「高根木戸ひなまつり 2022」明治~大正期の貴重な雛人形、御殿飾り雛など
船橋市高根台で開催されていた雛祭り「高根木戸ひなまつり」へ。SNSで見かけて、明治~大正の貴重なひな人形が展示されていると知り駆け付けました!
「高根木戸ひなまつり」2022
千葉県船橋市高根台6丁目39。最寄り駅は、新京成線「高根木戸駅」。以前、駅前の「高根木戸中央通り」を記事にまとめたことがある。→「高根木戸中央通り」昭和30年に設立、レトロな商店街の街並み。ひまわりの街灯が目印! -高根木戸⑵
2022年に「高根木戸商店会」に変名し、エリアも拡大したようだ。→「高根木戸中央商店会」から「高根木戸商店会」に変名しエリアも拡大、エリアを超えても地域のつながりを
今回訪れた雛祭りのイベントは、商店街の近くにある東町会会館にて開催されていた。
開催期間:2月20日(日)~3月4日(金)
会館時間:10:00~17:00
会場
メイン会場:高根木戸東町会会館 千葉県船橋市高根台6-39−7
第2会場 :旧アイザワ店舗 千葉県船橋市高根台6丁目9−15
ホームページ:高根木戸商店会
総展示30基以上 明治大正昭和の個性溢れる雛人形たちを展示します。
メイン会場は、2フロアを使用して大小様々な雛飾りを楽しんで頂けます。
第2会場は駅から近い場所で数基の雛飾りを通りから気軽に楽しめます。(ホームページから引用)
メイン会場の会館へ。メインで満足してしまて、第2会場を見逃していたのが残念…
訪問した時は他にも数組地元の方が訪れていて、さらに撮影OKだったので皆さん写真を撮っていた。ご丁寧にハッシュタグまで用意されていた。
今まで自宅にあるひな人形以外見る機会が無かったので新鮮。総展示30基以上なので予想よりもじっくり見てしまった。
会館の1階と2階をフルで使って展示されている。
こちらは、大正10年生まれのひな人形!今年で99才って凄い…
大正10年生まれのひな人形をクローズアップ。現代のひな人形と、どこが違うでしょう?
御殿飾り雛
そして一際豪勢な雛飾りが奥に。お城がそびえ立っている…!
「御殿飾り雛」というものらしい。初めて見た…!
検索すると「幻の雛人形」とあるので希少な物なのでは。これが見れただけでも、今回訪問できて良かった。
さらに詳しい解説も置いてあり助かる。
御殿飾り雛は、明治から大正時代にかけて上方、西日本で人気を集めていた雛飾りだそう。建物の中に内裏雛を置き、御殿を京の御所に見立てた飾り。
昭和30年代中頃に、百貨店や人形展などが頒布する一式揃えの当時関東で流行していた「段飾り」に押されて姿を消したという歴史があった。
雛人形から見る時代の移り変わり。現在、御殿飾り雛は一般販売をしているメーカーはほとんど見かけられないが、博物館などで展示されている物を見ることができるそう。
明治~大正時代の雛人形
さらに2階に上がると沢山の雛人形に囲まれる!
中央の右手には、明治23年生まれ、今年でなんと130才のお雛様!
今回の展示品で最も古いお雛様かな?顔や使用されている素材、模様などが今と全然違う。
寄贈された方?からの解説文があったが、東京小石川で生まれた祖母の遺愛の品だという。永い間眠っていたもので、今回お仲間に入れて頂ければ幸い…と。
戦禍、幾つもの時代を超えて、再び日の目にあたること。きっと雛人形も喜んでいるに違いない。
その他、私が生まれるより前の昭和期の雛人形が多数。
私の家の物は、段飾りではないシンプルなタイプ。今回一挙に多数の雛人形を見ることが出来てなんだか幸せな気分に。2023年も開催されるかな~
高根木戸の今昔
会場で展示されていた、高根木戸駅の旧駅舎の写真。昭和63年(1985)、壊す前日の写真だそうだ。
現在は橋上駅に。駅の右手に見えるのは、現在も営業している喫茶店「純」の建物?→喫茶店「純」。新京成・高根木戸駅前にある昭和レトロ喫茶店に酔いしれる
ということは、踏切がイオンと喫茶店を繋いでいたのだろうか。
そして、2021年末で閉業した「たかね煎餅」。現在はその面影も無くなっていた。
→「たかね煎餅」2021年1月末で閉店した老舗せんべい店への愛 -高根木戸⑷
また、こちらは駅近くに残っていた昔の商工案内図。
今は無きお店も…昔住んでいた方には懐かしいかもしれない。
駅前には現在もあるイオンの「扇屋ジャスコ」時代の店名も。
私が小学生くらいまではジャスコと呼んでいたので懐かしい。高根木戸駅前のイオンは、1979年に開業した古参。高根木戸の今昔でした。
(訪問日:2022年2月)
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お雛様、昨今の住宅事情や世代の関係でこれだけ立派なものは中々個人宅では見られなくなってますね。
我が家もご多分に漏れずコンパクトサイズです。
また、大きなセットは後年の整理も大変だとかで、こういった施設に譲渡も定番ですが、飽和状態と聞きます…。
少し寂しいお話しですが、やはり飾られて華やかなことは違いないので、何とか活路を見出だせば良いのですが…。
ジャスコ、もっと昔は「フタギ」でした。
ジャスコの名称も聞かなくなって久しいですね。
古いお雛様、一堂(というのか)揃っているのは本当に貴重ですね。
実家にも明治期のお雛様がありますが、揃っておらず傷みもあり、
それでも飾った時期もありましたが…、
お雛様が幸せでいるのも難しいものと感じます。
道具や台座は漆、模様は手書き(よく見ると柄が一定ではない)、
プラスチックのない時代、これほど細かいものを揃えるなんて、
どれほど手間がかかっているだろうかと思います。
高根木戸のひなまつり、2023年も町会館で開催されていました。
来年も会えるといいな。
2023年は去年よりは小規模になってましたね。けど、ちゃんと保存している人がいるのですね。