千葉市「白旗商店街」。白旗団地近くの広大な商店街と銭湯 -蘇我⑵
千葉市中央区白旗にある「白旗商店街」へ。駅から離れた場所にある商店街は、想像以上に範囲が広く、昭和の商店街が残っていました。
蘇我駅から白旗へ
千葉県千葉市中央区白旗2丁目へ。今回は、内房線「蘇我駅」東口から歩いて南東方向へ。「末広街道」を通ってマルエツ蘇我南町店が見えたら、その奥の住宅街に白旗商店街があるらしい。
交差点に「白旗台団地入り口」と看板が出ている。
蘇我駅からは徒歩11分。「千葉県住宅供給公社」のホームページに「白旗台団地」が紹介されている。築年数は50年。
信号機の奥、水色の建物が団地の建物。
末広街道沿いにもお店がいくつかある。
茶葉販売店の「鈴鹿園蘇我本店」の横の道、坂を登って白旗方面へ向かう。
千葉市立蘇我中学校の向かい側に文房具店「ニシフジ」。
坂を登ると交差点の奥が商店街。メインストリートへと向かう前に、まずは少し寄り道。
2011年のストリートビューで同じ場所から商店街を眺める。カラフルな飾りが素敵だ。
交差点の角に「出光」の壁が残っていた。「村杉商店」は閉店したようだ。
電気屋に残っていた「キドカラー」
中学校の北側の通りにもお店がいくつか見える。
平屋の建物は木造でかなり古そう…隣は日立の「高田電器」。
お店の前に、鳥?!初めて見た…
このキャラクターの名前は「ポンパ」
日立が製造していたカラーテレビの宣伝マスコット、並びにキャッチフレーズだそうだ。1960年代末期から1970年代。
カラーテレビの輝度を上げるため、ユウロピウムやテルビウムといった希土類元素をブラウン管内部の蛍光体材料として用いた。 「輝度」と「希土」からもじって名付けられたという。
ポンと電源スイッチを押すとパッとテレビが起動するからポンパくん。
今はテレビが当たり前のようにすぐにつく時代なので、そういう発想が無かった。そしてポンパくんが残っているのも凄く珍しい。大切に保存されてほしいな。
白旗商店街へ
蘇我中学校入り口の交差点。ここから本格的に白旗商店街を探索する。
交差点には昔、千葉白旗郵便局も存在した。また、商店らしき古い建物が存在感を放っている。
2012年のストリートビューを見ると、商店。名前は分からないが、昭和の映画に出てきそうな雰囲気。
グリコのアイスクリームなど設置している機械がレトロ…
その隣にはジーンズ「アメリカ屋」、向かい側には味処「メルシー」。いずれも今は無い。
商店街を進み、セブンイレブンがある交差点を裏道へ入る。セブンイレブンの場所は「にわ商店」という肉屋だったっぽい。隣は魚屋「魚権」。
魚屋さんは地元の方で賑わっていたので正面から撮影できず。メインストリートから一本入った裏通りだが、両サイドに元お店が並んでいる。
2008年のストリートビュー
白旗商店街のメインストリート?へ
白旗商店街は地図で見ていた以上に範囲が広く、まるで三角州のように広がっていた。昭和30年(1955)設立。60年以上の歴史ある商店街だ。
現在の加盟店舗数は12軒ほど。2020年2月にはセールも行っており、商店街として現在も活動中。
商店街のメインストリートと思われるほど、両サイドにお店が建ち並んでいる。
ただ、2008年と比べると空き地も目立つな…
骨組みの建物は「マッシュROOM」というお店だった。
時計店、たこ焼き屋、靴屋…この商店街で買い物は一通りできそう。
「東金屋精肉店」も地元の方が買い物に訪れていた。魚屋、精肉店が営業している商店街。他の商店街と比べるとまだ活気がある。
2019年頃まで、駐車場の隣に古いビルが存在したようだ。「大塚商店」。
その隣にかろうじて残っている小さな建物は、スナック「ユカ」
ただ、横の看板を見ると、「ゴトウウォッチ 千葉本店」といった文字が見えてくる…元は時計店だったのだろうか?
綺麗な青空。この日は、五井、八幡宿、蘇我を探索してきたので疲れていたが、商店街を歩いているとワクワクする。
そして、角にある古い建物は「古川米店」。
白旗商店街の顔!
T字路の角に堂々と残っている建物。勝手に商店街の顔という位置づけにしました。
青い空によく映える!ここまで歩いてきて本当に良かったと心から思った。
2011年のストリートビューを見ても状態が変わらないので長年この状態なのだろうか。
「長崎チヤンポン」が気になる。
右側は主に居酒屋。賑わっていた頃の写真を見てみたい…
左はコインランドリー白旗店。スウェーデン型洗濯機??
各地で古い建物がどんどん取り壊されているので、この建物の寿命も長くないかも…
スーパー銭湯「白旗」がある通り
右に見えるのはスーパー銭湯「白旗」。
外観は新しく見えるが、元々は違う名前で古い銭湯。
隣には洋品店「ミヤマ」。たまに各地で見かけるお店だ。
商店街を撮影していたら、地元のおじさんに話しかけられた。「古い商店街が好きで各地を歩いていて」と説明すると納得したようで、商店街の話を伺った。
洋品店「ミヤマ」がこの辺りでかなり古いお店らしく、「たくさん撮影してね」と励ましてくれた。
駅から離れているからか、陸の孤島のような商店街独特の雰囲気がある。とても好き。
また、角のこの辺りには停車場?があったと話していた。
停車場という言葉自体、あまり馴染みが無いが要するに駅のことだろう。バス停のことかな?
停車場もあり、昔はとにかく賑わっていたという白旗商店街。
駅からは徒歩20分ほど。気軽に訪れることが出来ないので多めに記録しておこう。
そして、もう少し先にも青果店などお店があった。
交差点の角にあるのは金物屋「柴野商店」。
斜め向かい側には元鮮魚店の建物。
白旗商店街を2009年に訪れている方の記事「千葉のレトロ商店街~白旗商店街~」には喫茶店「サルビア」が映っている。
だが、探したがどこに存在したのかわからなかった…
既に取り壊されたしまったのだろうか。もし知っている方がいたら教えて下さい。蘇我辺は次の記事にも続きます!
追記:地元の方から情報をいただきました。
千葉市中央区白旗一丁目2番。私も歩いたことがある道だったけど現在は駐車場で気づかず!
2012年頃解体されたようです
(訪問日:2021年6月)
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