する情報は分からないと言われた。

だが、少し東側にある高津ゴルフ練習場の裏手に「高津館跡」がある。城跡だが、土塁と堀が少し残っているらしい。もしかしたら、その高津館の大門がバス停の辺りに存在したのかも。
そして次は、南側にある神社を目指して住宅街を進む。

手描きの看板がレトロ。隣には、花屋が管理している貸家。


高津比咩神社
千葉県八千代市高津294にある高津比咩(たかつひめ)神社へ。神社の一帯は森となっていて、足を踏み入れるとホッとする。宅地造成されずにこれからも残ってほしい雰囲気だった。

高津比咩神社の鳥居。
高津比咩神社は、明応元年(1492)創建で地名の由来ともなった高津姫を祀っている。

また、千葉県指定無形民俗文化財の下総三山の七年祭りにも参加する一社。
常燈明の形状が今まで見たことが無いような奇抜なデザインで驚いた。上部の照明部分は後付けだろう。

大正二年、横浜海岸と大和田町高津の中村氏によって建立されている。

そして、製作者は「サギ沼 石工 廣瀬音五郎」とある。どこかで聞き覚えのある名前だなと思っていたら、現在も国登録有形文化財として廣瀬家住宅が津田沼6丁目にあるので関係があるかもしれない。

習志野市ホームページ「新ならしの散策 No.68登録有形文化財 廣瀬家住宅」に建物について詳しく説明がある。
また、広い駐車場もあり参拝しやすい。温かみがある神社としてグーグルマップの口コミ数も多くて好評。
交通量が多い周辺の道路から、一歩裏道に入ると、高津の歴史を感じた。
(訪問日:2021年12月)
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