飯沼本家|千葉 酒々井町の酒蔵.直売店「きのえねまがり家」でお土産購入

飯沼本家|千葉 酒々井町の酒蔵.直売店「きのえねまがり家」でお土産購入

JR南酒々井駅から歩いて向かったのは、酒々井町で300年続く酒蔵「飯沼本家」。

直営ショップや美術館、最近では母屋を改装したレストラン、キャンプ場も開設され、進化が止まらない酒蔵。目が離せません!

Advertisement

JR南酒々井駅の歴史

千葉県印旛郡酒々井町馬橋「JR南酒々井駅」にて下車。古くは馬橋村と呼ばれた地。

今回は、飯沼本家に向かうため、初めて降りました!

駅舎を見下ろす

とてもコンパクトな無人駅。大正3年開設、昭和55年に現在の駅舎となっている。

現在の南酒々井駅

駅の南北が山に挟まれているため、住宅地も少なく利用客が少ない。

1969年に撮影された南酒々井駅が掲載されているブログがあった。→失われた「鉄道美」シリーズ?『南酒々井』の巻

ホーロー看板が残る木造駅舎、駅前にはよろずやが1軒営業していたそう。

現在は、駅前が整備されて広いロータリーになっている。左手に2軒、旧商店のような建物が見えた。以前営業していたよろずやはこの事かな。

現在の駅前

駅前を右手に進み、飯沼本家を目指す。駅からは徒歩約10分。立派な古民家が散見された。

Advertisement

酒々井町の酒蔵「飯沼本家」を目指して

JR南酒々井駅から北東へ進み、飯沼本家の案内看板通りに歩いていく。途中、県道76号を渡る。

田畑が広がるのどかな周辺だが、歩道もしっかりと整備されているので歩きやすい。左手に飯沼本家の建物が見えてきた。

information

手前が広々とした駐車場。奥に直売店や酒蔵がある。特にイベントがあるわけではない通常の休日だったが、意外と来店しているお客さんが多くてびっくり。人気だな~

駐車場が広い
一部まだ整備中でした 2022年冬

飯沼本家の歴史

飯沼本家」は、創業300年以上。

古くからこの地に住み、農業と林業を営んでいたという。元禄年間に日本酒造りをはじめ、正式に酒屋となったのは江戸末期。ホームページに古写真や資料付きでたっぷりと歴史が紹介されている。

飯沼家12代当主・飯沼喜一郎は、酒々井町10代の町長を務め、酒々井小学校の旧校舎建設に寄付をするなど地域との関わりも深い。

また、冒頭で紹介したJR南酒々井駅の誘致にも関わっていたそう。さらに、駅から飯沼本家までの引き込み線も存在したとか。現在遺構は残っていない。

当時、日本酒は馬による流通が主流でしたが、鉄道の発達により、喜一郎はいち早く物流を鉄道に切り替えたのです。駅から会社まではトロッコを引き、トロッコで酒樽を運搬していました。昭和60年にびん詰工場が新築された時までトロッコの線路の跡がありましたが、工事に伴い線路は撤去され、現在はその跡は残っていません。(https://www.iinumahonke.co.jp/about/history

南酒々井駅は、飯沼本家のための駅といっても過言ではない(?)
引き込み線の話を聞いてからは駅からの探訪も楽しくなるな。

飯沼本家は酒だけでなく、
ブルーガリーやバーベキューといった体験・イベントも充実しており、酒蔵とは思えないほど!

グランピング施設までオープンしている。星空のもとで日本酒を味わうなんて…これは大人の楽園ですね。

 

Advertisement

飯沼本家の建築探訪

続いては、施設案内。6棟が国登録有形文化財に登録されている。

飯沼本家の敷地内北側に明治時代に建てられた酒蔵。酒蔵見学者のみの限定公開なのでいつか必ず見学するぞ…!

明治蔵
移築された甲子蔵

応接室は昭和14年築。窓ガラスも当時のもの。蛇の目天井、大理石の床に、タイルがなんて可愛らしいの!

応接室
外観

正門は、歌舞伎門と言われ、瓦屋根をつけた伝統的な門。元々はもう一つある裏門が正門だったが、南酒々井駅からのトロッコがこちらの門を通ることで正門として使われるようになったという。

正門

蔵の脇から奥へトロッコ線が続いていたのかなと想像。

江戸末期の蔵

飯沼本家当主が代々住居として利用してきた母屋。築約300年。現在は「きのえねomoya」というレストランとしてリノベーションされている。いつか利用したい。

きのえねomoyaに

 

Advertisement

直売店「きのえねまがり家」は、旧清野邸。

きのえねまがり家

江戸期元禄年間の築。
新潟県東蒲原郡川上村という電源開発に伴うダム工事のによって沈んだ村の民家を、瓦屋根に葺き替えて移築保存したものだという。

旧清野邸

現在、階段をのぼって2階も見学が可能。馬屋(まや)の上に「ちし」と呼ばれる中二階があり、小さな明かり取りとなっている。千葉県内ではあまり見ない不思議な造り。

中二階の階段

ギャラリーとして企画展が開催されていた。

ギャラリーに

 

Advertisement

直営ショップ「きのえねまがり家」

今回の目的地である直営ショップへ。

甲子正宗のお酒や季節限定商品、酒蔵ならではの素材を活かした商品も販売中。

併設している酒蔵カフェを楽しみに行ったのですが、年末年始に近かったため休みでした。残念。

せっかくなので酒蔵らしい、お土産を購入。日本酒&梅酒入りのカステラです!

パッケージも可愛い。表の包装を脱ぐとさらに可愛いのでデスクに飾ってる。

お菓子も合わせて
松戸 戸定邸の月餅
八街のチョコ

お土産と建物を見れて楽しかった。酒蔵カフェと酒蔵見学をリベンジしにまた再訪したい~

 

Advertisement

香取神社&駅前の蔵元跡地

飯沼本家の敷地を後にし、北側にある神社へ。敷地を囲む板塀が良い雰囲気。

香取神社。旧馬橋村の村社。

香取神社

千葉県一、と看板には書いてある大欅。

最期にJR南酒々井駅前。ロータリーの北側の台地が削られ、整地されている。しかし、石積みの土台と左奥に石蔵が残っているのが気になる。

手前に積まれた煉瓦?石は解体済の建築の一部かな…嗚呼。

何処の資料で見かけたか忘れてしまったので思い出したら追記しますが、確かここは醸造所跡地。

森が開拓されて今後どうなるのか、蔵も解体になっちゃうかな…

 

(訪問日:2022年12月)

error: このコンテンツのコピーは禁止されています。