「高根公団南口商店会」高度経済成長期とともに成長してきた古き良き商店街 -高根公団⑵
- 2021.03.21
- 歴史散歩

高根公団駅。ローカル線新京成電鉄の中でも、大規模な団地がある駅だ。団地に付属する商店街も複数あり、驚かされたのだが、駅周辺の商店街も負けていない!
飲み屋街となっている高根公団南口商店会は探索しているだけでワクワクする。
高根公団駅、踏切にて
千葉県船橋市高根台7丁目。新京成電鉄「高根公団駅」南口を降りると商店街がある。
今回は北口を探索してからだったので踏切をわたって南口へ。

小さな踏切。どこか懐かしい雰囲気の駅だ。
踏切近くの和菓子屋「きまま」はたい焼きを販売している。この日は休みだった。2010年のストリートビューでは、「かずさ家」という和菓子屋だった。


ここから先が商店街になっている。「高根公団南口商店会」。アーチが残っていて良い。

街灯は白く、綺麗な状態。商店街として期待ができそう!

高根公団南口商店会
「高根公団南口商店会」について。調べたら情報が載っていたので引用する。
船橋の情報サイト「MyFunaねっと」では次のように紹介されている。
昭和50年代、高度経済成長と共に成長してきた高根公団南口商店会。「ここにくれば生鮮三品から玩具や文房具まで何でも揃う」と夕刻には人の絶える事のない商店会だった。
住宅指定地域なのでチェーン店や大規模店の出店がなく古き良き商店会といった趣を残している。スナックやパブなど個人店が多く軒を連ねる横丁では、「やたらに餃子の美味いカラオケパブ」や「定食のうまいパブ」など他の商店会とは一風変わった『特徴ある個人店』と出会うことが出来るだろう。老舗の和菓子屋から関西風の三角いなり専門店、一風変わったらーめん店とまさに、玩具箱をひっくり返したような魅力で訪れるものの探究心をくすぐる商店会が高根公団南口商店会なのだ。
なるほど…住宅指定地域であるため、昔ながらの風景が残っているのか。高根台団地とは反対に位置するが、多くの方が訪れたのだろうか。

立派な街灯が、かつての賑わいを今に伝えてくれるような気がした。

古書「鷹山堂(ようざんどう)」
商店街に入ってすぐにあるのが古書店「鷹山堂」。ビルの1階に店舗があるのだが、現役なのがびっくりなくらい昭和の雰囲気…

入り口からちらっと店内を覗いたが、通れるのかな?ってくらいに通路が本で埋まっていて、これは用事が無く入れないなと思い断念…
古書店巡りが好きな方にぜひ訪れて欲しい!
飲み屋横丁?密集する通り
古書店の裏側の細い通りをまずは探索してみよう。

手前から看板があるが、奥にもスナックなど飲み屋街が広がっていたような雰囲気。


空き地になっていたり、住宅になっている建物も多いが、新しい飲食店になっているところも。

奥に進むほど、居酒屋やスナックなど大人向けのお店が多い。

カラオケが昼からでもできるお店も多く、平日に訪れたがカラオケの歌が聞こえるお店もあった。

ブルーベリーは外観がブルーベリーの色なのでわかりやすい。イザックカラオケ?

角にある大きな建物は、1階部分がお店だったんだろうなと思う。が全面壁に覆われていて現在はよくわからない。

しかもその奥にも道があるのだが、現在はほぼ住宅になっている。昔はどれくらい賑わっていたのかな~

たぶんこの通りは大人向けの居酒屋やスナックなどが密集している通りだったのではと想像する。

高根台団地は大規模だったため、駅からも近いこの通りで嗜む方も多かったのではないだろうか。



はつらつ書房、薬局
商店街を抜けると、昔ながらの書店がぽつんと。「はつらつ書房」だ。外観は古いまま残っている。

駅から離れているのに、書店が現在も営業しているなんて不思議。地元の方が購入しているのかな。
斜め向かい側にあるのは薬局「松田薬品」。

再び商店街の方へ細い道を入っていく。

旗に邪魔されて良く見えないが、左に明るい家族計画の自動販売機!

