旧白井宿|木下街道沿いの旧白井宿の老舗・旧商家 -白井⑵

白井市へ。
木下街道の旧白井宿を目的に行ってみました。何もないと書籍には書いてあったのですが、老舗と木造建築が残っていました!
木下街道 白井宿の面影
前回からの続きで、千葉県白井市。木下街道沿いの郵便局。この辺りが今回の目的地です。北総線白井駅からは徒歩20分ほど。
郵便局斜め向かいにある水色の外観の建物もよく見たら、屋号入りの建物だった。

現在は看板がないが、旧水戸屋。食品、雑貨などを扱う商店だった。白井市サービス店会の商店街にも属していた。老舗っぽい。他にもストリートビューで見ていると気になる古い民家が点在…(この日は父のバイクで連れて行ってもらったので目的地以外探索できず)。
さらに手前にある和菓子屋「さつまや」は、1868年創業とのこと!
今はどら焼きが有名らしい。街道沿いの生き証人。今度買いに行きたい。

追記:2024年10月に取材
「さつまや」での購入記事はまた今度、とりあえず白井宿が昔は「銀座通り」だったとの話を伺いました。
神崎川に架かる白井橋の傍には、「神崎川土地改良記念碑」と「伊勢宇橋の碑」がある。白井橋は、伊勢屋宇兵衛という商人によって造られたために「伊勢宇橋」と呼ばれていたこともあるそう。

白井宿の古い商家
そして本題の木下街道の旧白井宿。
木下街道は、市川市の行徳から白井を経て、利根川沿いの印西市木下に至る契約36㎞の道。千葉県内の街道については山本鉱太郎さんの『房総の街道繁盛記』が詳しくておススメです。
物資輸送や、香取、鹿嶋への参詣道としても利用されてきた。いつか完歩してみたいものである。
今回は、街道の後半にあたる旧白井宿。『房総の街道繁盛記』には、面影が残っていないと記載されていたが…
左手には立派な門構えの邸宅、右手には蔵と並ぶ旧商家建築!
2024年現在壁を取り払って工事中……?
確かに街道沿いの街並みとしては残っていないが、二軒これだけ立派な建物が今に至るまで残っていることが奇跡。嬉しい。
どこから見ても美しい木造二階建ての旧商家…軒先には白井の電話番号プレートも残っていた。
旧白井宿の旅籠は数軒存在したらしいが、これは旅籠ではなく醸造所だったと資料で見た(どこで見たか忘れたので追記する)。
手を加えられずに残っている。現在も住居のため、こんなに美しい状態で維持されているのだろう。
欄間のガラスも割れていなかった。照明も現存…文化財に匹敵する価値がありそう。
旧白井宿から見る木下街道。
左手に見える古民家は、2023年のストリートビューを見ると売物件となっていた。
(訪問日:2022年12月)
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