菅野駅周辺と近代建築|諏訪神社・胡録神社・洋館付住宅 -菅野⑷

菅野駅周辺と近代建築|諏訪神社・胡録神社・洋館付住宅 -菅野⑷

市川市菅野。菅野駅周辺のロータリー整備が進み変化している中、菅野駅から変わらない寺社仏閣と洋館付住宅を見学しました。

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市川「菅野駅」開発中

千葉県市川市菅野2丁目。京成本線「菅野駅」へ。

以前の記事でまとめましたが、かつては”千葉の鎌倉”と称された別荘地として名高い。

菅野駅前の昭和な建物群。かつて菅野は「千葉の鎌倉」と人気を博した別荘地だった

菅野駅前の昭和な建物群。かつて菅野は「千葉の鎌倉」と人気を博した別荘地だった

その高貴な雰囲気は現在も変わらず残っており、黒松が映える閑静な住宅街が駅北側を中心に広がっている街だ。

また、最近は菅野駅前のロータリー整備計画が進行中。「菅野駅前ロータリーの施設計画」については地域の方向けの説明会が度々行われている。そんな中、2022年夏、菅野駅前に残る古い商店群は健在だった。

菅野駅南側

この日は、実は母単独での探索。そのため私が代筆という形で記事にします。

菅野駅といえば、駅近くの酒屋・石渡本店に伺いたいとずっと思っているのだけれど実現できていないな。

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諏訪神社(市川市平田)

市川市平田二丁目、菅野駅南西に位置する「諏訪神社」へ。旧村社。

諏訪神社
改築記念碑
平田特別緑地保全地区の一角

近所に住んでいたという永井荷風ゆかりの地でもあるそう。『断腸亭日乗』に登場するとのこと。『断腸亭日乗』も読もう読もうと思いそのままだ…

拝殿と狛犬

下は御柱についての説明看板。千葉県内で唯一御柱を建てる諏訪神社だそうで、御柱祭が10月17日に開催される。

国道沿いの鳥居

諏訪神社から国道14号線沿い。国道沿いは道路拡幅によってかつては商店も存在したが解体、セットバックしており二車線分ほど広くなったようだ。

後藤米店
元美容室
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胡録神社と街道沿いの道標

諏訪神社近くの国道沿い、民家の角に建つ石碑が二つ。

左側、道標になっており「左 宮久保山道 東京開運東京開運女人會」とある。

国道沿いの石碑二つ

東京開運東京開運女人會?

右側は「富村講中 寛政11年」。左右に行先が刻まれており道標の役割がある。

次は、西側近くにある市川市新田一丁目の「胡録神社」へ。だいぶすっきりとした印象がある境内だが2009年頃の写真には緑が生い茂り、左側には古い建物が並んでいた。

新田胡録神社

境内にある国威宣揚の碑。この場所に限らず全国にひっそりと残っているので記録しているが千葉県内には果たしていくつ残っているかな。

国威宣揚の碑
昭和12年建立

胡録神社 拝殿

 

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昭和の洋館付住宅

国道14号沿いに残る洋館付住宅。道路拡幅によりかつての街並みは面影が薄いが、ある建物が奇跡的に残っている。

それがこちら、昭和初期に流行した洋館付住宅。周囲は塀に囲まれている。

洋館付住宅!

恐らく手前の店舗が道路拡幅で解体となり、奥にあった木造平屋の主屋と洋館だけが残っていると思われる。洋館の脇には玄関。

そして興味深いのは、全体的に白い洋館に映える赤!まるで赤富士に雪が積もっているよう…美しい。

窓も当時のまま!

驚いたのが窓ガラスも当時のまま、割れずに残っていること。状態が良い…

私が裕福だったらこの洋館付住宅を買ってギャラリー等に再生したいが、この立地ではずっとこの場所にとはいかなそう。文化財として保存してほしい近代建築だった。

 

(訪問日:2022年8月)

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