しかもこちら側にも。明るい家族計画が2台もあるなんて!

この通りも、細い道に店舗が密集している。

みその文字が見える左のお店は「丸京味噌」。昔の写真を見ると色とりどりの国旗が商店街の頭上を舞っていて綺麗だった。

入り口が半分ほど開いていたので営業中?「エキテン」にて情報が載っていた!

「行徳に生まれし味噌を引き継ぎて、今日も伝える伝統の味」
その昔、千葉県産の行徳塩を原料として、通称「行徳みそ」が生まれました。今から130年以上前のことでした。3年前、弊社が譲渡により独立する前の本社の事です。
約20年間の代理店業務を通じて培った経験を礎に、伝統的な「味へのこだわり」を堅持しつつ、これまでの「業務用みそ」中心の卸売り販売形態から、店売り・個人配達・通信販売を含めた形態に拡大したいと考えました。
知らなかったな~こんな場所に味噌の店舗が営業中だなんて!

その中でも変わらずに営業しているのが「おおひら」というお店。傘?履物?を扱っているようだ。

この辺りにも居酒屋が並ぶ。想像していたよりも居酒屋が多くて驚いた!

駅に近い方は比較的お店も営業中。やっぱり商店街は細い道に密集している店舗が撮影しやすい!

貸教室への入り口は一体どこ?


左の店舗は書道に関係するお店?今どき珍しく感じる。

稲荷寿司の「一休」というお店もあったが無くなってしまった。入ってみたかったな~
商店街のメイン通り
駅からまっすぐの通りが商店街のメイン通りなのではないかと思う。

理容室のサインポール。ブロックみたいになっていて面白い!

居酒屋になっているが、2010年時点では海鮮食堂だった。その右側の駐車場には、パンとケーキ「コアラ」という小さな店舗があったが…

駐車場になってしまったら何があったか全くわからないな…
質屋「高根」
駐車場の角を曲がり、住宅街に進むがここには小料理屋があった。

こんな住宅街に…と思っていたら奥には質屋「高根」の看板。居酒屋の多さと質屋。なんだか関係性がありそうな気がする。

古き良き商店街
閉店しているお店が多い中で、老舗和菓子屋「伊勢屋」が営業していることは救いかもしれない。

やきとり・おでん「玉屋」は看板だけ残っているのかな…

商店街の恐らく端の部分だが、ここにも居酒屋が集まっている。昭和なままの外観が哀愁を漂わせている。


夜になったら賑わうのだろうか。昼はとても静かだった。

角にある茶色の建物は中国物産「東光」。今は営業していないのかな。

高根公団南口商店会のアーチ。ここが商店街のおわりか~

ちなみに東側にもお店がまだある。制服店や自転車屋など。

高根公団南口商店会、かつて相当多くの方が集ったのであろう雰囲気を感じることはできた。しかし現在も残っているのは、居酒屋やスナックばかり。
生鮮食品などのお店はもうない。
「船橋市商店会連合会」が2020年12月に公開した動画。様子がわかるので紹介する。
(訪問日:2020年12月)
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こんなところに書道の店があるんだ!と思って先日行ってみたら、店じまいの雰囲気が・・・(確認はできてませんが)
昔、高根木戸の我が家から父が友人に誘われてこの辺の居酒屋に行ったら、偶然鎌ヶ谷に住んでる叔母に会った、と言って笑ってましたが、それくらい人を集める飲み屋通りだったんですよね。同級生の両親がやっている居酒屋もあって、同窓会やったりしました。
伊勢屋の隣あたりにあった釣り堀も懐かしいです。
コメントありがとうございます!鎌ヶ谷の方からも訪れるほど賑わっていたんですね、、びっくりです。
伊勢屋の隣に釣り堀?!初めて聞きました…